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80話 お宝の山に到着

 オグロンガと遭遇した場所からしばらく走った所にあった小さな川辺で一泊する事にしたよ。夜ご飯はもちろんオグロンガのお肉! まずは解体、皮を剥いで部位に切り分ける。皮は後でお手入れする事にして、お肉を食べやすい様にカットしたらニンニクと塩、コショウで下味をつけて…。


 バーベキューコンロの出番だよ! オグロンガは脂がのっていて煙が凄いけど、焼き肉のタレをつけて食べてみると何とも良いお味…。これはご飯が欲しくなりますねぇ。収納から炊きたてご飯を取り出しコピーしてみんなに渡したよ。美味し過ぎてご飯の進む事、進む事。そしてやっぱりやってしまいました…。食べ過ぎてミントに怒られちゃったよ…。その後の稽古でしこたましごかれました。こりゃ明日は筋肉痛だね。


 朝、起きただけでもう疲れてるって…。朝ご飯を軽く済ませたら、さぁ出発だ! たくさん集めたレモンベリーとオグロンガのお肉を山賊…いや、木こりのおやじさん達に持って行こう。


 運転しながら収納に手を突っ込んでレモンベリーをつまみ食いしながら走っていると、やっとお宝の山が見えて来たよ。前に来た時と同じように車を麓に…と思ったら何か道が出来ていた。首をかしげながら山道をのぼって行くと木こりの小屋についた。ええ~小屋が少し大きくなってる? 小屋の脇に車を停めて降りてみると、異音を聞いた木こりの親方がやって来た。


「お久しぶりです。お元気そうでなにより」


「久しぶりだね。ところでこの道と小屋は?」


「近くの村に物々交換をしに行った際に不思議な乗り物に乗った女の人が食べ物をたくさん置いていってくれた話を聞きまして、ひょっとしたらありささんではないかと…またこの山に来るって言ってたのでその不思議な乗り物でここまで来れたらなぁ…と、小屋も1部屋しかなかったので2つ部屋を追加で作って見ました」


「えっ? 私達の為に道を作って部屋も増やしてくれたの?」


「もちろんですよ。お宝を探すならしばらくこの山に居るって事でしょ? 久々にみんなで力を合わせて頑張りましたよ」


「ありがとうね。お土産を持って来たから後で一緒に食べよ!」


「ずっと楽しみに待っていたんです。スノウブロックも溶けて暖かくなりましたからね」


あっ、あの空から降ってくる白い雪のような塊はスノウブロックって言うんだね…やっと名称がわかったよ! 


 私が1人で納得していると


「ささっ、長旅でお疲れでしょう? 先ずは小屋で休んでくださいよ」


「ありがとう。少し休ませてもらおうかな」


 小屋の中には扉が2つ、私達で1部屋使わせてもらい、もう1つは…うん? 子供と女性?


「ねぇ、この人達は?」


「ああ、俺達の仲間の1人の嫁さんと娘と息子で、さっきの話の村に居たのに、寂しいってついて来ちまって…」


「ハハハ…じゃあさっきの話をしたのは…」


「はい。ミュレーから聞いたんですよ」


 なるほどねぇ…奥さんはミュレーさん、娘さんはエレン、息子君はポラン君ね…ちなみに今話しているのは親方のダットさんで他はティム、ゴラン、ダンカ、ギリらしい…そんなに一気に紹介されてもなぁ…私って人の名前覚えるのちょっと苦手なんですけど…追々覚えていくから多少間違っても許してね!

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