宝石とミサイル
カオリンが錬金術で作り上げたのは、真っ黒に輝く巨大な破壊兵器。ベッドが二つあるだけでそれ以外の物は何もない、ただ広いだけの部屋の中で、そのミサイルは存在感を放つ。これよりすごい物を作るには、素材としてランクDのアイテムを1つ以上入れる必要がありそうだ。
今使えるランクDは、白い宝石と小型ミサイル。カオリンとは違う系統の物を作りたいので、白い宝石を投入することにする。
次に入れる素材だけれど、ランクGのアイテムを入れるとなんとなく失敗しそうな気がしたので、つい最近入手した赤と緑の樹液石を入れてみることに。
白い宝石を鍋に入れ、じっくりとお玉でかき混ぜていき、しばらく混ぜてみるものの何も変化が起きない。これ以上混ぜてても無駄だと思い、赤と緑の塊を鍋に投入。かき混ぜると、鍋の中が面白い色に変わっていく。
できたアイテムは……
栄養ドリンク ランクE
樹液から取れた様々なエキスが、あなたの健康をサポートします
結局宝石が混ざり合うようなことはなかった。実質樹液の石のみを混ぜた結果となっている。こんなアイテムじゃミサイルには勝てないよ。
「一本目は私の勝ちだね♪」
「だね」
勝ち誇ったような顔で腕を組むカオリン。元気いっぱいで何よりだ。
まずはカオリンの勝ち。一本目はダメだったけれど、次こそはカオリンに勝つ! ランクDのアイテムとして固い宝石を選んだのはミスだった。今度はミサイルを使って……
「じゃあ今度はこれを使ってみようかな?」
カオリンが小型のミサイルを鍋の中にぶち込む。
ミサイル取られた……こうなったら何とかして宝石を使うしかないのか。
「あとは、これも入れちゃおう」
まきびし、普通の樹液、汚い液体。これらも鍋の中へと放つカオリン。
「うん、うん! いい手ごたえ♪」
トゲ付き再生中型ミサイル ランクC
とても鋭いトゲが付いている中型ミサイル。爆発後、70パーセントの確率で自動的にアイテム袋の中に戻り、再度使用が可能に。
カオリンの連勤は再び大成功。ランクCのアイテムだって? これは、宝石をうまく利用しないと勝ち目がないな。
宝石をうまく調合するためには……魔力変化を試してみるというのはどうだろうか。魔力を込めて宝石を柔らかいものに変えることが出来れば、ほかの素材と混ざりやすくなるかも。
でも、私の魔力はあまり高くなくて、失敗してしまうかもしれない。それに、この宝石はとてもきれいな形をしている。もし変化させることが出来ても、ランクが下がってしまうかもしれない。別の作戦でいこう。
ここは、宝石と混ざりやすいアイテムを調合素材として入れるしかない。
石などのかたいものは宝石とはうまく混ざらない。かといって液体に溶けそうもない。使えるアイテムの中で、固くなく液体でもないものは、砂と土。
砂と土か。宝石と混ざり合うわけじゃないんだよね。せいぜい土で包むくらいしかできないよ……
宝石と土。後はよさそうなアイテムを入れることにしよう。よし! まきびし、赤の樹液石、普通の樹液、この3つも混ぜちゃおう。
宝石を土で包み込み鍋の中へと送る。土がうまく固まってきたところで樹液を投入。そして赤い樹液の石を入れ軽く混ぜ、最後にまきびしを入れる。果たして宝石がうまく働くか。
できたアイテムは……
全自動、泥の塊 ランクG
自動で動く、泥が固まったもの。とても奇妙な物体。
なにこれ。




