45話 温かい料理と…
オーズリッチの解体も終わり Let's Cooking!
圧力鍋に入る小さめの骨と、塩コショウ、ショウガ、山で採った野菜たち、それにお肉と醤油、水を入れて火にかける。
灰汁があがってきたら灰汁を取る。それから蓋をして待つ事、数分。シューシューと湯気があがってきた。少しして火からおろし、カチッと音がするまで待つ。
あたりにふわっと野菜と鳥の香りが漂う。
ぐぅ~! 美味しそうな匂いにお腹が鳴る…。減圧が済んだら蓋を開けて味を整えて鳥だしスープの出来上がり!
お次はお肉…どうしようかな⁉ 揚げる? 焼く? 蒸す? 鳥料理が頭の中にいろいろ浮かんできて悩んじゃうなぁ…でもまだ復興の最中で皆が忙しなく動いているのだから、パッと食べられて温かい物がいいよなぁ~。
あっ! 焼き鳥丼がいいんじゃない⁉ パッと食べられるし、味もシッカリしていて腹持ちが良い…早速作ろう!
お肉を少し大きめにカットして、長ネギっぽい野菜と串に刺して塩コショウ。バーベキューコンロでアイシャに焼いてもらう。私はタレを作ろう。お酒と醤油と砂糖とミリンを鍋に入れて煮詰めていくよ。焦がさないようにかき混ぜながらゆっくり…ゆっくりと…。
焼き鳥にタレをかけてまたコンロで焼いて…煙の匂いにタレの焦げた匂い。町の人達も復興を手伝ってくれている人達も鼻をヒクヒクさせて集まって来たよ。
村でいただいてきた器をコピーした物にご飯をよそい、串から外した焼き鳥と長ネギっぽい野菜。それに白ゴマと刻み海苔をかけて配っていく。それと野菜ゴロゴロ鳥だしスープ! 町の人とアイシャも手伝った炊き出しの煮物。
体もポッカポカ、お腹も満たされて…私たちも一緒に食べた。
「美味しいね」
「旨いっ!」
アチラコチラから聞こえてくる声に、町の人達の幸せそうな顔! それらを見て胸がいっぱいになった。
後片づけをしてローグさんの所へ…村に置いてきた様にダンボール山盛りに5箱の食料とシャンプー、リンス、石鹸を入れた箱、使い方も説明しておく。まだ復興の最中だけど、明日セロの街に向けて出発する事を伝えたよ。ローブの男たちも捕まえて収納している事だし、早く引き渡して宝探しもしたいよね。
温泉に入ってから、またダンシェルさんの古家にローグさんとお邪魔させてもらい、お別れの酒を飲む。私のとっておきのお酒を出しちゃおうかな⁉
パチェット村で作ったコンボクの実のお酒が完成していたのだ! 蓋をあけると、ふわぁ~っとキンモクセイ風の香りが漂う。ダンシェルさんもローグさんも目を見開き
「なんだ…この香りは…」
「これは…コンボク? 何故今の時期に? どうやって?」
「まぁ…これはお酒にコンボクの実を入れて作ったんですよ。美味しいですから早く飲みましょう」
アイシャとミントも一緒にみんなで乾杯~! ミントは獣だし、アイシャは未成年だから味見程度にほんの少しだけどね。それにしても作って良かったよ。こんなに美味しく出来たんだもん!
ダンシェルさんもローグさんも旨い! 旨い! っていっぱい飲んでるよ…コピーしてあるから無くなりはしないけど…2人とも酔って寝ちゃった…。そっと布団を掛けて私たちも眠りについた。
そして朝。うぅ…2人とも頭を抱えてつらそうだった。立派な二日酔いだよね…あんなに飲むから…。ホワイトリカーが無くてアルコール度数の高いジンで作ったんだもん。そりゃあれだけ飲めば二日酔いにもなるわ…。酔いざましに昨日の残りの鳥だしスープを温めて出してあげたよ。
私たちは荷物をまとめて挨拶をしてホーレイの町を後にした。セロの街まではもう少しかかりそうだけど、頑張って走ろう!




