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12話 ショートドライブ

 そういえば最近、髪の毛の色が何かおかしい。元は茶色だったんだけど赤茶色になってる? 何でだろう? 困った事やわからない事はスマホで調べるべし! 幼神様改造のスマホお願いします!


『髪の毛の色 変わる?』


で検索すると、答えが見つかった。

 

 なんと、魔法の属性で変わってしまったらしい。この世界の人たちの中で魔法を使える人たちは、生まれつき与えられた魔法の属性によって髪の色が決まっているらしく、私は生まれつきでは無い為に使う魔法によって変化するみたい。魔法を使え無い人たちは、茶色い髪色だった。そう言われると、ここ最近は火の魔法ばかり使っていたもんね。


 なるほどねぇ~! じゃあ水の魔法をたくさん使うと青っぽくなったりするんだろうか。風って何色なんだろう? 火と水の魔法を同じくらい使うとどうなるのかな? その答えは書いてなかったので、そのうちわかるかな。


 さてと、子供たちも外に集合しているみたいだし、早速ショートドライブにでも行きましょうか。まずは、午前中チームね。昨日のムノーガの蒲焼きチームの女の子二人と葉っぱを持ってきてくれた男の子二人。


「どこか行きたい所ある?」


「昨日相談したんだけど、ぼくたちはチルトの林に行きたい」


「あそこにはとってもスッパイ果物があるんだよ」


と、言うので子供たちの言う方向に車を走らせた。

車の中は子供たちの興奮した声でにぎやかだったよ。林に着いたとたん


「こっちだよ。早く、早く」


と、車を降りて走って行ってしまった。慌てて追いかけると、赤いレモンっぽいものがたくさんなっている。子供たちは持って来た袋に詰めはじめた。


「すごくスッパイけど煮ると甘~くなって美味しいんだよ。お姉ちゃんもいっぱい採ってね」


子供たちは協力して1つのずだ袋に入れている。たくさん採って村に帰ってみんなに分けるんだって。しっかりしているなぁ~と感心していると、


「見てないで早く採ってよ~」


「高い所のを採ってね」


私も手伝う。袋がいっぱいになったので休憩しよう!


「これはね、秘密の飲み物なんだけど、皆には内緒だよっ! 甘くてスッパくて美味しいよ」


と、言って紙コップに入れたオレンジジュースを渡していく。


「甘っ~い何これ」

 

みんな大騒ぎでジュースを飲んでる。さて、そろそろ戻らないと次のチームが待っているかもね。村に戻り、次のチームと交代する。


「お姉ちゃんありがとー。また今度乗せてね」


とチルト(さっき採ったレモンっぽい果物)をくれたよ。


 次のチームはサメのような魔物の照り焼きチームの女の子3人と男の子1人。また行きたい場所を聞いてみると


「私たちはクルコ川に行きたいです」


と言い車に乗った。クルコ川って、マローネン拾いの時に休憩した所も確かクルコ川だった気がする。繋がっているって事はサーディスやシャーモシーが釣れるかも知れないね。


 さっきのチームとは違ってこっちのチームは大人しい。アシットさんよりも大人しいかも。道中ニコニコ顔で景色を見ていたよ。川につくと長い棒切れを探してきて、川の中程にあった藻のような物を巻き付けて採っている。


「これは、グルコンと言って茹でて食べるんですよ。粘りがあって美味しいです」


へぇ~海藻っぽいのかな? 女の子たちは一生懸命グルコンを採っているけど、男の子は川に石を投げている。


「一緒に採らないの?」


「うん、僕は川に落ちると危ないからダメだって」


 このチームの中では彼が一番幼かった。ひょっとして川に落ちた子供って…


「じゃあ一緒に釣りでもしようか」


男の子はとたんに笑顔になって


「釣りってなあに?」


「教えてあげるから一緒にやってみよう」


二人で糸を垂らすと男の子の竿が引っ張られる。


「お姉ちゃん何これ? 何かが引っ張ってるよ」


男の子の後から一緒に竿を持ちリールを巻かせる。


「ゆっくりでいいから巻き巻きして」


「うん。わかったぁ」


魚が跳ねると男の子は


「うわぁ~すごい。魚だぁ」


釣れた魚を持ってはしゃぎまわっていると、いつの間にか女の子たちもこっちに来て


「グルコンはたくさん採れたので私たちにもやらせてください」


だって。確かにずだ袋いっぱいにグルコンが入っていた。


「頑張ったね。一緒にやろう」


 みんなでシャーモシー5匹にサーディス11匹釣ったよ。みんなは早い昼食を食べてきたみたいだけど、私はまだだったので例のクランベリーとクリームチーズのパンを子供たちには皆に内緒だよってキャラメルを渡した。喜んで食べている。そろそろ戻るかな…村に着くと、


「ありがとうございました。また乗せてください」


と、言ってグルコンをくれた。


 さて、今日は次で最後だね。ムノーガの蒲焼きチームの女の子二人と料理を広場まで運んでくれた男の子二人。


「僕たちはクルコ川の向こう側の森に行きたい」


川の向こう側って車で行けるの?


「少し遠回りになるけど、川のトンネルがあって、トンネルの上を通れるよ」


早速行ってみますか…確かにトンネルの上に道があって車でも通れそうだった。しばらく走ると


「ここがいいよ」


と、言うので車をとめて外にでると


「こっちだよ。着いてきて」


子供たちはやっぱりずだ袋を持っていて…


「この森には村のみんなが大好きなキノコがいっぱいあるんだよ」


 子供たちは木に生えている赤いキノコを採りはじめた。子供に絵を描かせたら描きそうな赤に白い水玉のキノコ。毒キノコだよね、それ…こっちの世界では美味しいのかな?私も手伝ってキノコを袋に入れていく。

あれっ! あっちのキノコは松茸っぽい。


「ねぇ、これは?」


「ありさ姉ちゃん、それは毒があって体が麻痺しちゃうよ。ダメだよ」


えーっ! 松茸っぽいのが毒キノコで毒キノコっぽいのが美味しいの? 何だか変な感じ……とにかくみんなでたくさんのキノコを採っていると、日が暮れ始めた。


 袋もいっぱいになったし、そろそろ帰ろうか。ここでも秘密のおやつ! みんなには内緒ね。板チョコを割って渡す。


「ありさ姉ちゃんってすごい物持ってんね。俺が大きくなったら一緒に旅してよ」


「えっ? うーん考えておくね。鍛えたり学んだりして頑張って良い男になりなさい!」


 村に戻ると、子供たちの親がみなさん集まっていて、今日のお礼に採って来た食材を使った料理をお裾分けしてくれたよ。村長の家の食卓がおかずで埋め尽くされたよ。面倒だなぁって思っていたけど、楽しかったなぁ。また機会があればこういうのも良いかもね!明日は残りの3人とアシットさんとでカウリットの罠を見にエミーレ湖に行かなくちゃ!

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