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朝顔
朝起きた時には、もう太陽は高い位置にあった。
「あ~っ!」
パジャマのまま叫びながら庭に出ると、案の定朝顔はすでにしぼんでしまっていた。
「ちょっとお母さん、何で起こしてくれなかったの! 観察記録かけないじゃん!」
「起こしたけどキレてきたのあなたでしょ。しぼんだ所描いて『昼頃に起きたらしぼんでました』って記録しときゃいいじゃない」
「やーだー! やだやだやだー!」
「じゃあ『こんな風に咲いてました』ってイメージ図描けばいいじゃない、知らないわよあなたの宿題なんて」
「なんでよー!」
ふ、と目を覚ますと、まだ七時前だった。 みんな夏休みだからこんなに早く目覚める必要ないのに、と思いながら起き出し、シャッターを開ける。娘が学校から持ち帰ってきた――正確に言うと保護者面談の日に私が学校から持ち帰らされた――朝顔が、玄関脇で青紫色の花を大きく咲かせていた。
娘が起きるのを待っていたら真昼になってしまう。何で私が、と思いながらペットボトルで汲んだ水を鉢にかけてやる。どこか懐かしい気分がした。




