表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/97

仮想集団戦



「カオリンの歌ってすごいね。この歌があればお金稼ぎ放題だよ」


「いや~そんなにうまくはいかないんだよね。バンド用の力強い歌ならいくらでも歌えるんだけど、投げ銭をもらうような繊細な歌は、一度歌うと、もう一度歌うために長い時間が必要になるの」



 どうやら簡単には金が稼げないみたい。地道に増やしていこう。



「ロナイト君も一緒に旅行こうよ」



 カオリンがロナイトを旅に誘う。



「旅なんて僕にはちょっと荷が重いよ。ゴンドラや雪国以外の国に行くなんてとてもできない」


「そっか。残念。確かに危険だもんね」












 

こうして私とカオリンの旅が始まったのだ。





私たちは、娯楽の国の一つ目の町を西へと進んで行く。


 家と店だらけの広場を抜けた先には、映画館、ショッピングコーナーなどの大きな建物がいっぱい見える。家や小さなお店も少し存在するが、広場にあったものとは違い、家は地味な色のものが多く、店は外観だけで中身を判断できるようになっている。


 

 さっきの広場といいこの場所といい、この国はお洒落な場所が多いな。次の国に行ったらこの場所が恋しくなっちゃうかも。


 次の国って確か、かなり危険な戦いの国だったよね。カオリンを死なさずに旅できるかな?




「この国を抜けたら戦いの国にたどり着くんだけど、カオリンは戦いの国でやっていける?」


 私はカオリンに確認を取った。


「大丈夫!たぶん」


 

 本人が大丈夫って言ってるんだからどうにかなるよね。たぶん。



「そういうクロメは大丈夫なの~? 戦いの国は危険だよ~」


「今の私の能力だと厳しいかも。何か策が必要だね」



 戦いの国で、もしかしたら集団に襲われるかもしれない。私の武器、アイスソードでは大人数を倒せない。爆弾を使えば多数の人を爆破できるかもしれないが、近づかれたら使用できない。




 体術を身につけるのはどうだろうか? 多くの敵を爆弾でやっつけた後、近づいてきた敵を体術で返り討ちにする。


 

 でも、簡単に体術のスキルを取得できるのかな? 弓矢をいくら打っても弓矢のスキルは取得できなかったし。

 仮に体術のスキル取得できたとして、敵を返り討ちにできるのか。筋力で私を上回るであろう敵に対して、スキルレベル1や2の体術で敵を倒せるとはあまり思えない。




 じゃあ魔法ならどうか。範囲の広い魔法で、敵を殲滅。近づいてきた敵の攻撃を防御魔法で防ぎ、アイスソードで仕留める……体術よりよさそうだな。魔法にしよう。



「とりあえず防御魔法を覚えてみることにするよ」


「へぇ~防御魔法か。試しにやってみてよ」


 

 防御魔法なら以前のような事故は起こらないだろう。よし、やってみるか。



「カオリン、念のため私から少し離れて」


「はいはーい」



 心を落ち着かせて、魔法の準備をする。






「電気により作られし膜よ、私を守れ」

「シールドルーム!」



 呪文を唱えた瞬間、私を中心としたドーム状の膜が出現した。電気を帯びた膜が私を守ってくれているようだ。



「すごいよクロメ。ちょっと触ってみてもいい?」



 こんな危険なものを触らせるわけにはいかない



「だめ。危ない」


「少しだけならいいよね」



 いつの間にか近づいていたカオリンが、膜にパンチをお見舞いする。



 カオリンの手が膜に触れた瞬間、じりじりとした音が耳に響く。カオリンの手が、おかしな動きを取った後、カオリンの悲鳴が耳に響く。

















「カオリンの腕が膜に触れた瞬間、魔法が解けちゃった。この魔法はまだ完成されてないみたい」


「どうすれば完成すると思う?」


 カオリンが聞いてくる。魔法が消されたとき、この魔法を完成させる方法が思い浮かんでいた。



「強敵と戦う度に、この魔法は進化していくと思う」




「強敵ねぇ……あ、そうだ」

 カオリンが何かをひらめいたようだ。








「ゴンドラ四天王を、つぶして回ろうよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ