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89話 ディロストーポと宝石魔石

 小屋に戻ってもミントの怒りは収まってなかった。夜ご飯の後はミッチリ稽古させられたよ…。はぁ~疲れた。今日は早く寝ちゃおう!


「んっ! あぁ~」


と飛び起きた。夢の中でもミントに怒られながら稽古させられてたよ…部屋を見回すと突然の叫び声にみんなビックリしてた。いや、ゴメン驚かせちゃったね…。


 オルは何かに気付いたのか羽ばたいてディロストーポが入っている箱に飛んで行きホーホー鳴いてる。見るとディロストーポの箱の横にあった青いアクアベリーの山が消えてお腹を膨らませたディロストーポが仰向けに寝てた…。夜中か明け方に目を覚ましたディロストーポが食べたんだね。元気になって良かったよ。


 今日の天気はどんよりとした曇り空。昨日の疲れも残っているし今日は、昨日頂いてきた宝石や魔石でも選別しようかな? 扉の向こうからミュレーさんの元気過ぎる声が聞こえる。怒られる前に支度を済ませ朝食の支度を手伝いに行く。


「おはようございます。手伝いますね」


「あら、おはよう! よろしくね」


見ると子供たちも手伝わされてた。


「エレンちゃん、ポラン君おはよう」


「おはようございます。ねぇありさ、あの子は大丈夫?」


「うん。多分もう大丈夫だよ。昨日採ってきたアクアベリーもいっぱい食べたみたいだし、後で会いに来なよ」


「良かった~ご飯食べたら見に行くね!」


「うん。食べて片付けしたらね」


「はぁ~い」


 それからの子供たちの行動は早かった…無言で朝食を食べ自分たちの分の洗い物をして私達の部屋の前で待っている始末。


「部屋に入っていて良いから会っておいで。私達はまだ食べてる途中だから…」


「お邪魔しまーす」


と言って部屋に入る。部屋の中から子供たちの嬉しそうな声が聞こえてくる。


「ねぇありさ、あの魔物って大丈夫なの? 子供たちを噛んだり襲ったりしない?」


ミュレーさんの心配そうな顔…


「そうですよね、心配ですよね…でもオルが言うには大人しい魔物だから大丈夫って言ってたけど…」


私もふと心配になり部屋に行ってみると、子供たちがディロストーポの子に声をかけ撫でていたよ。ディロストーポも楽しそうにキュイキュイ鳴いてた。しばらくの間は誰かが側に居るときだけディロストーポと遊んでも良いって事にして、今は食べ終えたオルが一緒に居てくれる事になった。


 食事に戻ると


「ありささん、預かっているオグロンガとイラベーアの皮だけど、昨日ちゃんと干せたから後はブラシで毛並みを整えるだけだ。夕刻には仕上がるぞ!」


「ありがとうございます! 助かりました。また何かあったらお願いしますね」


「おう、任せとけ」


 とりあえず今頼む仕事は無いので私達も片付けた後、部屋に戻って石の整理でもしよう。子供たちはミュレーさんに呼ばれて出て行った。掃除やらお勉強やらが待っていたようだ。


 収納から石を全部取り出して選別、選別っと。バラっとベッドの上にひろげると明らかに1つだけ他とは違う石があった。紫色に輝き、他の物より一回り大きい。何か見た事ある…ゲームのキャラクターで色々な商品になっていて、私もキーホルダーとかクッションとか持ってた…スライム? 目とか口とかは無いけど形はあのスライムだった…触り心地はスベスベで硬い…生きている様子も無い。


 何でこんな形をしているのだろうか…私は無言でスベスベを撫でながら考えた…けど答えが出る訳もなく…しょうがない、ここは1つ先生に聞くしかないな。


「教えて! オル先生!」

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