14話 旅立ち
いつも御愛読ありがとうございます。来週はお休みさせていただきます。来年もよろしくお願いいたします。どうか良いお年を…
「ねぇねぇ、ありさお姉ちゃん。起きてよ~朝だよ」
うう~んまだ眠いよ~
「ねぇってば。ご飯だよ!」
うん? って、そうか昨日パチェット村に帰って来たんだっけ。
「あぁ、マリムちゃんおはよう」
「もう! みんな待ってるよ。早く早く!」
「わかった、すぐに着替えて下に行くよ」
下に降りると朝ご飯の用意が出来て、私が来るのを待っていてくれたみたい…
「おはようございます」
「ありさマヤナが世話になったね。ありがとう」
「いえいえ、私もオレント村で色々と勉強になりましたし、一緒に行けて良かったです」
「マヤナの話しじゃあ、旅に戻るとか…」
「はい。長くお世話になってしまって。本当にありがとうございました。4日後に旅立つので、もう少しお世話になります」
もうすぐ旅立つと思うと少し寂しいな。でも色々な場所に旅してみたいもんね!
「そうか…行ってしまうのじゃな…寂しくなるのぅ」
「えっ! ありさお姉ちゃん行っちゃうの?」
マリムちゃんが瞳に涙をためて聞いてきた
「うん。この世界を色々と見てみたくてね。そんなに悲しまないで、また遊びに来るし…」
「本当に、本当? 約束だよ。絶対に来てよ」
「うん。約束ね」
パチェット村に居られるのも後少し。お世話になったこの村の人たちに何かお礼をしたいなぁ。マリムちゃんともう一度ドライブに行くのも良いかも!
朝食後、ふらりと車に乗り込みマローネンの森に向かう。マローネンの時期もそろそろ終わりらしいので最後に採りに行こうと思った。村の人たちへのお礼にもなるし、オレント村に持って行ってもいいよね。
マローネンの森に着き、グロドビルビーを探す。もちろん目当てはミツだ! 高価な物らしいし、旅先で売ってもいい。コピーで増やせるからわざわざ採りに来なくても良かったんだけど、魔物との戦闘の練習になるからね。なので今日は殺虫剤は使わないよ。ロレンスさんにいただいた剣と魔法でやる。安全な場所からだけど…。
おっ! グロドビルビー発見!
少しずつ近づいて、見つかったら走って車の側に行き、聖域の中から剣で突き刺す。あぁ~刺さって取れない…こういう場合は羽根を狙って切れば良かったかな? 剣を振っても取れなかったから、魔法でやる事にする。最近は火の魔法ばかりだったから今日は風の魔法で! かまいたちを使うとグロドビルビーは真っ二つになり地面に落ちたよ。辺りにはもういないからミツ袋を採っていく。
えへへ♪ 結構集まったよ!
後はマローネンを拾い袋に詰めてっと!
さぁ次は滝壺に向かいサーディスを釣ろう。クーラーボックスはサーディスとシャーモシーでいっぱいになった。シャーモシーはお腹に卵がパンパンに入っていたよ。見た感じイクラだね! あぁイクラ丼が食べたいなぁ~! 日も暮れ始めたので、村に戻ろう。
明日はマリムちゃんとドライブ! またソランとコンボクの実を採りに行くのだ。次の日の朝食後、マリムちゃんとドライブに出発! 昨日のマローネンもそうだけど、ソランもコンボクも枯れ始めていた。実はたくさんなっていたけど…なんか寂しいね。二人で収穫していると
「またありさお姉ちゃんと一緒にドライブ出来て良かった。絶対にまた来てね」
と言って泣き出しちゃった…私はいつもしているパワーストーンのブレスレットをコピーしてマリムちゃんのサイズに調整して
「これはね、身に付けていると元気になれる魔法の石だよ。私もお守りにいつも付けているの。まぁ隠してだけどね。だからマリムちゃんにあげるね。元気が出るよ」
そう言ってマリムちゃんの腕に付けてあげたよ。
「うわぁ~キレイ!今日から私の宝物だよ。大事にするね」
「ちょっとキレイ過ぎるからあんまり他の人に見せちゃダメだよ」
「うん。わかった!」
それから二人で袋いっぱいのソランとコンボクの実を収穫して村に戻った。村の人たちにお裾分けしながらお礼を言ってまわったよ。
なんだかんだであっと言う間に旅立ちの日が来た。
「本当にお世話になりました。またいつか寄らせて頂きます。ありがとうございました」
「ありさなら大歓迎じゃ。何時でも帰っておいで」
「ありさありがとう。魔物には気をつけてね」
村長家族とお別れをしていると村の人たちも見送りに来てくれたよ。
「本当にありがとうございました。皆様もどうかお元気で!」
涙が出るのを我慢して車に乗り込みパチェット村を後にした……。




