表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/97

クロメともふもふ召喚獣 前編

サブタイトルを、親しみやすいものに変更しました。



「ミ、ミイラだあああああ!」



 力強いミイラの手が、私の足を掴んで離さない。


 足を激しく動かしたものの、ミイラの手が私の足から離れる気配はない。足をバタバタさせてるうちに、ミイラの手がもう一方の足を掴んできて、私は地面に倒れこむ。このままではヤバイ。




「電気により作られし膜よ、私を守れ」

「シールドルーム!」



 魔法を唱えると、電気の膜が私の周りに展開される。電気に驚いたミイラの手が緩む。その隙に私は立ち上がり、即座に私たちは逃げ出した。



 細い通路を進んで行くと、やがて大きな部屋へとたどり着く。




 大きな部屋には、一匹のモンスターが存在していた。


 かわいい猫のようなモンスターが気持ちよさそうに眠っていたのだ。



「あの猫ちゃん可愛いね、クロメ」


「それどころじゃないよ、ミイラが追っかけて来てるよ」



 カサカサと包帯のこすれる音をたてながら、ミイラが部屋にやってくる。



「ここで迎え撃とうよ、この広い部屋なら戦いやすいだろうし」



 カオリンがここで戦うことを提案してくる。二対一なら何とかなるかもしれない。私たちはここで戦うことにした。



「風の谷!」



 カオリンから魔法が放たれる。風の魔法は目には見えず、音を立てながらミイラの身体を切り刻む。攻撃を受け、ミイラは倒れこむ。



「やったー倒したよ」


 カオリンが呑気に両手をあげ、その場で回転し始める。あのミイラ、まだ動いてるような気がするけど。






「カオリン! 危ない!」



 後ろを向いているカオリンめがけて包帯が襲い掛かってくる。


 包帯の緩んだミイラから放たれたものだ。



 逃げてるときはこの技を使ってこなかった。おそらくさっきの魔法による斬撃で包帯が緩んだことによって、包帯を飛ばすこの技が使えるようになったのだろう。



「た、助けて~」



 カオリンの体に包帯が巻き付けられていく。両足が包帯に包まれ、お腹が包帯に引き締められる。



 このままじゃヤバイ。ここはアイスソードで。



 私はミイラに近づき、伸びている包帯に向かって剣を振りかざす。



 ぽよん。



 剣がはじかれた。この包帯には剣が効かないの?



「た、た、助けてえぇぇぇぇ」



 包帯はカオリンの喉を制圧した後、顔へと向かってくる。



「カオリン!」



 カオリンは完全に包帯に包まれてしまった。




「むごぉぉぉ、むごぉおおお」



 包帯のせいでカオリンの叫びは声にならない。ヤバい!早く助けないと。



 カオリンに包帯を巻いているミイラが、すこしづつ小さくなっていき、やがてなくなってしまった。おそらくカオリンに乗り移ったのだ。



 カオリンの入っているミイラは壁をタッチして、現れた魔法陣に向かって進んでいく。魔法陣に乗ったミイラはどこかへワープしてしまい、魔法陣も消えてしまった。



「むごぉぉぉ、むごぉおおお」


 カオリンの声にならない叫びが部屋の中に響く。









 待っててね、カオリン。必ず助け出すから


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ