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92話 流れ星に願いを

 ブラックゴールドアイスネークを食べた後は、テントを組み立てて寝袋を出して寝る準備!


「ふぅ~今日も1日頑張ったなぁ…」


 ふと空を見上げると星々が瞬いていた。折り畳みのサマーベッドを取り出して横になる。


「何ですか? それ…星を見るのに良さそうですね」


「うん、アイシャも一緒に見る?」


「私も見たいです」


コピーしてアイシャにも用意した。こうして空を見上げるのは何時ぶりだろう…隣にはアイシャ、反対側ではミントが剣で素振りしてる。オルは私の頭近くでキョロキョロと辺りを警戒してくれているのかな?


 しばらく眺めているとアチラコチラで流れ星が見えた。


「わっ、わぁ流れ星だ~! 願い事、願い事…」


「ねぇありさ、願い事って?」


こちらを見て首を傾げるアイシャに


「あぁ、こっちではそんな風習は無いのかな? 私が元いた場所では流れ星が流れる間に願い事を3度唱えると願いが叶うって言われているんだよ」


「流れる間にですか…3度って難しいですね…」


「そう、それ! だからなるべく短い言葉にしてやるんだけど、やっぱり難しいんだよね」


「ありさの願い事ってどんな事?」


「うん? 願い事は人に話すと叶わないらしいよ。だからナイショ!」


「へぇ~そうなんですね。私も頑張ってやってみようかな?」


「うんうん、頑張ってみなよ。私も流れ星が見える間は出来るまで頑張るよ」


しばらくブツブツと願い事を囁いていると、素振りを終えたミントに


『明日も登るんだぞ! 早く寝ろ』


とお叱りを受けた。


「うん、そうだね…明日もって、もう今日だけどちゃんと寝ないとね」


アイシャとサマーベッドを片付けてテントに入って寝たよ。マルカメールの魔物よけをテントの周りに置いたおかげで魔物に襲われる事なく朝をむかえた。


 ちょっと寝不足だけど、しっかり朝ご飯を食べて山を登り始める。途中、途中でライオンに似た魔物や猿に似た魔物、山の下の方で出る魔物より強い魔物と出会ったけど、ミントやオルとアイシャと私の連携でサクサク進めた。


 ただ倒しても食べられないって事だけが残念…検索履歴だけが増えて行った。これだけ色々な魔物と出会って画像も残してあるしスマホのおかげで情報もある。料理のレシピとかもわかるし将来は魔物図鑑みたいな物を作って販売して生きていこうかな? まぁ、ローブの男達や姫様の呪いを何とかしないといけないからまだまだ先の話だけどね。


 その後も魔物を倒す、燃やして処分するを繰り返しやっと頂上に着いた! 頂上からの景色は壮観で今までの苦労を吹き飛ばすものだった。


「はぁ~やっと着いた…」


水をがぶ飲みしてホッと一息。大の字に寝転がって空を見る。空が近いよ…目を瞑り風を感じ息を整える。そしてふと気付きガバっと起き上がった。


「あれっ? お宝は?」


『ウム…ここには無いな…』


「だよね、途中にもそれらしい場所はなかったよね?」


『ウム、無かったな…』


「これじゃただの山登りだよ。お宝の話は嘘だったの?」


『いや、そうとも言えんだろ。何せ山は広い、全てを見て来た訳でもないしな…』


「この広い山の何処をどう探せばいいのさっ」


『まぁ、せっかく来たんだゆっくり探せばきっと見つかるぞ』


「そんなぁ~」


私が駄々を捏ねているとオルが


『僕、飛んで辺りを見て来るホッ』


と言って羽ばたいて行ってしまった。そうだよね…オルも休みたかっただろうに、私が駄々を捏ねたせいで休む間もなく…。


「みんな空気を悪くしちゃってごめんなさい。ただ何時もよりちょっと頑張ったから…どうにかしてたわ私…」


「そうですよね、何時もより頑張りましたよね私達」


『ウム、後でオルにも、謝っておけよ』


「うん、わかってる。ちゃんと謝るよ」

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