勝負
「こちらのお店です」
ロナイトが案内してくれた店の外観は黄色一色の奇妙なお店だった。だが、いざ入ってみると現実世界と似たような内装のカフェだった。二人用のテーブルと四人用のテーブルが並んでいる。オレンジ色の照明によって、部屋全体にオレンジ色の光が届いている。
私たち二人は、二人用のテーブルに着き、そこで料理を注文した。
「それじゃあ女性恐怖症を克服する訓練を始めるよ。私の名前はクロメ」
「は、はい。僕の名前はロナイトです」
ロナイトは目線を合わせずに返事をする。これじゃあいけないな。
「まずは、私と目線を合わせてみて」
「目線、ですか」
「そう。ロナイトは今まで、一度も私と目線があっていなかったよ」
「え、そうだったんですか?」
ロナイトは驚いたような表情をしながら私の方を向いてくる。けど、視線は少しずれていた。
「まあいいや。とりあえず私の目をじっと見て」
「は、はい」
ロナイトは私の目を一瞬だけ見ることに成功した。だがしかし、彼はすぐに視線を外してしまい、地面を眺めることになった。
やっぱりダメかぁ。もうちょっと距離を縮める必要があるかもね。簡単なゲームを行って、仲良くなろう。
今ここでできるゲームといえば……あ、そうだ。
「じゃ~ん。これを見て」
「これは、鍋、でしょうか」
「うん、そうだよ。ただし、ただの鍋じゃないんです。この中に入れたアイテムは、魔力を込めることによって変化するのですよ。」
「アイテムを変化させる鍋、ですか、なんだか面白そうですね」
ロナイトの視線は鍋にくぎ付けだ。どうやら万能鍋に関心があるみたい。盗まれないように気をつけなくちゃ。
「これを使って勝負しよう」
「勝負、ですか?」
「うん。さっきの売れ残りの白い岩が二つあるから、それをより良いアイテムに変えた人の勝ち、ってルールでいいかな?」
「はい!やるからには負けませんよ」
ロナイトも乗り気のようだ。これはうまくいくかも。
「じゃあ私からね」
私は、白い岩をなべにいれ、魔力を込める。
「何ができるかな?」
中から出てきたのは、
ランクD 白い宝石×1:とてもきれいな宝石。高く売れる。
「やった~大成功だよ。」
「わあ、すごいですね。けど負けませんよ」
次はロナイトの番。私は白い岩を彼に渡して、彼がそれを鍋に突っ込み魔力を込める。
「いいアイテムに、なれ!」
中から出てきたのは、
ランクE 白い石×1:白くてつやつやしている。アクセサリーの材料になる。
「うわああああ。負けたあああ」
「やった、私の勝ち!」
男性は悔しそうな表情で泣きそうになっている。
「ほらほら、泣かないで。その白い石をあげるから。四コイン以上で売れると思うよ」
「もう一度違う素材で勝負です。コツはつかみました。今度は負けませんよ」
ロナイトは私をじっと見つめ、勝負を仕掛けてきた。
「あっ」
「なんですか?クロメさん」
「目線があってるよ、ロナイト。やったね!」
「あっ、そういわてみれば! クロメさん。ありがとうございます!」
ロナイトの手を握ってみるも、彼は、おびえることもなく受け入れてくれる。
もしかしたら彼は女性恐怖を克服できるかも。そうなればプレゼントもうまく渡せるかも。よし、この調子で頑張ろう。
その後、彼のアイテムを使って十回勝負を行ったものの、三勝七敗という結果に。やっぱり魔力は大事だね。結構悔しいけど、彼がご機嫌になったからまあいいや。
知能 6→7 1up
対話 10→12 2up
魔力 7→10 3up
クロメ(召喚士) HP8/8 40コイン
筋力:7
魔力:10
対話:12
知能:7
器用:10
機敏:7
装備:アイスソード(与ダメージ+5 氷属性攻撃 命中率+30%)
暖かいコート(被ダメージ-3 氷耐性30%)
スキル
召喚術LV1:モンスターを召喚できる。レベルが低いのでモンスターと一緒に
居れる時間が短い。また、モンスターを召喚するためにはある
道具が必要。
今回はアイテムを奪われなかった




