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59話 やりすぎた飲み会

 赤の騎士団の団長のグラッドさんと飲んでいると、他の団の団長も訓練やら仕事やらを終えて食堂に夕食を食べに来たみたい。


「何やら楽しそうに飲んでいるじゃないか。俺達もまぜてもらおうかな? ところで、いつの間にグラッドと仲良くなったの?」


と、話しかけてきたのは青の団、団長のガルダさんだった。


「いやぁ、先程少し…ね」


「まぁまぁ、何でもいいから参加しなよ。おらっ! 飲め飲め!」


 団長たちも席につき飲み始めた。そこに団長たちが食堂で飲み始めた事を聞きつけ、研究していた料理をたくさん持ってきたくれたアイシャとカロンさん。


 訓練を終えたミントも合流して人数が増えていった。いつの間に来たのか魔法研究のリーダーブラムさんも片隅で飲んでいたよ。


 よし! ここは1つ私のとっておきのコンボクの果実酒も出しちゃおうかな…。机の下でコピーで増やしつつ5本出してやったさっ!


「旨いっ! コンボクの香りが凄いなぁ! 良いもん持ってんなぁ」


とか言いながら瓶が空いていく。それはそうでしょ。収納に入れていると熟成しないから、車のトランクに入れて、毎日軽く振って大事に大事に育ててきたんだから…。カロンさんは


「これは凄い! 何処で手に入れたんですか? えっ⁉ 手作りですって。是非とも作り方を伝授していただかなくては…」


なんて言ってる。あらかた用事が済んだら料理の研究に参加してみようかな? なんて思っていると、ガルダ団長が


「これ程旨いなら、王様に献上した方が良いと思う」


って言い出した。他の団長たちも


「そうだな。これは献上すれば喜ばれると思う」


「うん、間違いない。レシピと一緒にな…」


だってさ。ところで、この国には蒸留酒ってあるのかな? 一体何処から教えれば良いのだろうか…。


「それでは、ドライブに出掛けた時にでも献上しますよ」


「おお、そうか。ドライブとやらは明後日だったな。俺達セルリアン騎士団が付いて行くからな。食事は王の料理人が用意して持たせてくれるみたいだし、楽しいドライブとやらになるよう、しっかり準備しておけよ」


「はい。尽力いたしまーす」


 その後、飲み過ぎてヘロヘロの状態で部屋に戻るとミントからお叱りを受けてしまったよ…。


「まったく情けない! 何故、程ほどのところで止めないのだ。いつもいつも飲み過ぎではないか!」


「うぅ…頭が…でも…いつもじゃないよ…久し振りに…だよ…もうダメだ…おやすみ」


ベッドに倒れこんだところで意識がなくなった…。


 翌朝、目が覚めると案の定、二日酔いだった。頭がズキズキ痛む…ベッドの脇には腕を組んで仁王立ちしているミントが私を見下ろしていた。


「だから言ったではないか! 毎回、毎回二日酔いとは…おかげで稽古も出来なかったではないか!」


「はい。次からは気をつけます…」


元ペットに怒られるとは…その場を逃げるようにお風呂へ向かった。ヨロヨロと…。


 湯船に浸かり汗を出してから冷たい水をたくさん飲んで少しは良くなったかな? 確か車の救急箱に二日酔いに効く薬があったような…車で救急箱を探していると、頭を押さえたグラッドさんがやって来たよ。フフフ…団長さんも私と同じく二日酔いらしい。


 食堂の朝ごはんは食べれそうもないので、車の側でお粥を作って2人で食べていると、食堂に向かう他の団長の姿が…


「コソコソと何をやっているのやら…」


見ると皆さんもヨロヨロしてる?


「いやぁ、昨日は少し飲み過ぎてしまいまして、胃に優しいこれを食べて、薬を飲めば何とかなるんじゃないかと…」


「それは良い事を聞いた! 我等も馳走になろうじゃないか!」


 団長たちにお粥と薬を提供して車の側でみんなで食べたよ。通りすがりの人々が不思議そうな顔をして見ていたけど、しょうがないよね。早く復活して明日の打ち合わせをしなくてはいけないのだから…。

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