57話 車の掃除をするぞ!
今日はいい天気だ! 洗車して車内の掃除をしなくちゃね。伸びをしてからメイクをするよ。汗や水に負けない崩れないメイクを…。
鏡の前で念入りにメイクをしているとアイシャが起きてきた。
「ありさ、おはよう。わぁ、何時もと違って顔が濃いです」
えーっ⁉ 顔が濃い? まぁ確かに念入りにメイクしたけど、濃いって…。起きてきたミントも
『なんかお主…けばけばしい…』
だって…ちょっと張り切って色々と塗りすぎたみたい…みんなから不評の言葉を頂いてしまったので、元のナチュラルメイクに戻したよ。
みんなで食堂に行って朝食を食べたら、それぞれの向かう場所へ。私は外にある愛車に向けて移動した。
先ずはフロアマットを外に出してバッサ、バッサと砂ぼこりを落としてから水で洗う。ホース? 蛇口? そんな物は無いので、手から出してやりましたよ。乾かしている間に、お掃除クロスで車内を拭いて、車のトランクからハンディクリーナーを出しシガーソケットにさして掃除。こっちに来てからは初のお掃除だね。サイクロンだからゴミ捨ても簡単! ホコリやら食べカスやら毛がたくさんあったよ…コロコロを使ってシートも綺麗に。フロアマットを手から出す温風で乾かして車内は終わり!
次は洗車だね。スマホで音楽を聴きながらタイヤとホイールをカーシャンプーとブラシで洗う。好きな音楽を聴きながらだから、ノリノリで洗っていくよ! 次はボディと窓だね。アワアワの水まみれになりながらしっかり洗ったよ。水気を拭いてコーティング剤を塗って終わりっと!
時計を見るとお昼を少し過ぎた所だった。どおりで…お腹が鳴ってるよ。1度部屋に戻って着替えてから食堂に行こうと伸びをして振り返ると、昨晩紹介された団長の1人とモノクルを着けたリーダーだった。こちらを見てニコヤカな表情をしていたよ。ワイヤレスのイヤホンを外し挨拶してみる。
「こんにちは、何かありましたか?」
「昨夜はどうも。通りかかったら楽しそうに何かやってるから見てただけだけど」
「私は話を聞こうと探していたら此方に居ると伺ったもので、ところでそちらの耳の物は一体どの様な物で?」
うわぁ時間かかりそう…。なので、今から着替えて食堂に行く事を伝えると
「私もまだなので、食堂でお待ちしておりますね」
とモノクルのリーダーが…
「俺も興味があるからついて行こうっと」
と団長も食堂に向かって行った。しょうがないので、部屋に戻り着替えて食堂へ。
2人とも話ながらお昼ご飯を食べてたよ。自分の分を受け取り2人の側へ行きお昼を食べた。2人とも私に話し掛けようとしていたみたいだけど、あまりにも見事な食べっぷりに生暖かい目で見守ってくれていた。
ふぅー! 食べた食べた。お腹もいっぱいになったところでさっきの続きをしようかな。車に向かいながら
「ところで、何の話でしたっけ?」
「ハハハ…耳に着けていた物の事でして…」
「あぁそうでしたね。あれはイヤホンと言って、このスマートフォンと言うものでかけている音楽を聴く物ですよ。ワイヤレスなんで、繋がっていなくても聞ける優れものですよ」
と、説明したものの首を傾げていた。まぁそうだよね、物は試しに聞いてもらった方が早いか…。
モノクルのリーダーの耳に装着してスマホを取り出して音楽を聴かせる。
「何だコレは…聴いたことの無い音が…」
モノクルのリーダーは驚き、団長は首を傾げる。次に団長にも聴かせたよ。2人とも興奮していて
「不思議な感覚だ…この小さな物から音が出るのも驚きだが、繋がっていない物から音が出るのも…コレも後々研究させて頂きたい!」
えっ⁉ スマホも…
「ちょっとこれは無理ですね。だって魔法じゃないですし、部品とか仕組みもわからないですし、神様との連絡用に使っている物ですし…まぁ他にも色々な事が出来るんですけど、諦めて下さい」
そう言うとモノクルのリーダーはシュンとしてしまった。何とか宥めようと思いモノクルのリーダーが魔法研究をしているのを思いだし、
「それより私にも使える魔法ってありますかね? この世界の魔法の事を色々と教えてくださいよ」
その言葉を聞いてモノクルのリーダーの目が爛々と輝いた!




