小倉口の戦い!アメリカ戦艦飛行船VS大友忍者戦闘飛行船 第五十話 "The Miracle of Sacred Blood" ―聖なる血が紡ぐ命―
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小倉口の戦い!アメリカ戦艦飛行船VS大友忍者戦闘飛行船
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第五十話
"The Miracle of Sacred Blood"
―聖なる血が紡ぐ命―
シャドウ・ホーク闇鷹。
手術室。
静寂。
蒸気機械だけが低く唸る。
ゴウン……
ゴウン……
ゴウン……
聖痕のジャガス鬼姫は右腕を静かに差し出した。
「始めましょう。」
「まだ、この子達は生きられます。」
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影丸・インフェルノ
右腕は皮一枚で辛うじて繋がっていた。
医師達が息を呑む。
「通常なら切断です……。」
鬼姫は首を横に振る。
「まだ希望はあります。」
自らの聖なる血液を傷口へ流す。
赤い血が光を帯びる。
傷口へ吸い込まれるように流れ込み、
ゆっくりと結び付いていく。
ミチ……
ミチ……
医師達が見守る。
「繋がった……!」
「しかし、まだ完全ではありません!」
腕を慎重に元の位置へ戻し、
何重にも包帯で固定する。
鬼姫は優しく微笑んだ。
「焦ってはいけません。」
「命は少しずつ戻ります。」
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鉄馬・フォイセ・ブーメランギ
切断された左腕。
鬼姫の血液が傷口を覆う。
赤い血が静かに流れ、
失われた繋がりを結び直していく。
ミチ……
ミチ……
医師が声を上げる。
「接合しました!」
「固定します!」
左腕は厚い包帯で動かないよう固定された。
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ビリー・ザ・キッド
右胸の銃創。
鬼姫の血液が傷口を覆う。
ゆっくりと傷が閉じ始める。
「呼吸が安定しています!」
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炉・ア・ガーラ・デ・フェーロ
右胸の傷も同じように治療される。
ガーラは意識のないまま静かに眠っている。
鬼姫が安心したように息を吐く。
「危険は脱しました。」
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珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャ
鬼姫は静かに肩へ手を置いた。
「辛かったですね……。」
アルジャーノンから食いちぎられた右胸の乳房の傷口へ聖なる血液を流す。
傷はゆっくりと塞がっていく。
しかし。
完全には元へ戻らない。
処女膜に血液を垂らす。
処女膜は修復された。
鬼姫は静かに目を閉じた。
「心の傷までは治せません。」
「失われた全てを元通りにするには時間と治療が必要です。」
珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャは小さく頷いた。
「……十分です。」
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影丸・フランケンシュタインJr
鬼姫は巨大な身体を見上げた。
「今度は、あなたです。」
Jrは申し訳なさそうに俯く。
「僕……皆を傷付けた……。」
鬼姫は首を横に振る。
「もう終わりました。」
「あなたも仲間です。」
技術忍者達が集まる。
義足。
義腕。
応急用の蒸気義肢。
工具の音が響く。
カン……
カン……
カン……
技術忍者が笑う。
「これは応急処置だ。」
「本格的な義手と義足は、あとで最高の物を作ってやる。」
Jrは静かに頷いた。
「ありがとう……。」
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その頃――
アメリカ艦隊。
黒煙を上げるUSSサスケハナは、ゆっくりと進路を変える。
向かう先。
雲海の彼方。
巨大な影。
上下に巨大な西洋の城塞を載せたかのような、圧倒的な威容。
アメリカ合衆国旗が夜風にはためく。
その名は――
戦艦飛行船「USSミシシッピ」。
艦橋では、一人の提督が静かに富士山を見つめていた。
「……ジャップも…戦闘飛行船を作れたのか…信じられん…」
その眼差しは厳しかった。
戦いは終わっていない。
新たな局面が、静かに幕を開けようとしていた。
――第五十一話へ続く。
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