表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/50

第十四話 ― 寺田屋血戦・壱 ―


【スマホ読者向け】快適に読むためのヒント

いつもご愛読ありがとうございます!

一部の読者様から「スマホだと広告が重くて読みづらい」との声をいただいております。

作品の世界観に没入していただくために、以下の設定をお試しいただくと、広告に邪魔されずスッキリとお読みいただけます。

* ブラウザの「リーダー表示」機能

iPhone(Safari)ならアドレスバーの「ああ」をタップ、Android(Chrome)なら設定から「簡略表示」を選択すると、テキストのみの読みやすい画面に切り替わります。

* 「なろう公式アプリ」や専用ビューアー

ブラウザ版よりも広告が整理され、フォントや背景色もカスタマイズ可能です。

* 「縦書きPDF」のダウンロード

本編下部のメニューからPDFとして保存すれば、オフラインかつ広告なしで本物の小説のように楽しめます。

大友忍者の緊迫した戦いを、ぜひベストな環境で体験してください!



戦国最強の忍、幕末に舞う〜坂本龍馬を救ったのは、歴史から消された「大友宗麟の忍者」」だった〜


第十四話 ― 寺田屋血戦・壱 ―



---


第一章|百の気配


寺田屋――伏見。


夜は、やけに静かだった。


だが、その静けさは“詰まっている”。


外。


裏。


屋根。


庭。


百の足音が、息を潜めて囲んでいる。



---


第二章|湯煙の中の叫び


一階、湯場。


湯気。


水音。


その中で――

楢崎龍が止まる。


(……いる)


殺気。


壁の向こう。


外。


一瞬の迷い。


次の瞬間、走る。


裸のまま、廊下へ。


床板に水滴が飛ぶ。


> 「龍馬さん!!捕り方が来てます!!」




その声が、夜を裂いた。



---


第三章|一階の鬼


玄関脇。


暗がり。


そこに立つ男。


岡田以蔵。


鋼の胴丸。


脚には徹甲脚絆。


頭には血を吸った鉢巻。


目が――赤い。


獣の目。


> 「……わしゃー」




ゆっくりと、口が歪む。


> 「人斬り以蔵ち言われちょる」




戸が破られる。


――ドン!!


捕り方、雪崩れ込む。


一瞬、止まる。


> 「……っ!?」




> 「こいつ……!」




だがすぐに怒号。


> 「百人おるぞ!!囲め!!殺せぇ!!」





---


第四章|二刀


以蔵、腰に手をやる。


左右から――抜く。


二本。


> 「来いや」




低く呟く。


一歩。


踏み込む。



---


第五章|狭間


屋内。


柱。


天井。


梁。


刀は、本来“振りにくい”。


捕り方が振り上げる。


――ゴンッ!!


天井に刺さる。


――バキッ!!


柱に当たる。


動きが止まる。


その“隙”。


以蔵は――


躊躇わない。



---


第六章|斬


――ズバッ!!


首が飛ぶ。


血が障子に広がる。


――ザシュッ!!


腹を裂く。


内臓が滑る。


――ギィン!!


受ける。


弾く。


斬る。


> 「きた!きた!きた!きた!」




笑っている。


完全に“入っている”。


> 「かわせ!かわせ!」




> 「俺は最強じゃあ!!」




斬撃が、柱を避ける。


梁を避ける。


壁を避ける。


空間を読んでいる。


捕り方の刀は引っかかる。


以蔵の刀は、抜ける。



---


第七章|庭の嵐


裏庭。


闇。


そこに、風が生まれる。


キキ。


鎖が解き放たれる。


――ビュオオオッ!!


竜巻。


鎖鎌が唸る。


捕り方が踏み込む。


次の瞬間――


宙に浮く。


叩きつけられる。


> 「近づかないで」




静かな声。


だが動きは暴風。


誰も入れない。



---


第八章|疲労


再び一階。


以蔵の呼吸が荒い。


> 「……っ、は……!」




肩が上下する。


斬っている。


まだ斬れる。


だが――


体力が削れる。


捕り方は減る。


だが尽きない。



---


第九章|異音


その時。


背後。


外。


――グエッ


短い悲鳴。


一人、倒れる。


また一人。


さらに――


バタバタと、崩れる。


十人。


全員、喉。


一点。


貫かれている。


静かすぎる死。


捕り方たちが振り返る。


> 「な、なんだ……?」





---


第十章|黒装束


闇の奥。


影。


黒装束。


黒い面。


だが――


手にあるのは、刀ではない。


細い。


長い。


異様な刃。


西洋剣。


レイピア。


その切っ先から、血が滴る。


> 「……遅かったかな」




一歩、踏み出す。


足音すら軽い。



---


第十一章|夜叉丸


影が月にかかる。


顔は見えない。


だが声は軽い。


> 「間に合ったみたいだね」




以蔵が目を細める。


> 「……忍びか」




影が肩をすくめる。


> 「そんなとこ」




軽い調子。


まるで茶でも飲んでいるような声。


> 「これからが大変だよ」




レイピアが一閃。


――スッ


また一人、喉を貫く。


> 「人斬り以蔵さん」





---


終章|地獄の入口


寺田屋。


血の匂い。


死体。


まだ――終わらない。


百人。


まだ、いる。


そして――


剣士が、もう一人増えた。



---


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ