第十四話 ― 寺田屋血戦・壱 ―
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第十四話 ― 寺田屋血戦・壱 ―
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第一章|百の気配
寺田屋――伏見。
夜は、やけに静かだった。
だが、その静けさは“詰まっている”。
外。
裏。
屋根。
庭。
百の足音が、息を潜めて囲んでいる。
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第二章|湯煙の中の叫び
一階、湯場。
湯気。
水音。
その中で――
楢崎龍が止まる。
(……いる)
殺気。
壁の向こう。
外。
一瞬の迷い。
次の瞬間、走る。
裸のまま、廊下へ。
床板に水滴が飛ぶ。
> 「龍馬さん!!捕り方が来てます!!」
その声が、夜を裂いた。
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第三章|一階の鬼
玄関脇。
暗がり。
そこに立つ男。
岡田以蔵。
鋼の胴丸。
脚には徹甲脚絆。
頭には血を吸った鉢巻。
目が――赤い。
獣の目。
> 「……わしゃー」
ゆっくりと、口が歪む。
> 「人斬り以蔵ち言われちょる」
戸が破られる。
――ドン!!
捕り方、雪崩れ込む。
一瞬、止まる。
> 「……っ!?」
> 「こいつ……!」
だがすぐに怒号。
> 「百人おるぞ!!囲め!!殺せぇ!!」
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第四章|二刀
以蔵、腰に手をやる。
左右から――抜く。
二本。
> 「来いや」
低く呟く。
一歩。
踏み込む。
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第五章|狭間
屋内。
柱。
天井。
梁。
刀は、本来“振りにくい”。
捕り方が振り上げる。
――ゴンッ!!
天井に刺さる。
――バキッ!!
柱に当たる。
動きが止まる。
その“隙”。
以蔵は――
躊躇わない。
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第六章|斬
――ズバッ!!
首が飛ぶ。
血が障子に広がる。
――ザシュッ!!
腹を裂く。
内臓が滑る。
――ギィン!!
受ける。
弾く。
斬る。
> 「きた!きた!きた!きた!」
笑っている。
完全に“入っている”。
> 「かわせ!かわせ!」
> 「俺は最強じゃあ!!」
斬撃が、柱を避ける。
梁を避ける。
壁を避ける。
空間を読んでいる。
捕り方の刀は引っかかる。
以蔵の刀は、抜ける。
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第七章|庭の嵐
裏庭。
闇。
そこに、風が生まれる。
キキ。
鎖が解き放たれる。
――ビュオオオッ!!
竜巻。
鎖鎌が唸る。
捕り方が踏み込む。
次の瞬間――
宙に浮く。
叩きつけられる。
> 「近づかないで」
静かな声。
だが動きは暴風。
誰も入れない。
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第八章|疲労
再び一階。
以蔵の呼吸が荒い。
> 「……っ、は……!」
肩が上下する。
斬っている。
まだ斬れる。
だが――
体力が削れる。
捕り方は減る。
だが尽きない。
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第九章|異音
その時。
背後。
外。
――グエッ
短い悲鳴。
一人、倒れる。
また一人。
さらに――
バタバタと、崩れる。
十人。
全員、喉。
一点。
貫かれている。
静かすぎる死。
捕り方たちが振り返る。
> 「な、なんだ……?」
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第十章|黒装束
闇の奥。
影。
黒装束。
黒い面。
だが――
手にあるのは、刀ではない。
細い。
長い。
異様な刃。
西洋剣。
レイピア。
その切っ先から、血が滴る。
> 「……遅かったかな」
一歩、踏み出す。
足音すら軽い。
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第十一章|夜叉丸
影が月にかかる。
顔は見えない。
だが声は軽い。
> 「間に合ったみたいだね」
以蔵が目を細める。
> 「……忍びか」
影が肩をすくめる。
> 「そんなとこ」
軽い調子。
まるで茶でも飲んでいるような声。
> 「これからが大変だよ」
レイピアが一閃。
――スッ
また一人、喉を貫く。
> 「人斬り以蔵さん」
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終章|地獄の入口
寺田屋。
血の匂い。
死体。
まだ――終わらない。
百人。
まだ、いる。
そして――
剣士が、もう一人増えた。
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