表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/111

別働隊

新島「各地の被害状況は?」

野島「第三団隊が配置されている渋谷に約70体の改造人間が出現。他区域にも30体を超える数の改造人間が出現しています。」

新島「そうなると、少なくとも200体以上の改造人間がこの侵略に投入されてるって事...避難所はどうなってますか?」

真田「避難所Cと避難所Dに制圧部隊が出現、現在、交戦中との事です!」

新島「なるほど、交戦中の避難所に手の空いてる団員を直ぐに向かわせて。なんとしても祇梨蓮斗、天羽綾人の両名を死守しなければ....!」

真田「新島総司令官補佐!避難所Dで祇梨蓮斗が戦闘に参戦していると情報が入りました!」

新島「えっ!?」

その情報は指揮を取っていた司令部全体に大きな衝撃を与えた。祇梨蓮斗は今回の侵略戦争での敵の目的。その抹殺対象が戦線に出たと知れれば間違いなく敵は避難所Dに戦力を傾ける事は必至。指揮の全権を持っている新島杏は今の状況に焦りを見せる。

新島「どうして祇梨蓮斗が戦線に出ているの!?避難所Dにはエーゼルファリアのルミナストリニティが配置されてたはず!」

真田「それが、敵の制圧部隊に完成された生物兵器が存在しており戦闘に介入しなければルミナストリニティが全滅する恐れがあった模様!」

新島「完成された、生物兵器.....!?」

真田「風貌は長身の男の体に三大厄災、ゼロノアが移植された異形!扱う能力はおそらくゼロノア由来の時間操作!各地に出現している改造人間の高速移動にも辻褄が合います!」

新島「つまり、この戦いに投入されてる改造人間はその生物兵器と能力がリンクしている.....?とりあえず、全団員にこの情報を共有!」

司令部「了っ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新島杏の指示により今の情報はすぐさま全団員に伝えられた。その情報は有難い物であると同時に、とてつもなく厄介な物となった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

団員A「竹内団長、今の情報...」

竹内「あぁ、有難いが、とてつもなくめんどくさい事になってきたな...!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

西野「厄災由来...アルドンスめ、許されない一線をこうも易々と踏み越えるとは。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天内「これ、他の厄災由来の生物兵器とか、改造人間が出てくるって事、無くはないよね.....」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

星見「戦闘が落ち着いた者達から数人で班を作れ、不測の事態に備えろ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

荒山「フェルテレス!貴様ら、そこまで堕ちたか!何故だ!?お主は厄災をあれ程憎んでいただろう!なのに何故、その禁忌を犯した!?」

フェル「国を守るためだ!!!」

荒山「ぐぅっ........!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

共有された情報は確かに有益な物だ。しかし、その情報は更なる地獄を暗に伝える物だったのだ。

野島「な、なんだこれ......!?」

新島「どうしました!?」

司令部の1人、野島快が焦ったような叫びをあげる。それを聞いた新島杏はすぐさま野島快の元へ急ぎ、声をかけた。野島快はPCの画面を見たまま硬直していた。その様子を不審に思った新島杏はPCへと目を移す。

新島「なっ...!?」

そこに映し出されていたのは、正に今の現状をさらに悪化させる最悪なものだったからだ。

新島「特定神霊級の魔力量!?どうしていきなり...森、笹川!すぐに調べて!」

森&笹川「了っ!」

新島杏の指示すぐさま調べる。そしてモニターに絶望を伝える映像が映し出された。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マッド「ん.....?」

天羽「師匠?どうしたんですか?」

マッド「尋常じゃない魔力量...今度はなんだ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新島「あ、あ..........」

司令部「...........」

司令部はモニターに移された映像を目にした途端、全員が言葉を失った。答えは明白だった。

新島「大災害.......」

モニターに映し出された物、それは厄災の群れだった。その量は計り知れず、その〝群れ〟は国防軍、いや、日本国が想定する惨事を大きく上回るものだった。

野島「総司令官補佐...指示を.....」

野島快の声には明らか恐怖があった。しかし、新島杏は恐怖を押し殺し、次の指示を出した。

新島「.....エーゼルファリアと妖人街に緊急の支援要請!あの量は、とても国防軍では処理しきれない!急いで!」

野島「は、はい!」

指示を聞いた司令部はすぐに動く。恐怖はある。しかし、その恐怖に屈したくない。ただ、それだけだった。だが、その意気込みも、覚悟も、理を無視する大災害にとってはなんの意味もなさない。

真田「総司令官補佐.....エーゼルファリアと、妖人街に、完成された生物兵器と厄災の群れが出現したと、報告が入りました.......」

新島「え......」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

月柳「くそ、こいつらどこから!?」

刹那「わからん!とりあえず今は口より手を動かせ!俺達が突破されたら妖人街が滅びるぞ!」

花園「滝壺様は!?」

黄昏「一人で厄災の群れに対処しています!」

月柳「くそっ!ここは妾達で食い止める!黎明と麻姫は住人の避難に当たれ!」

黎明「分かった....!」

麻姫「任せました!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

楽海「めんどくせぇ!トーカ、アリシュ!早く学生達を非難させて!俺がこいつらの相手をする!」

トーカ「先生!?幾らなんでも数が多すぎます!戦闘部隊の到着を....」

楽海「時間が無い!早く!」

アリシュ「は、はい!」

楽海「(なんで俺の所にグロスブレイカーが来るんだよ!これじゃあ能力が使えねぇ!)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真田「エーゼルファリアも、妖人街も、厄災達の襲撃で、こちらに回せる戦力が、無いと.....」

新島「そん、な......」

日本全土に向けての侵略戦争。主要な戦力が在籍している場所を抑えられ武力支援も見込み薄。だが、最悪な状況はまだ、終わってはいなかった。

新島「きゃぁ!?」

突如、司令部の建物に大きな揺れが襲った。爆撃されていたのだ。

真田「未確認の魔力反応!誰かから襲撃を受けています!障壁、崩壊します!」

真田真也のその叫びの三秒後、司令部に張られた結界が崩壊。壁が破壊され、未確認存在が姿を表す。

新島「貴方は、誰.....!?」

?「どうも初めまして。僕は武装国家アルドンス所属、制圧部隊部隊長、レリーフ・アルテイン。面倒な司令部を潰しに来ました。」

団員「貴様ァァ!」

司令部の護衛をしていた団員がレリーフに斬り掛かる。しかし、

レリーフ「邪魔ァ。」

団員「ぐぇ....」

レリーフ・アルテインから伸びた骨の様な物で、額、喉、心臓を貫かれ、即死する結果になった。

野島「.......!」

レリーフ「無駄な抵抗は辞めときな。君達じゃあ僕に逆立ちしれも勝てないよ。」

そう嘲るように笑うが、その実、レリーフ・アルテインの言葉は真をついていた。今この場にいるもの全員で向かって行っても、一瞬で殺される。

新島「皆さん、指示を出します。」

真田「総司令官補佐.....?」

新島「私があの人の相手をします。絶対、即死するでしょうけど、その隙に逃げて下さい。死んでも時間は稼ぎます.....!」

野島「何を言ってるんですか!?それなら俺が...」

新島「ここで一番役職が上なのは私です!上の者が下の者を見捨ててどうするんですか!?これは命令です。早く行きなさい!」

そう啖呵を切る新島杏の体は震えていた。勝てる見込みは一切ない。死ぬのだって怖い。でも、彼女にも譲れない物はある。

新島「レリーフ・アルテイン、私が、相手だ...!」

レリーフ「ふぅん、勇敢だね。」

その言葉と同時に骨が新島杏の頬に直撃する。その衝撃は凄まじく、易々と新島杏の体は吹き飛ばされた。

新島「ガハッ.......」

壁に激突し、血を吐き出す。

レリーフ「お、反応出来ないと思ったが...それが君の特殊異能か。」

そう、攻撃が当たる瞬間ほんの少しだけ体を動かした。それが幸をそうし、即死は免れた。しかし、今の一撃でもはや限界に近い。

新島「わらひは、弱い...でも、蓮斗くんを、あの子達を、守りたい.....だから、貴方は、わらしが止める...怖くても、逃げない...!」

レリーフ「正しく、弱者の主張だな。だが、そんなものは、なんの意味もなさない。」

狂骨が新島杏へ向けて放たれた。

新島「(最期に、会いたかったな.....)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フェル「貴方の部下、死んでしまいますね...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルカ「国防軍の総司令官補佐、とった!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武装国家アルドンスに面々はこの戦いの心臓、司令部を潰せば戦況は一気に優勢になると考えていた。それは確かだ。だが、武装国家アルドンスはある致命的な事柄を一つ、見落としていたのだ。

荒山「それは.....」

蓮斗「どうだろうな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レリーフ「弱いのに、抵抗するから絶望を味わう事になる。始めから大人しくしとけば楽に死ねたのにな。ホント、馬鹿だな。.....ん?」

レリーフ・アルテインは確実に新島杏を貫いた。しかし、骨から伝わる感触は肉を貫いたそれでは無く、もっと硬く、冷たい物だった。

レリーフ「何っ!?」

絶命の一撃。それによってその部屋は破壊され、煙が舞う。それによりレリーフ・アルテインは視界が奪われていた。煙が徐々に落ち着き新島杏の姿が露になる。

新島「........え?」

新島杏へ向け放たれた狂骨は氷と柱によって防がれていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

蓮斗「ニルフ・カレンと言ったか?」

ニルフ「あぁ?」

蓮斗「無知なお前らに1つ、有益な情報をくれてやる。」

ニルフ「何だと?」

戸塚「蓮斗君...?」

蓮斗「確かに俺は黒王戦鬼だ。国防軍の団長達にも今は勝てるだろうな。でも、この国には俺が確実に勝てない三体のイレギュラーがいる。」

霧島「イレギュラー.....?」

蓮斗「強くなった今でも対処のしようがない程、隔絶した圧倒的最強達。」

エイナ「何を...」

蓮斗「お前らはその内の2つは知ってるようだが、1つ見落としてるな。」

ニルフ「........!」

蓮斗「あの人は、黒王戦鬼でも傷1つつけるのがやっとだったからな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レリーフ「何だ....氷?」

?「氷系統最上位魔法・凍雪吹雪」

レリーフ「!?」

レリーフ「空間系統最上位魔法・次元断層結界」

?「不意打ちを躱すか。でも、お前の運命はもう決まってる。新島ちゃんは、友達なんだ。」

そう言い姿を現したのは、3人目のイレギュラー存在、宵ノ森湊だった。

宵ノ森「予言してやる。お前は二度と溶けない氷に呑まれ人生を終える。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ