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狗神10
「僕で出来る事があるならば
遠慮しなくて良いから
遠慮はしないでね…」
彼女は俯いたまま立ち上がり
「有難うございます…」と
小さく呟き
公園を跡にした…
僕の足元ではプレスが
散歩の続きを催促していたが
「少しは空気を読めよ」と
自分に言い聞かせる様に
語りかけ
プレスの頭を軽く叩いた
何故に頭を叩かれたのか?理解の出来ないプレスは未だ…散歩の催促をしていた。
散歩を終えて、プレスのブラッシングを済ませ
自宅の居間に上がった。
テレビでもつけようかとソファーに腰かけると
「ご苦労様。真理子さんは何か言ってた?」
と問い掛けと共に浩子姉は珈琲を淹れて居間に入ってきた。
「真理子さん…は不在で代わりに清美さんが居たから清美さんに渡したよ
清美さんがいつも気に掛けていただいて申し訳ないってさ」
「そうなの?」と
意外に素っ気ない返事の後に
「この間の依頼の話だけど
受けるの?受けないの?」
「そうだね…何時までも放って置くわけにはいけないから
一度依頼人と会ってみたいな?」
「会ってどうするのよ?」
「事情を聞いてみたくて」
「聞いても依頼人に同情や感情移入はくれぐれもやめてね
アンタが後々苦しむだけだから…」
「うん…わかった」
一週間後…
依頼人である清水靖子さんが我が家を訪れ
僕は彼女の口から
呪術の依頼に至るまでの事情を伺った。
次回もお楽しみに。




