64話 魔法研究所
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
今日は魔法研究所に行って、魔法の事を教えて貰おうっと! みんなで食堂に向かうと、研究所のリーダーブラムさんが居たので声をかけ、食事を終えてから行っても良いか聞いてみた。返事はモチロンOKだったよ。アイシャもミントもいつも通りに料理の研究と騎士団の訓練だって。
パパッと食べて待っていてくれたブラムさんの後に着いて行く。城を出て、車の横を通り過ぎ研究所についた。中に入るとそこはまるで理科の実験室? の様なものだった…。部屋の端には大きな鍋? でグツグツと水色の液体が煮えている。
「あの? あれは何を…」
「あれはポーションですよ。怪我にも病気にも使えますが、作るのに時間がかかるので作り続けているのです」
「魔法で簡単に作れたりしないの?」
「うん? 薬は素材を煮て作るのが普通ですよ」
「そうなんですね…どれくらい煮込むのですか?」
「1から作ると2日位かかりますよ。量は煮込む前の半分位になりますね」
「はぁ…何か大変ですね…」
「そうなんですよ、もっと効率良く作れれば良いのですが…」
「ちょっと待っていて下さいね、車から荷物を取って来るので…」
これは圧力鍋の出番ですね!
車のかげで収納から光る圧力鍋を取り出してコピーして増やしたよ。4つの鍋を抱えて研究所に戻り、素材を貰って実験開始!
シュシュ…と音がし始めると回りに研究所の人達が集まって来て、みんな静かに眺めていた。蒸気も音も激しくなったので火を消し冷めるのを待つ。開けてみると水色に光るポーションが出来ていた。実験開始からわずか1時間で出来た。
そこにタイミング良く? 怪我をした団員が来たので早速使ってみると、パッと光って直ぐに治った!
「これはスゴい…うちのポーションは少しずつ回復して行くのだが、直ぐに治るとは…時間も少なくて済むし…何より量が減っていないとは…ありさ殿、是非ともこの鍋をわが研究所に…」
「モチロンですよ。その為に持って来たのですから」
「ありがとう! 今まではポーション作りがメインだったが、他の研究も出来る様になるだろう」
研究所の人達から歓声があがった。残りの圧力鍋を渡して使い方を説明して、魔法の事を聞く事にしたよ。
「ところで、こちらにはどんな魔法があるのですか?」
「うーん色々あるけど、どんな魔法を知りたいのですか?」
「例えばワープの魔法とか?」
「ワープって何です?」
そこから?
「ワープって言うのは…」
手を開いて右手から左手の場所まで一瞬で移動するって説明したところ、そんな魔法は知らないとの答えが…
「じゃあ、空を飛ぶとかは?」
「風の魔法使いが少し浮くとかなら…」
うーん、私が前の世界で読んでいたマンガやアニメの様な魔法はここには無いのか…残念! この世界の魔法は自然界にある物だけらしい。火や雷、水、大地、植物、風の神様たちが力を与えてくれているんだって。時間とか空間の神様は居ないのかな?
次に幼神様に会ったら聞いてみようっと。スマホで連絡すれば教えてくれるかもしれないけど、急ぎじゃないからね。まぁ話を聞いた事だし、そろそろこの城を出て冒険に戻るべく王様に相談してみようかな?
夕食の後、みんなで話し合った。
「そろそろ旅に戻りたいのだけど、みんなはどう?」
「色々と料理の研究も出来たので私も旅に戻るのは賛成です」
『お主の好きにするが良いぞ』
『ホッ僕も着いて行くホッ。まだ解呪の薬の素材が解らないから旅をして探すホッ』
「わかった! 早速ライアスさんに王様とお話出来るようにお願いしてくるね」
ライアスさんを探して城を走り回り、メイドさんに取り次ぎをお願いしてやっと会えた!
「ライアスさん、今後について王様と話がしたいのですが」
「わかりました、予定が決まり次第伝えに伺います」
「宜しくお願い致します」
騎士団の修行の場でみんなと合流して稽古をつけてもらったよ。あぁ~疲れた!




