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クロメと掲示板少女 前編



 プロパン国からやって来た王女が、プロパン国の危険性を伝える。当然職員たちは大混乱。一部の冷静な職員たちが、私たちを別の部屋へと案内する。


「私たちは、とりあえずサクラさんと話し合います。話し合いで得た情報をもとに、あなた達へ支援のアイテムを贈る予定になります。ですので……」



 色々と説明した後、職員さんたちはどこかへ行き、私は指定された部屋へと進む。どうやらここで一晩過ごせば、プロパン国の詳しい情報と支援アイテムを受け取れるらしい。親切だね。







……う~ん暇! ベッドしかないよこの部屋! 寝るのにもまだ早いし、お腹空いてるし。


 食堂でも探してみよう。



 薄暗くて細い通路を進んで行く。壁を見てみるとホコリを確認できるので、この通路はしばらくの間掃除されていない通路なのであろう。スズネをぎゅっと抱いて寂しさを紛らわす。



 ……いくら進んでもホコリ臭い道が続くだけ。もう戻ろうかと思っていたその時。


 光だ。薄暗い道を照らす、一筋の光だ。あれは……自動販売機? 誰かが、そこで立ち止まっている。


 たしかあの子は……私と接触した、不思議な水色の髪の少女だ。



「あっ、クロメさん。こんなところで会うなんて……」


「こんばんは。……あなたの名前は?」


「スノウ、と言います。クロメさんは、どうしてこんなところに?」


「お腹が空いたから、何か食べ物を探しに。……スノーは、どうして私の名前を知っているの?」


「クロメさん、ゴンドラ国掲示板で有名なんですよ。黄色いキツネさんとして、掲示板でたびたびあなたの名前が挙がるのです」



 掲示板? 黄色いキツネさん? 何それ怖い。知らないところで、私の名前が?



「掲示板? そんなのあったんだ。どこにあるの、それ?」


「掲示板、オープン! と唱えることで出現します」



 ……全然知らなかった。まあいいや、やって見よう。



「掲示板、オープン!」


 私の視界に、たくさんの話題が現れる。わぁ、すっご~い。いろいろある。普通の日常スレに、不遇召喚士スレ、ゴンドラ四天王スレに、ミカンちゃんスレ。そして……きつねスレ? 


 スレのタイトルを見ているだけで楽しくなる。



 ……きつねスレの方を、ちょっと見てみよう。














【不遇召喚士の】キツネスレ1【最初の希望】



01 名無しの風邪薬 

不遇召喚士の希望、キツネさんについて話し合いましょう



02 名無しの郵便物

キツネさんって、何?



03 名無しの猫

それってよぉ、まさか、初の召喚獣じゃないだろうなぁ! やべぇぞそれは。召喚士が不遇という考えがひっくり返るじゃねぇか! 俺様の無双が始まっちゃうじゃねえか。



04 名無しの流行語大賞

いよいよ召喚士不遇時代が終わるのか。召喚士の始めはつらかったなぁ。職業説明の内容にすっかり騙されて「すげえぞこの職業、デメリットがないじゃねえか」とか思っちゃって何も考えずに召喚士になっちゃったけど、初期能力が低すぎる。何だよステータスオール5って、HP一桁じゃねえか。ゴブリンの攻撃一撃で死ぬじゃねえか。



05 名無しのワニ

召喚士が弱すぎて、俺なんて10回も死んだんだよ。何だよHP2って、常に瀕死状態じゃねぇか。壁にぶつかっただけで死んだぞ。……10回目に死んだとき最大HPを1減らされて、今の俺の最大HPは1。



06 名無しの風邪薬

ここはきつねスレです。召喚士の不遇話はやりすぎないようにお願いします。



07 名無しの猫

ってかさぁ、きつねスレってなんだよ。キツネなんか、どこにもいやしねぇぜ。



08 名無しの記者

キツネさんを、ご存じでない?



09 名無しの手押し車

キツネさんなんて知らない。ただ、召喚士最初の希望を知りたい。



10 名無しの記者

とある少女が、召喚に成功したキツネさんの事です。モフモフで、かわいらしいのです



11 名無しのグラス

少女、だと……このカオスなゲームに、女の子が? 是非お友達になりたい。



12 名無しの手押し車

変態は死んで。……その少女に話を聞けば、召喚の方法を知ることが出来るかも



13 名無しのグラス

突撃だな。ちょっくら行ってくる。



14 名無しの猫

当然俺様も行くぜ。



15 名無しの流行語大賞

もちろん僕も行きます



16 名無しの手押し車

迷惑はかけないようにね。




 ……




「何だ、きつねスレのきつねって、スズネのことか。私はあんまり関係ないみたい」

「コォ~ン♪」



 安心した私たちに対して、スノーは渋い表情に。


「……途中から、すごいことになるの」

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