小倉口の戦い!アメリカ戦艦飛行船VS大友忍者戦闘飛行船 --- 第四十九話 "Operation: Sacred Blood"
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小倉口の戦い!アメリカ戦艦飛行船VS大友忍者戦闘飛行船
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第四十九話
"Operation: Sacred Blood"
シャドウ・ホーク闇鷹。
格納庫。
サイレントサンダー震電丸・空中強襲仕様が甲板へ着艦する。
蒸気が吹き上がる。
ハッチが開く。
「急げ!」
「ストレッチャー!」
「インフェルノ様を先に!」
「フォイセ殿もだ!」
救護隊が一斉に飛び出した。
重傷者を次々と運び出す。
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手術室
五つの手術台。
そこへ並べられる。
影丸・インフェルノ。
鉄馬・フォイセ・ブーメランギ。
珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャ。
炉・ア・ガーラ・デ・フェーロ。
ビリー・ザ・キッド。
皆、瀕死だった。
血。
火傷。
裂傷。
銃創。
骨折。
戦いの全てが身体に刻まれている。
手術士が叫ぶ。
「同時手術を開始します!」
「スチーム麻酔!」
「輸血ライン確保!」
「心拍確認!」
「スチーム・コア生命維持装置、起動!」
巨大な蒸気機械が唸り始める。
ゴウン……
ゴウン……
ゴウン……
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聖痕のジャガス鬼姫
白い手術衣へ着替える。
静かに腕を差し出した。
「私の血液を。」
手術士が驚く。
「しかし鬼姫様……五人同時ですよ?」
鬼姫は微笑んだ。
「だからです。」
「この子達は……」
「誰一人、死なせません。」
カテーテルが腕へ刺さる。
真紅の血液が五本の透明な管へ流れ始めた。
まるで命そのものが流れていくようだった。
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USSサスケハナ
傷だらけの巨艦。
黒煙を吐きながら戦場を離脱する。
甲板。
艦長ブキャナンは頭を抱えていた。
「ブヒャァァァ……」
「ペリー提督に何と言えばいいんだぁ!」
副艦長は腕を組む。
「うーん……。」
「ヴィクター博士の整備不足……とか?」
ヴィクター博士が睨む。
「違います。」
副艦長。
「では……」
「艦長が敵を甘く見て突撃した結果……」
ブキャナン。
「ブヒャーーッ!!」
「それを書いたら私は終わりだ!」
副艦長。
「一番事実に近いですが。」
「ブヒャーーーッ!!」
艦橋に笑いとも悲鳴ともつかない声が響いた。
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一方その頃
ヴィクター博士だけは笑えなかった。
窓から夜空を見る。
「インフェルノ……」
「Jr……」
「連れて帰れなかった……。」
拳を握る。
「私は……」
「また家族を失ったのか……。」
静かに涙が落ちた。
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シャドウ・ホーク手術室
医師が叫ぶ。
「影丸・インフェルノ!」
「血圧低下!」
「出血が止まりません!」
別の医師。
「フォイセも危険!」
「珠も危険!」
「ビリーも肺出血!」
「ガーラもショック状態!」
手術室は騒然となる。
鬼姫は目を閉じる。
「もっと……。」
「もっと私の血を……。」
医師が止める。
「鬼姫様!」
「これ以上は命が危険です!」
鬼姫は静かに首を振る。
「構いません。」
「仲間を救えるなら。」
さらに血液が流れていく。
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突然。
ピーーーーーーー……
一台のモニターが長い警告音を鳴らした。
医師達の動きが止まる。
「心停止!?」
全員が息を呑む。
静寂。
一秒。
二秒。
三秒――。
その瞬間。
ピッ……
ピッ……
ピッ……
心電図が再び動き始めた。
「戻った!」
「インフェルノが戻った!」
歓声が上がる。
だが、その直後。
別のモニターが赤く点滅した。
《影丸・フランケンシュタインJr スチーム・コア異常反応》
「何だ、この数値は!?」
「スチーム・コアが勝手に活性化している!」
鬼姫がモニターを見つめる。
「まさか……。」
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シャドウ・ホーク闇鷹 手術室
鬼姫が、フランケンシュタインのコアから発光し空中に光る設計図を触る。
右下には二人の署名。
設計者
影丸・インフェルノ
Victor Frankenstein
鬼姫が光のページをめくる。
そこには一文だけ書かれていた。
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《第一目的》
戦争に使用してはならない。
人命救助・医療・輸送を最優先とする。
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手術室が静まり返る。
鬼姫が震える声で言う。
「……軍用設計図じゃない……。」
鬼姫。
「違う。」
「これは……。」
「医学書だ。」
別の技師が続ける。
「軍が勝手に兵器へ転用しただけだ。」
「このスチーム・コアは……。」
「最初から人を救うために設計されている。」
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鬼姫が静かに微笑む。
「影丸らしい……。」
「だから私は、あの人を信じた。」
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鬼姫。
「医療モードへ変更!」
「生命維持補助開始!」
フランケンシュタインのスチーム・コアが低く唸る。
ゴウン……
ゴウン……
優しい蒸気が手術室へ流れる。
その蒸気は戦場で人を吹き飛ばした蒸気ではない。
命を温める蒸気だった。
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フォイセの心拍が安定する。
プラーガの呼吸が戻る。
ガーラの肺が動き始める。
ビリーの脈が強くなる。
Jrのスチーム・コアが穏やかに回転を始める。
医師達が驚く。
「全員……助かる!」
「この技術は……」
「奇跡じゃない。」
「発明者が最初から目指していた未来なんだ。」
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