75話 オーズリッチ 再び…
みんなで朝ご飯を食べて、テントを片付けてホーレイの町に出発だ! 車で走り出すと遠くにダチョウの様な魔物発見! あれはオーズリッチだったかな…? 思い出した! 前に車で跳ねちゃってホーレイの町に持って行ってみんなで調理して食べたっけ。確か…美味しい鶏肉だったはず…。よし! あれを倒してお土産にしよう。
オーズリッチの群れを追いかけるべくハンドルをきる。
『おい! 何処に向かっているのだ? ホーレイの町は真っ直ぐではなかったか?』
「うん。そうなんだけど、あのお肉さ~美味しかったよね…だからお土産にしようかな~なんて」
『全くお主って奴は…』
「まぁ久し振りの戦闘なんだし、良いじゃない」
『わかった、わかった。久し振りだからな気をつけて行けよ』
「行けよって、ミントは行かないの?」
『うむ、今回は見ていてやる』
「わかったアイシャ、行くよ!」
「はーい、頑張って美味しいお土産ですね」
同乗していた親子連れ (お父さんと息子さん) は呆然としていたよ。車を近くに停めてアイシャと私とオルで走り出す。オーズリッチはこちらを警戒していたけど、近付いて行くと雄叫びを上げて向かって来た。私は剣で、アイシャはハルバートで、オルは爪と羽でオーズリッチを斬りつけていった。何とか4匹のオーズリッチを倒し収納、収納!
「いや~良いお土産が出来たね。今日は鶏肉祭りだね!」
「うん、楽しみ。どんなお料理を作ろうかな…」
「そうだね…前は焼き鳥丼と鶏だしスープを作ったけど…まぁ、考えながら町に向かおう」
唐揚げに照り焼き…天ぷらもいいよね…チキン南蛮…シンプルに塩焼きも良いかも! 悩むなぁ…なんて考えていると
「ありさっ! 前、前…危ない!」
「えっ? うわぁ~!」
前方に大きな岩があった。慌ててハンドルを切って岩を避けて、車を止めた…。
「はぁ~危ない所だった…やっぱりアレだね…考え事しながらの運転は危ないよね…まぁでもこの車は守られている訳だし…」
なんて言い訳をしてみたけど、やっぱり許してもらえなかった訳で…みんなからお説教を受けてしまったよ…。キチンと謝ってから再度出発。うん、今度は安全運転で行くよ。
途中でお昼休憩をはさんで走ること数時間、やっとホーレイの町に着いたよ! 壊れていた家屋は無くなり、町のあちらこちらで家の基礎が出来ていたよ。
みんなで町にはいると、ローグさんが手をあげて近づいて来た。
「よぉ! 久し振りだなぁ。元気にしてたか?」
「あーローグさんお久し振りです。お土産持って来ましたよ!」
「おっ! 何だ何だ? ありさの持っている物は良いもんばかりだから楽しみだ」
「今日の夜ご飯は期待していて下さいよ」
「おう! それじゃもう一頑張りしますか。また後でな」
次はダンシェルさんの所へ…。建築中の家々を見ながら町の奥へと歩いていくと、ダンシェルさんの古家の横の空き地で蒼く光る圧力鍋で何かを炊いている娘さんがいた。
「こんにちは、ダンシェルさんはいらっしゃいますか?」
と、声をかけると
「師匠、お客さんですよー」
と古家に向かって叫んだ。
「あいよー、今行くから…」
頭をかきながら無精髭でボサボサ髪のダンシェルさんが出て来たよ。相変わらずだね…。
「よう、久し振り! そっちは何時もの商人さんか。何か良いもん持って来たのかな?」
「お久し振りです、ダンシェルさん。今日はユトンガの根っ子を持って来ましたよ。他には…」
親子連れのお父さんが鞄の中をゴソゴソ探しているので
「驚きましたよ。娘さんですか? この前は見なかった様な…」
「あぁ違う違う、訳あって面倒みてるだけだ。俺は独身だからな」
ですよね…。
「アイシャ、私達は夜ご飯の用意でもしよっか」
「そうだね、量も多いし解体からですもんね」
「うん。それじゃ、また夜にでも…」
私達はもと来た道を戻り町の広場に移動した。




