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65話 旅を続けたい

 朝早くにライアスさんが部屋に来てくれて、午後ならば少し時間がとれるので、昼食をとってから執務室にお越し頂きたいと…。


「ありがとうございます。それでは午後に執務室で」


まだ寝間着だったので、着替えてから食堂に向かった。


 朝食をとりながら作戦会議だ。ミントはいつも通りに騎士団相手に訓練の予定が入っていたので、アイシャに一緒に来てもらう事にした。アイシャは私の気持ちもわかってくれているし、物怖じせずに伝えたい事を言ってくれるので一緒にいてくれると安心出来るのだ!


「アイシャ、よろしくね」


「私に任せて! 料理も色々覚えたし、早く旅に戻りたいのは私も一緒ですから」


なんて言ってくれたよ。本当に頼もしい仲間だ。


朝食を食べ終え、王様に話す事をまとめる為に1人、車に向かう。運転席に座り背もたれを倒し考える…。この世界をもっと知る為に旅をしたい事、姫様の解呪の薬の材料を探す事、宝探しをする事…。宝探しは言わない方がいいかな…。後は…私たちが住む場所探し…か。いつまでも旅を続けるのは疲れるからね、人のお世話になり続けるのもイヤだし、気を使わないでのんびり生きて行く為にもベースになる拠点が欲しい。今まで行った村や町も候補に入っているけど、他にも良い所があるかも知れないし…。宝探しの次は住む場所探しをしよう!


 色々考えていたらあっと言う間にお昼の時間。食堂でみんなとおちあってお昼ご飯…なんだけど、緊張しちゃって食べ物が喉を通っていかないよ…。スープにパンを浸して少しずつ食べた。よし、いざ執務室へ! アイシャよろしくね。


 執務室へ行くとライアスさんが扉の前で待っていてくれた。


「こちらでお掛けになってお待ち下さい」


「ありがとうございます」


 うゎ~緊張感が半端ないよ。待っている間にアイシャにさっき考えた事を話しておく。


「ありさの言いたい事はわかった。私も頑張るね」


アイシャと話していると少し気持ちも落ち着いてきたよ。


 ライアスさんが扉を開くと王様と青の団、団長と副団長も一緒に入って来た。先に団長たちに話しておけば良かったかな?


「少し待たせたかな? 最近忙しくてな。それで、話しがあると聞いたが…」


「はい、突然なのですが、私達は旅に戻りたく思っておりまして…」


「…」


「姫様の薬の材料探しとか、ローブの男たちの事も旅をしていれば見つかるかもしれませんし…こちらの世界をより良く知る為にも旅を続けたく思っておりまして…」


「そうか…しかしローブの男たちの尋問はまだ終わっとらんし、旅に出られると連絡のしようがないからのぅ。まだまだ聞きたい事もあるし、ここに居て欲しいのだが」


「探したい物がたくさんあるので、旅立たせてはもらえないでしょうか…」


「うーん。困ったな…」


「時々戻って来ますし…」


王様も私達も悩んでしまって話が終わらない。そうこうしているうちにタイムアップになってしまったよ…。


 1度解散して解決策を探す事にした。ガルダ団長がもっと話がしたいと言うので夕食時に話しをする事になったよ。部屋に戻る途中でアイシャが


「王様の話だと連絡を取れないのが困るって言ってたけど、ありさのスマホ? で連絡取れないの?」


「これ? コピーすれば使えるのかな? ちょっと幼神様に聞いてみるかな?」


車に行きスマホを使って連絡をとってみる。


「幼神様いらっしゃいますか? 相談があるのですが…」


『なんじゃ? 困り事か?』


「はい、これをコピーしたらこの国の王様と連絡が取れないかな? と…」


『どういう事かの?』


私は今日の事を幼神様に話すと、


『フムフムなるほどのぅ~早速コピーするのじゃ』


「はい、ちょっと待ってください…出来ました」


 私がスマホをコピーすると、頭上が淡く光り幼神様が現れた!


『貸してみよ』


幼神様はコピーしたスマホを手に取り何やら唱えながらスマホに手を翳す。


『よし、これなら大丈夫じゃ。妾と連絡は出来ないがありさのスマホとは連絡が取れる様にした。さっさと旅立ってお宝を探すのじゃ』


 えっ?お宝を探せって…なんで?


「何故、宝探しに興味を?」


『ここ最近はありさ逹を見ていても楽しくないからじゃが…』


まぁ、ここは平和だし毎日似た様な生活しかしてないからね…。


『これを渡しても旅に出られない場合は神の神託があったと言えば大丈夫じゃろう』


 なるほど、その手があったか!


「色々とありがとうございます。これからも宜しくお願い致しますね」


そう言ってスマホを受け取った。

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