スズネのご飯
「はぁ。やっと泊まれるところに着いたよ」
宿屋を目の前にして思わずつぶやいてしまう。私たちは大会で優勝した後、休めるところを探して歩き回ったのだ。
けれど、どこを見ても普通の家と店。泊まれるところなど、全然見つからなかった。街の人たちに聞いても全然情報がなく、困り果てていた。
諦めかけていた時にようやく宿が見つかったのだ。
みんなで喜びを分かち合った後、木製の落ち着いたドアをゆっくりと開け、受付をすませる。私たちみんなで10コイン。明日の昼まで部屋を自由に使えるとはいえ、食事なしということを考えると結構高い気がする。とにかく私たちは部屋へと向かう。
床にはフカフカの黄色いマットが敷かれていて、暖かそう。壁は木によって作られているようで、茶色くて落ち着く。
一通り部屋を見終わった後、私の視線はモフモフベッドにくぎ付けになる。しばらく眺めた後、そこへと飛び込んでしまう。そしてそのまま眠ってしまったのだ。
コイン40→30
「ぷはぁ。おはようシノキ、スズネ」
よく眠れたな~ 久々の睡眠はとても気持ちが良かった。私は両手をあげ大きなあくびをした後、朝の挨拶を行う。
「おはようクロメ。私はカオリンだよ~ はぁ。やっぱり寝起きは気持ちいいね」
「コ~ン♪」
カオリンがスズネを抱っこしながら間違いを指摘する。もしかしてカオリンとスズネ、一緒に寝てたのかな? カオリンのこと、うっかり呼び間違えちゃったな。
くうぅ。
スズネは困ったような表情をしながら、お腹からかわいらしい音を発生させる。
忘れてた!
スズネのご飯、ちゃんと与えなきゃいけないのに。
私たちは今、食料店の目の前。宿屋を探していた時に見つけていたものだ。ここでスズネの喜ぶものを探そう。
食料店アーチェリー。それがこのお店の名前みたい。可愛い名前だな。
「スズネ、もし食べたいものがあったら、私の肩をたたいてね」
「コン♪」
スズネは、大人しく私の右肩につかまりながらうなずいてくれる。右のほうを見てみると、かわいらしく微笑んでくれる。とっても癒されるな。
よし! それじゃあ店を回ってみよう。
「はぁ、困ったな」
店を一周した私は、思わずつぶやいてしまう。スズネが私の肩をたたくことがなかったのだ。困った困った。
ぐるるるぅ
カオリンのお腹から、激しいお腹の音が鳴る。昨日は何も食べてなかったもんね。
「お腹空いたな~ ねえクロメ。この店で何か材料買って朝食作ってよ~」
朝食……あ! そうだ。その手があったか!
もしかしたら私の作った料理なら食べてくれるかもしれない。よし! こうなったらお買い物だ。
「分かったよ。いろいろ買ってみることにするね」
私に買えそうな材料はこのくらいだな。
ランクF
ジャガイモ 1個 3コイン
ピーマン 1個 3コイン
ご飯 1人分 3コイン
ニンジン 1個 4コイン
ナス 1個 5コイン
リンゴ 1個 2コイン
ランクE
調味料セット 15コイン
カレールーセット 20コイン
ランクC
黄金のリンゴ1個 30コイン
調味料セットで半分お金が持ってかれちゃうな。あまり多く材料は買えなさそうだ。
この中で買うとしたら……調味料セットとリンゴ、ジャガイモ、ピーマンだね。それじゃあ宿に戻って料理しよう。
コイン30→7
ぐうう~
私のお腹からも音が鳴ってきた。早く作って食べよう。
私は万能鍋を用意し、中に入っている水をかき混ぜる。ええっと、確か地面に埋まっている野菜は、沸騰する前に煮たほうがよかったんだよね。
ジャガイモをそのまま鍋の中に入れ、じっくりとかき混ぜていく。
そしてしばらく経つと沸騰してきたので、リンゴとピーマンを丸ごと加えてから、塩コショウを振る。そして、蓋をしてしばらく待つ。
「う~ん! いいにおい。早くできないかな」
「コ~ン♪」
二人の言う通り、おいしそうなにおいが部屋に充満している。これは期待できそうだ。
ぶくぶくぶく
鍋から泡の音がする。そろそろ完成だね。
ふたを開けてみると、料理と不要物が分離していたので、いらないものを鍋から取り出して捨てる。すると、料理が完成した。
どんな料理ができたのかな? ちょっとドキドキする。
「やった! 完成したんだね」
「コ~ン!」
二人とも料理を早く食べたそう。
それじゃあ見てみるか。
ランクF ピーマンのジャガイモ詰め ~リンゴソース添え~
なに、これ……
「失敗しちゃったみたいだね、クロメ」
「うん……」
「コ、コ、コ~ン! コ~ン♪」
あれ?スズネ、目の色を変えて、しっぽを強烈に振って……これってもしかして。
「スズネ、もしかしてこれ食べたいの?」
「コン!」
ムシャ
アグッ
「コ~ン♪」
料理を食べ終えたスズネは、至福の表情で私を見つめる
器用 18→19 1up
筋力 9 →10 1up
クロメ(召喚士) HP8/8 7コイン
筋力:10
魔力:17
対話:19
知能:10
器用:19
機敏:10
装備:アイスソード(与ダメージ+5 氷属性攻撃 命中率+30%)
暖かいコート(被ダメージ-3 氷耐性30%)
スキル
召喚術 LV4 :モンスターを召喚でき、モンスターの秘めたる力を開放することができる。1度に2体までなら同時に召喚することが出来る。
気配察知LV1 :視線の範囲内で、人やモノの動きを読み取れるようになる。
所持アイテム
ランクG
石50 砂37 土34 赤い岩13 黄色い岩48 木の棒、木の弓、汚い液体×2、万能蛇口 腐った岩
ランクF
遠心分離機
ランクE
万能鍋
ランクD
ミニマム爆弾×8 白い宝石×2
ランクC
職人の筆:持ち主とともに成長する筆




