ルミナストリニティ
蓮斗「戸塚さんに、他の2人は.....」
制圧部隊に相対するのは学園都市エーゼルファリアからの協力部隊、その人数はたったの3名。祇梨蓮斗はその人数の少なさに若干の不安を覚える。
改造人間「がぁぁ、がばっ、ガガガ......」
男「.......」
女「エーゼルファリアの....なるほど、真っ向勝負って事かな?」
戸塚「えっと、学園都市エーゼルファリアは正式に日本国直下国防軍と同盟を結んで、戦闘及び復興を全面的に支援する、と決まったので...!」
霧島「ここに来たのは、貴女達の目的の祇梨蓮斗が居るから、で合ってるよね?」
女「えぇ、そうよ。」
3人組の内の1人、霧島沙織が改造人間を指揮しているであろう2人に対し質問をする。それに対し女の方がそれを肯定した。
霧島「何故、ここまで事を大きくしてまで祇梨蓮斗と天羽綾人を処刑しようとするの?」
女「決まっている。祇梨蓮斗も天羽綾人もいつ牙を剥くか分からない超危険因子。それを早々に排除しようとして何が悪い?」
エイナ「アハハ、よく言うよ。私達知ってるよ?貴女達がパンデモニウムと取引をして厄災を数十体実験に利用してる事も。」
男「.......」
指揮官の片割れである男は黙って3人を見つめる。その目はどこまでも冷たく、抑揚の無い目をしていた。
戸塚「....あの男の人、何か、怖いね。エイナさん、あの人の事、何か分かる...?」
エイナ「いや、さっきから鑑定しようとしてるけど、全部弾かれてる。あのちっちゃい女の子の方は大体分かったよ。」
霧島「説明して。」
エイナ「名前はニルフ・カレン。使う魔法は火系統。最大階位は最上位。文句無しに強いよ。」
霧島「最上位魔法の使い手と、鑑定を全て弾く謎の存在か...気を引き締めて行こうか。」
戸塚&エイナ「うん!」
ニルフ「そんなに痛い目に遭いたいなら、今ここで泣き叫ばせて上げる!!」
ニルフ「火系統最上位魔法・獄炎八華」
霧島「!戸塚ちゃん、防御!」
戸塚「は、はいぃぃ....!」
戸塚「氷系統最上位魔法・凍結障壁」
ニルフ「!」
エイナ「行くよ霧島ちゃん!」
霧島「えぇ!」
エイナ「神聖系統最上位魔法・光彩掃射」
霧島「空想系統最上位魔法・幻獣龍王」
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蓮斗「珍しいな...番外属性が2人もいるのか。それに幻想系統か...興味が湧くな。それにしてもあの男、なにか匂うな...」
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ニルフ「火系統上位魔法・爆炎樹林」
ニルフ・カレンは自身に迫り来る魔法を上位魔法で撹乱、防御する。しかしその威力は絶大、防御しきれずにかすり傷を負う。
ニルフ「チッ、私達の前に堂々と出てきたからただの馬鹿だと思ってたが、お前らエーゼルファリアの鎮圧部隊のルミナストリニティだな?」
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凛「ルミナストリニティ.....?蓮斗さん、それってなんですか?」
蓮斗「ルミナストリニティ、あの女が言った通り学園都市エーゼルファリアの鎮圧部隊にして、学園都市屈指の実力者で構成された戦闘部隊。個々の力が第二〜第一級神霊に達し、冠位にも認められた戦闘のプロフェッショナル。」
凛「凄いですね...。」
蓮斗「そして、ルミナストリニティの特出する部分は個人戦闘ではなく連携。連携を取らせれば冠位代行執行官ですら倒すのに時間が掛かるらしい。」
凛「とんでもなく、強いんですね...」
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霧島「いかにも。私達は学園都市エーゼルファリア所属鎮圧部隊兼戦闘部隊、ルミナストリニティ。貴女達の進行はここまでだ。」
ニルフ「なるほど、確かにお前らが連携を取れば私じゃ勝てない。だが、不測の事態を予想するのは戦闘の基本。お前らでは、私達には勝てない。」
戸塚「.......?」
ニルフ「封印解除〝コード999〟」
エイナ「......!?」
霧島「何か、まずい....?」
ニルフ・カレンが謎の言葉を発したと同時にニルフ・カレンの傍らに立っていた男に異変が起き始める。着ている服が徐々に破け、体表面が顕になる。そこにあったものを目にした3人は息を呑む。そこにあったものは.....
戸塚「厄災、時操之獣...!!ゼロノア!!!」
そう、鑑定を全て弾き3人の最上位魔法を目にしても一切動じていなかった男は、ゼロノアの頭部と両腕が移植された武装国家アルドンスが極秘裏に作っていた生物兵器だったのだ。
エイナ「なんて、なんて冒涜的な.....!!」
ニルフ「冒涜的?何言ってるんだ小娘。この兵器は時刻の強さそのもの!それにこの者だって強くなりたいと願っていた!厄災を移植すれば生半可な存在を超越し、更なる高みへと登れる。それの何処が冒涜的だと言うんだ!?」
ニルフ・カレンはそんな倫理観の無い主張をする。それを聞いた3人は顔を引き攣らせ怒りに震えていた。
霧島「よォく分かった...貴様らは超えてはならん一線を平気で超える異常者だと言うことが!!!」
ニルフ「なんとでも言え!行け、13号!あいつらを殺せ!」
霧島「来るぞ!」
エイナ「(移植されてるのがゼロノアって事は...)」
戸塚「(使ってくる能力は時間操作を応用した超高速魔法と近接戦...!私達は魔法には長けてるけど、近接戦戦はほぼ素人...!)」
霧島「(どうする...?接近戦に持ち込まれれば負けがほぼ確、今すぐ救援を呼ぶか...?)」
エイナ「他の改造人間は13号の援護をしろ!私も援護に回る!」
霧島「くっ......!」
戸塚「何か、策は.....!」
「近接戦に持ち込まれなければ、勝てるんだな?」
エイナ「えっ....?誰?」
「質問に答えろ、勝てるんだな?」
霧島「え、えぇ!勝ってみせるわ!」
「分かった。なら、俺が少しその生物兵器の相手をしてやる。」
13号「.........!!」
誰かの声が頭に響く。ルミナストリニティの3人は困惑を見せるが、敵はそれを待たない。13号と呼ばれた生物兵器が3人目掛け攻撃を仕掛ける。
霧島「まず.....あれ....?」
当たると思った瞬間本能的に霧島朔は目を瞑る。その瞬間ドゴッと鈍い音がその場に響く。しかし霧島朔は一切の痛みを感じず不思議に思い恐る恐る目を開ける。そこには先程迫ってきていた存在がおらず、代わりに一人の青年が立っていた。
???「はぁ、俺は戦っちゃダメって言われてたが、非常事態だし後から話せばいいか。」
戸塚「き、君は....」
ルミナストリニティの3人は息を呑む。そこに立っていたのは紛れも無く、自分達の守護対象である祇梨蓮斗だったからだ。
蓮斗「俺がやるのはこの生物兵器の相手だけだ。他の改造人間とそこの倫理破綻娘は貴女達に任せる。これでいいかな?」
エイナ「え、うん....」
霧島「あ、ありがとう。お陰で助かったわ...」
蓮斗「義妹にあまり刺激の強い光景を見せたくなかっただけだ。気にする必要は無い。」
戸塚「れ、蓮斗君、本当に戦って兵器なの...?」
蓮斗「まぁ、後から絶対怒られるだろうけど、人の命には変えられんだろ。さてと、長話も終わりにしてそろそろ戦闘に戻ろうか。」
そう言うと祇梨蓮斗は生物兵器である13号を見据える。13号も変わった気配を察知し先程よりも警戒を強めている。その様子を見た祇梨蓮斗はこう呟く。
蓮斗「ゼロノアとは、まだ戦った事は無かったな...少し楽しみだ。あ、そうそう、根源魔法は使わないから、安心してかかって来い。」
戸塚「蓮斗君、一応守護対象だから、気をつけてね。いざとなったら私達の誰かが、盾になるから...!危なくなったらすぐに引いてね...!」
蓮斗「了解。俺も試したい事があるし、出来るだけ被害が出ないように加減はするか。」
「闇系統×破壊因子」
蓮斗「崩壊ノ影手」




