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狗神13
暫し…
その、緑とも青ともつかない、光が背後から噴き出す様に見とれていた。
僕は放心状態だったのか?清水靖子さんの呼び掛けに全く気づかなかった。
「あのぉ…永井さん?…
永井さん?」と
幾度目かの呼び掛けに
ハッと我に帰った。
「あのぉ、お代の方はいかほどでしょうか?」
「その事に対しては姉の浩子とご相談願えますか?
金額に関しての事は
全く関知してないのです。今から姉が…やって参りますので、どうか…
姉とご相談下さい。」
「では…呪っていただけるのですね?」
僕は微かに首を縦に振り
それに答えた。
「では…僕はこれで…」
彼女に告げて居間をでた。
部屋を出ると浩子姉は待ちかねて居たようで
僕と入れ替わりに居間へ入っていった。
やれやれ…一つ息を入れる事が出きる。
しかし…
彼女の背後から噴き出すあの異様な光はなんだったのか?
不気味ではあったが…
僕はキッチンへ足を運び
珈琲を点てた。
キッチンのテーブルにマグを置き
椅子を引いて座り珈琲を一口、ズズズッと啜った。
背後から…
「そんなに呑気にしてて良いのか?」
と問い掛けられ…
振り返ると
そこに…
見知らぬ少女がいた。
さあ…
彼女が語る狗神の始まりとは?




