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夏休み
「ねえ、宿題写させて」
登校日前日になって来たメッセージに、俺は思わず「はあ?」と声を上げた。
「今更手遅れだろ。もらった解答はどうしたんだ」
「なくなっちゃった」
ふざけたやつだ。なくした、ではなく、なくなった、なところが特に。
「探せ」
「もう探したし! 探したけどないから頼んでるんじゃん!」
頼む側なのになぜそんなにふてぶてしいんだ。画面を眺めていると、追い打ちをかけるようにメッセージがどんどん飛んでくる。
「宿題出さないと内申下がるって言われた」
「このまんまじゃ同じ高校行けない」
「助けてお願い」
あーもう、とひとりごちた俺は「いいよ」と返信した。
「読書感想文は?」
「本がない」




