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96話 念願の宝箱発見!

 オルが待っている場所に早歩きで行ってみると、広くなった空間に薄緑のヒカリゴケ。そして水の流れる音…。ランタンで照らすと川が流れていた。


 ジャンプして渡れる川幅ではなかったよ。もちろん橋は無い…って当たり前か! その向こう岸の奥にうっすら宝箱が見えた。そういえばオルって暗闇でも色々と見えているみたい。やっぱりフクロウに似ているからかな? 向こう岸に何があるのかわからないので、アイシャにはこちらで待機してもらい私とミントで川を渡る事にした。川の流れはそこまで激しくなかったので、服のままザブザブと向こう岸に渡ったよ。本当は下着で行こうと思ったんだけど、もし途中で何かあった場合の事を考え、服のままの方が良いと言う事になった。


 渡ってから気がついたけど、宝箱の両サイドに何かある…。よく見るとそれは骨の山だった。一歩、また一歩と近づくとガシャガシャと音をたて、骨が組み合わされ形になっていく。合計20体ほどのスケルトン軍団になり襲いかかってきた…。しかし武器を持たないスケルトン軍団は私、オル、ミントの攻撃によりまた骨の山に戻っていったのだった。しばらく見ていたが再びスケルトンになる事はなかったので、いざ宝箱へ!


 何が起きても大丈夫なように私の後ろにミントが立ち、オルは右斜め上から私を見守ってくれている。ドキドキ…ドキドキ…息を整え宝箱のふたを開けた…。中は空っぽだった…。はぁ盛大にため息を吐く…ミントがポンと肩を叩き


『そんなに落ち込むな…まだ向こうにあるではないか!』


「えっ嘘? まだ宝箱あるの?」


『向こうの暗がりに2つあるぞ』


 私は気がつかなかったが、後2つあるようだ。


「よし、行こう!」


『まぁ、また骨の山も…後、死体が4体あるがな…』


「死、死体って…これはアレだね…またスケルトン軍団とプラスゾンビってとこかな?」


『おそらくそうだろうな!』


「じゃあ、手分けしてパパッと殺っちゃいますか」


 スケルトン軍団は先ほどと同じように簡単に終わったけれど、ゾンビが…臭い…臭すぎるよ。ヨダレ垂れてるし…腕を切り落としても向かって来るし。そりゃそうだよね、ゾンビゲームとか映画でも何度も立ち向かって来るもんね。ずっとゾンビと向かい合っているのも嫌だったから火の魔法で焼いちゃった! 焼かれたゾンビは雄叫びをあげながらプスプスと燃え尽きた…。


「ふぅ~やっと本命の宝箱かな?」


 さっきと同じく宝箱の1つを開けた! 今度はちゃんと入っていたよ、お宝が! それは綺麗なダイヤモンドの首飾りとイヤリング、指輪のセットだった。


「やったね! お宝発見だー!」


とりあえずスマホに画像を保存しよっと! カシャっと音がして説明文が出てきた…。


呪いのアクセサリーセット…

呪いの首飾り…これを首に着けると首が締まり呼吸が出来なくなる。

呪いのイヤリング…これを耳に着けると周りの音が一切聞こえなくなり永遠に呪いの言葉が繰り返される。

呪いの指輪…これを指に着けると身体が一切動かせなくなりやがて死ぬ。


………何だコレ…こんな呪いのアクセサリーセットの為に必死に冒険してきたの? 今までの苦労をかえせー! と叫びそうになった…。はぁ、もう嫌だ! 何なんだー! 私はガックリと頭を垂れ両手を地面に着いたのだった…。

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