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狗神18
「透よ…我が父…忠太郎は
我が家へ帰って来てからも思い悩んでおった。
無理もない…
たとえ、陰陽の術に呪詛の法が無いわけではない。
事実…平安の頃…阿倍晴明の政敵…
道満は得意としておった。陰陽に長けた道満でさえ
因果にはなすすべもなく
その身を滅ぼした。
たとえ式を飛ばそうとも
因果からは逃れられぬ
折角名主になり名字帯刀を許されたとて
家名そのものが絶えてしまっては元も子もない。
父…忠太郎は何日も…何日も思い悩んでおった。」
「で…見つかったんだよね?」
「ああ…見つかった…
正確には決心したと表現することが正しいじゃろう。」
決心!?…それって忠太郎はその呪詛の方法を知っていたのか?
何日も思い悩む程の呪詛…僕は少し背中に寒気が走った。
次回もお楽しみに。




