クロメの特訓
おなかの空いていた私たちは、スズネの食べ残しを二人でつまんだ後、宿屋の受付の人とお別れし、旅へと戻る。……料理は意外とおいしかった。
スズネはあの料理を気に入ってくれたけれど、毎回作るにはお金がかかりすぎちゃう。もっと安上がりで安定して供給できるスズネのご飯を見つけたいな。頑張って探そう。
そういえば、私にはやるべきことがいくつかあったな。漆入手のため、森について聞いて回りたいし、私の低いステータスを底上げしたい。四天王についての情報も欲しいし、次の戦いの国に備えて、何か秘策も欲しい。
うん。思ったよりもやるべきことが多い。私のメインの目標は……低いステータスの底上げにしよう! 低いステータスを上げながら、ほかの目的を少しずつ達成していこう。
私のステータスで低いのは、筋力、機敏、知能。この三つを集中的に上げたいところ。まずは……知能から上げたいな。高いといろいろ役立ちそうだし。
知能を上げる、かぁ。知能ってどうやって上げるのかな? 勉強しまくるとか?
確か、シノキから様々な国について教えてもらった時や、カオリンからダンジョンについて教わったときに知能が上がっていた気がする。いろいろと教わる事が知能を上げるのに大切かも。
それに、ロナイト君と関わっていた時、知能がすごい上がったな。もしかしたら人助けをするといいのかもしれない。
「カオリン、人助けをしよう!」
「人助け? ……楽しそう。いいね!」
こうして私たちは人助けをすることになったのだ。
私は周囲を見渡し、困っている人がいないかを調べる。私はスキルの効果により、視線内にいる人たちの様子をある程度詳しく知ることが出来るのだ。
私の視線内にいる人たちだけでも、本当にいろいろなことをしている。ベンチに座り仲良くしている男女のカップルに、足の弱い老人を支えて歩いている青年、不機嫌そうな顔をしながら町を清掃しているおじさんなど、みんな全然違って面白い。
あ、手助けできそうな人がいた! カップルを羨ましそうに眺めながら、その隣のベンチに腰掛ける若い男の姿があった。話しかけてみよう。
「あの、すみませんが……」
男性は私が話しかけると、突然顔を真っ赤に染め、慌てたように叫びだす。
「だ、だ、誰ですかあなたたちは!」
「私はクロメ。職人として、アクエリアを目指して旅をしているんだ。で、こっちにいるのがカオリン。もともとはバンドを組んでいたんだけど、今はバンドをやめ、私たちと一緒に旅してるんだ」
「やっほ~う。カオリンだよ。よろしくね」
「か、カオリンさんっ? あのカオリナイトのっ? 本物だ! カッコイイ」
「どうも~」
カオリンは少し顔を赤くして、ちょっと照れる。
「そして、私の頭の上にいるのが召喚獣のスズネ。とってもかわいい私の相棒だよ」
「コ~ン♪」
「あ、かなり可愛いですね。しっぽもふわふわで」
「うん! とっても癒されるんだから」
「コン!」
「いいですね。召喚獣は」
男性は顔を赤くしたまま、少し羨ましそうに私を見つめる。
「それで、あなた何か悩み事でもあるの? 何だか冴えない表情をしていたけれど……」
「女の子に、モテたいんです」
クロメの能力アップ
知能 1up 10→11
クロメ(召喚士) HP8/8 7コイン
筋力:10
魔力:17
対話:19
知能:11
器用:19
機敏:10
装備:アイスソード(与ダメージ+5 氷属性攻撃 命中率+30%)
暖かいコート(被ダメージ-3 氷耐性30%)
スキル
召喚術 LV4 :モンスターを召喚でき、モンスターの秘めたる力を開放することができる。1度に2体までなら同時に召喚することが出来る。
気配察知LV1 :視線の範囲内で、人やモノの動きを読み取れるようになる。
所持アイテム
ランクG
石50 砂37 土34 赤い岩13 黄色い岩48 木の棒、木の弓、汚い液体×2、万能蛇口 腐った岩
ランクF
遠心分離機
ランクE
万能鍋
ランクD
ミニマム爆弾×8 白い宝石×2
ランクC
職人の筆:持ち主とともに成長する筆




