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誰にも邪魔されずに





「なん、だと!」

「嘘だ! そんなはずがない」

「そんなの、ありえないよ」



 私が一人で遊園地に行ったことに対し、疑いの視線を向けてくるオッサンたち。彼らにとって一人で遊園地に行くことはあり得ない事らしい。



「本当なのか、それは」

「うん。本当だよ!」


 坊主の男性の問いかけに対して、私は答える。



「一人で遊園地は、寂しくないのか?」


「全然大丈夫だよ。むしろ楽しい! 誰にも邪魔されずに好きな乗り物に乗りまくる、こんな楽しみ方は一人じゃないとできない!」


「だが、それだと周りの目が気にならないか?」


「周りの目なんか気にしてたら、全然楽しめないよ。そういうことを考えないで好き勝手に遊園地を満喫するのが楽しい……それじゃみんな、バイバイ!」


「バイバイ、だと? 貴様なにを言って……うわ! なんだ?」




 私の遊園地の話は、教室の男たちにとって興味深いものだったのだろう。みんな私の話に気を取られていたみたいで、隙だらけになっていたのだ。そこで私はすかさずに分身を作り、工業員たちの動きを封じ込めた。そしてカオリンの風魔法によって、網が切られ私たちは無事に地面に着地しその場から逃げ出す。



「ううう……うおおおおお! 待てそこの少女たちよ!」


 私の分身の拘束から抜け出せたのか、オッサンのうちの一人が私たちに向かい走ってくる。やばい、こっちに来ちゃう! 


 



「もうよせ、お前よ」


 もう少しのところで男性に捕まってしまう……そんな時、救いの声がかかる。この声は、坊主男性のものだ!



「ですが、このままでは非リア遊園地の情報が筒抜けになってしまいます! 非リアたちの立場がなくなってしまうのですよ!」


 私たちのことを追っかけてた男性は坊主男性に反論するが、坊主男性は一歩も引かずに話し始める。



「我々非リアにとって、一人でいることは恥ずかしいことだと思っていた。けれどそれは、彼女によって大きな間違いだということが分かったのだ。もう争う必要はない。それに、彼女は情報を漏らさないさ。目を見ればわかる」


 坊主男性は、落ち着いた様子でオッサンに私を追っかけるのをやめさせる。これで、助かった。



「助けてくれてありがとう! あなたがキンジロウ?」


「残念ながら私はキンジロウではないよ。キンジロウなら、この道をまっすぐ行ったところさ」


「この道をまっすぐだね、ありがとう。それじゃあまたね」



 私たちは教室のような場所を後にする。キンジロウ、待っててね!

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