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JOLENEジョリーン・Y字路の女神  作者: オブチアスマ
最終章 大団円へ

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第23話 ビッグ・ランナウェイ1

 このアパート解体の当日、朝、静華は瞑想に入っていた。


現世とは違う冥界の花畑に和華を伴い二人で神様達に話しかけていた。


もちろん天照大神(あまてらすおおみかみ)様、素戔嗚尊(すさのおのみこと)様や不動明王様にも問いかけてはみた。

しかし、

光が見えたり点滅したりして反応はして頂けても

言葉として問いかけの返答は頂けるはずもなかった。


 神様は以前の地球人類が滅ぶ前までは、よく人間と対話をして知恵を授けたりするだけでなく、神が人間同士の争いにまで加担した結果、

200万年もの間、生命が生活できない環境にしてしまったのを踏まえ今世は一切、直接、人間達との会話は基本的にタブーとしたのだった。


だがデビルイーター・鬼子母神様が奇跡的に和華と静華に対し御返答を下さった・・・

「鬼子母神さまぁー」

「おーいキシボーンっきゃははっ!」


冥界の雲が晴れると鬼子母神様が現れた。

「おい、どういうつもりなんだっ!キシボンとは誰のことだ?

あー?消滅したいのか、お前ら、なめてんのかっ!」


「えー?だって誰も、お返事くれないんだもん」と和華。


「えー?じゃキシリンとかが良(よ)い?」恐れ多くも静華が言ってのけた。


「はぁー・・・まったく・・・神をなんだと思っているのだ、お前ら」


「私たちのスターでアイドルよ!おっぱい大きいし!」和華が叫び、ニッコリと微笑む二人。


じゃらりと首飾りを鳴らし鬼子母神様が、うな垂れ呆れた・・・

「で、そのアイドル様に何用だ」


「アラハバキ様に、お会いしたいの、どうしたらいいのかな・・・」

と静華。


「そうか・・・和華が気を失っている時にホテルの部屋でアラハバキが助けてくれたそうだな・・・和華は見たんだろう?ハバキを、光のままだったか?和華なら視る事できたとは思うがな・・・」


「はい見ました体力を使いきって倒れた私と剣じいさまを助けるため

アキラおじさんの体を使って代わりに悪魔を倒してくださったの」


「ふーん、どんな姿だった?」


「最初は首から上が白い馬の顔だったんだけど途中からアキラおじさんになったわ、でも背中から翼が生えていて肩や腕が凄く太かったの・・・」


「そうか静華は会ったことがないのだな?」


「私が小さかった時に山に入って道に迷い心細くなって一人で泣いていたら急に目の前に馬が現れて助けてもらったことがあるの」


「どんな馬だ」


「茶色くて綺麗な馬でした、泣いていた私に頭を押し付けてきて、まるで付いて来いという仕草をして

私はその馬に触りながら一緒に歩いていたら、いつの間にか眼下に村が見えてきて嬉しくなって少し小走りに村に向かって・・・振り向いたら、

もう馬は居なくなっていたわ・・・

その話を父にしたら、それはアラハバキ様の化身に違いないと言ってたの・・・」


「ふうん彼らしいなアラハバキは神々の中でも有名な神だが彼の歴史は古い大国主命(おおくにぬしのみこと)様が地球上の土地雛形(とちひながた)として日ノ本(ひのもと)の形を整えていた時に空から現れて無言で手伝ってくれたらしい・・・」


 話によると外宇宙からやって来たアラハバキは肉体を持ち300年ほど生きていたが肉体が滅ぶと高次元の精神的存在になったという。

 

 アラハバキは世界各国に植物を発生させ後年は馬を作り増やすことに尽力し肉体を失ってからも縄文時代の日ノ本に現れ植物と馬を増やしたのだという、まるで人間への贈り物でもするように・・・


 体の大きい馬が草を食べ水を飲むだけで生きていく事ができるのは

彼の研究の成果で糞すら農業に使用できるだけでなく

高い知能を持ち人間のために働く事すらしており

頭が下がるほど人間にとっては好都合な存在が馬であった。


「静華、彼は影に徹した奥ゆかしい善神だ、おいそれとは会えぬ」


「でもインプラントがあり血液にも特殊な検査結果が出たのがシキ・アキラです彼が覚醒すれば会えないでしょうか」


「覚醒?無い無い、彼の先祖が昔、ハバキの馬を世話して子孫を増やしたのだ、その時にシキ一族の者たちに伝染病が発生してハバキの仲間が宇宙より飛来し医学的な施術を行い特殊な抗体遺伝子が混じったのだ。

ハバキは自分と波長の合う者にインプラントして監視しているだけのようだ」


「そうですか・・・」


「まぁ、そうガッカリするな、お前らしくもない、ところでな、あの唄やめたほうが良いな」


「えらいやっちゃの事でしょうか」


「そうだ、おふざけはいらんぞ観音菩薩様も見ているのだし第一、不動明王様や素戔嗚尊(すさのおのみこと)様の怒りを買ったら命は無いぞ」


「いいえ私達は大真面目です此の度の大祭りは榊原一族の無念と悲しみを払うべく準備いたしました。

もちろん人々をも救うための修行と修練を積んで今日の晴れ舞台のために覚悟して参ったのです、あの政治家たちも鬼屋も絶対に許しません」


「そうか・・・まぁ悪魔消滅の、めでたい祭りだしな・・・

しょうがねぇなあーわかった、もう何も言うまい大神様も大きな心で受け止めてくださると、信じよう」


静華は人間界に生まれる前は天界の神だった。

名前は

「ジョリーン・アナスターシャ」

あ(・)ら(・)ゆ(・)る(・)神(・)々(・)を(・)召(・)喚(・)する超能力を持つ天界の女神、それが榊原静華の正体だった。


そして和華も『天下ル神』として榊原家に生まれた天界の女神だった。


静華が現代の日本に来た時、召喚したのが和華だった。

名前は

「アイン・アナスターシャ」


静華(ジョリーン)は鎌倉時代の地球・日本に降り立ち、戦に明け暮れる人間達を救おうとしたが失敗に終わり・・・

子供の時、現代にタイムスリップして榊原家の養子になったのだった。

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