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52話 アイシャの反応は…

 アイシャに私が異世界から来たんだ! って言ったらどんな反応をするんだろう…。部屋の中ではミントが瞑想中、オルは毛繕いしていてシーンとしていた。時折聞こえる廊下からの足音にドキッとする。しばらくすると、パタパタっと走る音。アイシャが戻って来たようだ。


 ガチャっとドアが開けられ


「遅くなっちゃった。料理の研究が楽しくって…」


「おかえり。あのさ、アイシャに話したい事があるんだけど、聞いてくれる?」


「うん」


アイシャは椅子に座り、部屋の中の雰囲気を感じとって不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。


「アイシャに言って無かった事があるんだ。今から話す事を聞いて、これからどうしたいのかを考えて欲しい」


「うん、わかった…」


「あのね私…別の世界から来た異世界人なんだ…元の世界で事故にあってね…こちらの世界の幼い神様と一緒に…それで、この世界に来たんだよ。あの車と荷物と一緒に…ずっと内緒にしてたんだけど、明日王様に謁見するでしょ? 信用出来そうな王様だったら正直に話そうと思ってね。だから、王様に話す前にアイシャには話しておこうと思ったの」


「そうだったんだ。普通の人とちょっと違うなぁとは思っていたんだ。でもそんなの関係無いよ。ありさはありさでしょ?」


「そうなんだけど、何て言うか…多分、考え方とか常識とかこっちの人とは違うじゃない? 変な技? みたいなものも使うし…気持ち悪いとか思われてもしょうがないと思うんだ…」


「全然そんな事思わないよ。それにありさは私の事助けてくれたでしょ。出来ればずっと一緒に旅したいんだけど…ダメ?」


「全然ダメじゃないよ。でもここで職につくのもありだと思うんだけど」


「うーん。料理の研究は楽しいけど、旅の食事の為に教わったり、研究したりしてるんだけどなぁ」


「そうなんだ…旅の為か…ありがとうね。じゃあ、これからもヨロシクね!」


「はい。こちらこそよろしくお願いします。ちなみにミントさんも別の世界から来たんですか?」


「うん。ミントは私が飼っていたペットだったんだよ。老衰で死ぬ寸前に幼神様に引っ張られたみたい。私の手助けをするために力をつけてから来てくれたんだ」


「じゃあ、ありさもミントさんも今じゃなくて良いので彼方の世界の話を色々と聞かせてくださいね」


「そうだね、機会があったら話す事にするね」


 ベッドに潜り、先程の会話を思い出すと胸の中がホワァっと温かく感じた。


 朝日の眩しさで目を覚ますとみんな既に起きて仕度をしていたよ。私も急いで起きて仕度を済ませる。食堂で朝食を食べて、いよいよ王様との謁見だ!


 団長が部屋に迎えに来たので一緒に控えの間へ。ここで謁見の仕方を教わった。片膝を立てて頭を下げ、指示が出たら頭を上げて聞かれた事を話せと…。ちゃんと出来るかな? 緊張感が半端ない…。


 そしてドアが開かれ団長に続き王様の前へ。言われた通りに片膝を立てて頭を下げる。冷や汗が止まらないんだけど…。みんなは大丈夫なのかな? 指示が出たので頭を上げると目の前には、精悍な顔つきに立派な髭を蓄えた王様と美しいお妃様が…後ろと左右には騎士と記す物を持った大臣? 私達の左右にも剣を携えた沢山の騎士達が並んでいる。


 もし、発言を失敗した場合は騎士達に捕らえられて牢獄行きになってしまうかも…チラッと横を見るとミントもアイシャも堂々としたもので、まっすぐに王様を見つめていた。私なんて膝がカクカク震えているというのに…王様の横にいた大臣らしき人が


「この度は各地で騒ぎを起こしているローブの男達を捕らえてくれた事、感謝しよう。そんなに気を張らずとも大丈夫だ。楽にしてくれ」


 そんな事を言われたって、初めての謁見なんだから楽になんて出来ないよー。あぁこんなんで大丈夫なのかな…私。

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