バトルロワイアル
「パワーストーンを譲ってくれないのかしら?クロメさん」
困った表情をしながらマリリンが聞いてくる。
「うん。だけど、パワーストーンを入手する権利はみんなにあるよ」
「コ~ン」
「どういうことかしら?」
マリリンが困惑している。
「これからパワーストーン争奪戦を始めるよ」
「コン!」
「ルールは簡単。参加者同士で戦い合って、最後に残った一人がパワーストーンの権利を得る。参加したい方はここに残ってね」
「コンコ~ン♪」
「クロメ!」
カオリンが大きな声を出してくる。
「マリリンと戦うつもり? マリリンは高い能力に加えて、すごいアイテムもいっぱい持ってるよ。それに、彼女は何か強い力を隠している、そんな気がする。勝ち目はあるの?」
「四天王をつぶして回ろう! って言ったのはカオリンでしょ。それに、勝ち目があるかどうかじゃなくて、勝ちにいかなきゃ!」
「確かにそうだったね! もし私とクロメが最後まで残ったら、その時は勝負だよ!」
「負けないんだから!」
「コンコン!」
「あの、盛り上がっているところ悪いんだけれど……」
カオリンと話していると、マリリンがやって来た。
「私、あなたたちが思っているよりずっと強いわよ。本当に戦うつもり?」
「うん。そうだよ」
「コン!」
マリリン(冒険者) HP200/200
筋力:70
魔力:80
対話:10
知能:15
器用:88
機敏:78
装備:グレートロッド (与ダメージ+20 )
:上質なローブ (被ダメージ-10、魔法耐性20%)
スキル
戦闘技術LV6:攻撃で与えるダメージ上昇。また命中率と回避率も上昇
炎魔法LV2 :炎を操る魔法を使える。ただし炎の大きさを調整することができ
ない。
冷静 LV2 :一部の状態異常に耐性を持つ。また、予想外の出来事があっても
落ち着いて対処できる。
?? LV7 :???????????????
凄く強いね。さすがゴンドラ四天王。
「そういえばクロメのケガ、もう大丈夫なの?」
カオリンが心配してくれる。
「うん! スズネが舐めてくれて、もう痛みが治まったよ」
「コン」
「そっか。じゃあもう戦えるね」
女性たちが半分ほどこの場所に残っている。みんなパワーストーンを狙っているようで、戦う気満々だ。
「それじゃあ第一回、パワーストーン争奪戦、開始!」
「コンコンコ~ン♪」
私が開始を宣言したとたん、多くの女性たちはマリリンの近くへと向かう。
「ゴンドラ四天王マリリン、覚悟~」
侍風の少女がマリリンに切りかかる。あれ?あの少女、変なオーラをまとってる。何だろうと思ってると、カオリンが解説してくれる。
「あれは、補助魔法! しかも複数かけられてる! みんなが彼女に魔法をかけたようだね♪。協力してマリリンを倒そうとしてるみたい」
「せいや~」
少女の剣がマリリンの首へと流れていく。
「フッ」
マリリンは華麗に攻撃をかわし、杖で反撃する。
「わぁぁ」
少女は吹っ飛び、壁に激突。
「私、なんかカッコ悪いなぁ~」
そうつぶやいた後、少女は気絶する。
「うっそお!」
カオリンが驚いている。
「そんなに驚くことなの?」
「刀の少女はかなりの実力者だったよ。それにたくさん補助魔法がかかっていた。それをマリリンは一瞬にして倒しちゃったんだよ」
どうやらマリリンはかなりの実力者みたい。
ぼわっ
私の後ろから、変な音が聞こえる。これは、炎魔法?
ぷしゅ
スズネの放出した水によって、炎は消される。
「ありがと、スズネ……ってわあ」
シュッ
右から氷の粒が飛んでくる。それをアイスソードで無効化する。
「私たちも、結構狙われてるね」
「コン……」
「そうみたい」
「もう十分楽しめたわ。そろそろ決めちゃおうかしら」
突然マリリンが呟く。
彼女の周りは、気絶している人で溢れている。彼女がやったのだろう。何か、とても嫌な予感がする。
「カオリン! しばらくの間、魔法を防げる?」
「3分ほどなら私の風魔法でなんとかできるよ~♪」
「それじゃあお願い」
私たちに飛んでくる魔法は、カオリンの起こす風により、私たちに命中しなくなる。
「電気により作られし膜よ、私を守れ!」
「シールドルーム!」
「雷よ、全てを壊せ!」
「アタックルーム!」
マリリンの魔法により、洞窟全体が電気に包まれる。
「ぐはぁあああああ」
「はあああああああ」
「ひゃあああああああ」
高火力の魔法により、ほとんどの人たちが叫び声をあげながら気絶する。
「この魔法は、空間内にいる人全員を気絶させるほどの威力を持つわ。これで全員おしまい。パワーストーンをいただくわね」
マリリンは、洞窟の奥に進もうとする。
「クロメ、せっかくミイラ事件を解決したのに、何も手に入らないなんて残念だったわね」
「今の魔法、すっごく強力だったね。私も覚えてみたいな」
「コ~ン♪」
「私たちはまだ、諦めてないよ♪」
「く、クロメ!」
マリリンは驚きながら私の名前を呼ぶ。




