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76話 オーズリッチの宴!

 私達は広場の端にあり尚且つ人々の邪魔にならない場所にブルーシートをひろげてそこにオーズリッチを並べた。さあ、解体しよう! 


 先ずは羽をむしるのだが…みんな無言で黙々とむしる。しかし4匹もいるので全然終わらない…。


「ねぇ、これ終わる気がしないんだけど…」


『そんなもんすぐに終わる訳がないだろう! 4匹もいるんだぞ』


「お土産にって張り切っちゃったからなぁ…」


『お主…文句を言う前に手を…』


「手は動かしてますけど!」


 はぁ~何か良い方法はないかな…確かに羽は素材になる。外側の大きい羽は武器や飾りに、内側の羽は防寒に使われる…今回は売ったりあげたりしないで、羽毛布団とか自分たちの為に使おうと思った。でもね…この地味な作業に疲れてきているのも事実なのだよ。もういっその事、丸焼きに…


 なんて考えていると、何人かの奥様が子供を連れて手伝いに来てくれたみたい。どうやら先程のミントと私の会話を聞いていたようで…


「私達もお手伝いしますよ。ありささんは前に髪の毛とか体を洗う物をくれましたからねぇ。あれには町のみんなも喜んでいますし、このお肉もお土産なんですってねぇ」


「あっ、ありがとうございます。この大きさに4匹もいるので助かります」


 手伝いが増えた事で私達も落ち着き和気藹々で羽をむしっていると、何時の間にかお手伝いが増えていって……やっと終わったよ。


 とりあえずゴミ袋に入れてみると大きい羽は11袋、小さい羽は8袋になった。町の奥様方の話ではなるべく早目に手入れしないと羽に着いている虫の卵やら汚れで駄目になってしまうらしい。なので時間の止まる収納にしまって、明日にでも手入れする事に決めた。


 次は解体だけど、私が収納している間にも手伝いに来た冒険者や奥様方がやってくれていたよ。それじゃ私は火でもおこしておこうかな。バーベキューコンロをコピーで6台に増やし炭をいれて火をおこし、少し離れた所に2メートル位に薪を並べ火をつけた。この焚き火でオーズリッチの足、1本焼いてみようかな。捌かれる前にもらって来た物に剣を使って穴を沢山あけて塩、胡椒、ニンニク、ハーブを塗り付けた。バーベキューコンロの足の部分に足肉を固定して焼き始めると辺り1面にものスゴく香ばしい匂いが漂う。


 時刻は日も傾きはじめた夕刻。仕事を終えた人々が鼻をスンスンと動かしながら皿やら板を持って集まって来たよ。アイシャと奥様方は捌いた肉に味付けをしたり、野菜やら果物らしき物を持ち寄ってきたり…。


 5台のバーベキューコンロはフル稼働していてあちこちで良い匂いが立ち上っていた。こりゃ…町に居た人全員参加だな…まぁお肉も沢山あるし足りないって事はないだろう。


 粗方準備も終わったし…グッドタイミングでローグさんがやって来て、町の人々にお肉とお酒を私が提供した事を伝えてくれたので、私からも一言! って言われたけど、大勢の前で挨拶するのは苦手なので、手短に…。


「お久し振りです。これを食べて明日からも復興を頑張りましょう。乾~杯!」


 その後は、みんな食べて、飲んでで夜が更けるまで盛り上がったよ。お城での晩餐会も楽しかったけど、やっぱり私にはこっちの方が気楽で良いな。

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