僅かな可能性に賭けて
「えっ、あ、うわあああ、はあああああああわあああああああ」
男性は絶望の表情を浮かべながら、叫び始める。
「ど、どうしたんですか~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
「どうも、すみませんでした」
「いいっていいって。それより、どうしてあんなことになっちゃったの?」
「実は、私……」
「女性恐怖症なんです」
男性が目線をそらしながら、自分の症状を告白してきた。
女性恐怖症か。確かに聞いたことがあるけれど、実際にその症状の人とかかわるのは初めてだな。
「女性恐怖症なら、どうして私のお店にやってきて宝石なんて買おうと思ったの?」
「実は、私……」
男性はやはり視線を私に合わせずに、自分の応援しているものについて語りだした。
「応援しているガールズバンドがあるんです。学生生活で悩んでいた時に、彼女たちの演奏を聴いて勇気をもらったんです。明日、そのバンドの解散コンサートがあって、その時に渡すプレゼントを探していたんですよ」
「へぇ~ガールズバンドねぇ。でも女性恐怖症なのにうまくプレゼントを渡せるの?」
「そ、それは……」
男性は言葉に詰まってしまった。うまく渡せる自信がないのかもしれない。
「私でよければ女性恐怖症を克服するお手伝いをするよ。コンサートは何時ごろ始まるの?」
「え、えっと……12時くらいです。手伝っていただけるんですか?」
「うん!もちろん。プレゼント、渡したいんでしょ? 応援してるよ」
やっぱり男性は目線を合わせてくれない。女性恐怖症って大変そうだな。好きな人の目を見ることもできないのかもしれない。恋愛もうまくいかないだろうし。うまく克服させてあげたいな。
ロナイト(召喚士) HP20/20
筋力:7
魔力:25
対話:3
知能:3
器用:30
機敏:30
装備:木の棒(与ダメージ+1)
布の服(被ダメージ-1)
スキル
召喚術LV1:モンスターを召喚できる。レベルが低いのでモンスターと一緒に
居れる時間が短い。また、モンスターを召喚するためにはある
道具が必要。
極端なステータスだね。魔力の高い人ってみんなこんな感じなのかな。でもラッカより強そう。召喚士ってことは召喚術について何か知ってるかも。あとで聞いてみよう。
商品売り場を後にして、私たちは出発する。相変わらず芸術作品のようなカラフルな家や店が左右にに存在する。赤、黄色、オレンジ、一色で塗り上げられた家は、どこか不気味さを感じるとともに楽しさも感じさせる。一色の家を見ていると、不思議な気持ちになるな。
「じゃあまずは、一緒に昼食を食べよう。どこかいい店に連れてって」
「あっ、は、はい。あちらのカフェに行きましょう。あの店のサンドイッチはとってもおいしいんですよ」
男性は目線をそらしながら、カフェへと案内してくれる。だけど、少しだけ彼の目を見ることができた。
あの目は……全然私を信用していない目だ。
私のことが嫌い、というよりは女性に対する恐れや怒り、不信といったものが感じ取れる。おそらく過去に、女性の恐ろしさを経験したことがあるのだろう。応援しているガールズバンドの女の子のことも、完全には信用しきれていないのかもしれない。
この信頼度の低さはちょっと危険だな。私に対して盗みを働くかもしれない。平気でうそをついてくる可能性だってある。気を付けないと。
だが同時に、どうしても女性恐怖症を直したいという思いも感じ取れる。藁にも縋る思いで、私の提案に乗っかってきたのだろう。私が力になってあげないと。
知能 5→6 1up
対話 8→10 2up
クロメ(召喚士) HP8/8 40コイン
筋力:7
魔力:7
対話:10
知能:6
器用:10
機敏:7
装備:アイスソード(与ダメージ+5 氷属性攻撃 命中率+30%)
暖かいコート(被ダメージ-3 氷耐性30%)
スキル
召喚術LV1:モンスターを召喚できる。レベルが低いのでモンスターと一緒に
居れる時間が短い。また、モンスターを召喚するためにはある
道具が必要。
所持アイテム
ランクG
石 砂 土 赤い岩 青い岩 黄色い岩 木の棒、木の弓、汚い液体×2、万能蛇口
ランクF
遠心分離機
ランクE
万能鍋
ランクD
ミニマム爆弾×10
ランクF 白い岩×2 :白くてきれいな岩
ランクG 腐った岩 :とっても臭い
ランクD 白い宝石×1:とてもきれいな宝石。高く売れる。
残りのアイテム
石×73→50 砂×40→37 土×46→34 赤い岩×31→13 青い岩×3→0 黄色い岩×73→48
ほかのアイテムは無事だった。
だいぶ強奪スキルを使われることに慣れてきた。以前ほど大量のアイテムを盗まれることはもうないだろう。でも運が悪ければ大切なアイテムを奪われてしまうかもしれない。最大限の注意を払おう。




