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JOLENEジョリーン・Y字路の女神  作者: オブチアスマ
最終章 大団円へ

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第13話 ハリウッドスター1

 窓から見てみると公園跡のところに菅原さんの部下と思われる方達がキャタピラトラクターの荷台に乗せられた火炎放射器を使って地面に大きな炎を放射していました。

 

 噴射口近くは青白い炎、長く大きく伸びるのは黄色と赤の炎。

 

 作業員の方達は消防士のソレとは違いますが銀色の防火ジャンパーを着用して顔には防毒マスク、頭には紺色のキャップを被り数人が作業をしています。


 先ほど1階の食堂で見かけたのですがキャップには

『KHT』と白い糸で刺繍がありました。

国土交通省、保安部、特務課の略称です。

 

「地面と遺骸を燃やしているのです病原菌や害虫、原型を留めない衣服やガラクタなど人体に有害な物質を灰にして除去する目的だそうです。

永い間、私が願っていた土地の浄化が始まったという実感があります。


 年月を経ても消えることのない無念さと怨み。


 どれだけお願いしても国も市も皆、見て見ぬふり、戦争不条理の中でゴミのように扱われた死者たち、民谷くん、あらぬ疑いを懸けられ無念のまま亡くなった無乗庵・先代住職、アパートの犠牲者たち・・・


 私も含め皆の無念と現代に生きる、すべての無関心な人間に対する

あれが怒りの炎です、そう思いませんか、式さん」


と西条先生が言った。


 真っ黒な煙が空に向かって上がって行く…


「先生、あの現場のアチコチを飛び回っている光は、あれは何でしょうか?」


「光ですか・・・どれですか?」


「ホラ、あのみなさんの周りとか飛び回っている大小さまざまの・・・氏子さん達のところにも大きな光が見えますがホラあれですよ」


わかりやすいように大きな光に向かって指を差して見せましたが


「んー?私には煙以外なにも見えませんが・・・式さんには何か光が見えているのですか?」


「はい・・・見えます」

その時、静華さんの言っていた事を思い出しました。

『これから見えるからな、注意しろ』


「ふうむ、なんでしょうか・・・ドローンでは無いようですし、

ひょっとすると霊魂ですかな・・・

あっと私一回、自宅に帰りまして休んでから、また戻ってきます」


先生はテーブルに戻って座りました。


「えーと、どこまで話しましたかな・・・ああ、黒衣の二人でしたな、

あの御二人はエクソシズムをしながら旅をされていて

アフリカからエルサレムに立ち寄ってタイ、インドネシアと旅する中で

榊原一族が10年ぶりの大祭りということで急遽、

自家用ジェットで日本にやって来たそうです。

あの牧師さんは、えっとなんと言いましたか・・・」


先生は内ポケットを探りました。

「あっ、先生スマホ手に入れたんですね」


「あぁぁハイ、先日、これは便利ですな・・・ああ、ありました

彼はアレックス・ゴールドさんと言ってハリウッド俳優としても活躍されているそうです」


「アレックス?あのアクションやSF映画の・・・ひぇー」


「はぁ御存知ですか?私はその辺がサッパリでして、しかしエクソシストのことは機密らしく世間で大場さんとアレックスさんの裏の姿を知る者は極、限られているそうで、これも他言無用ですぞ」


「じゃなんで話しちゃうんですか、もうべらべら・・・」


「式さんの驚く顔が面白いからですハハハ」


「ハハハじゃないでしょ、もうー誰かに喋りたいですよ、もうー」


「まだ続きがあります」

「なんですかっ!」

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