第十二話 ― 風の中の出会い ―
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戦国最強の忍、幕末に舞う〜坂本龍馬を救ったのは、歴史から消された「大友宗麟の忍者」」だった〜
第十二話 ― 風の中の出会い ―
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第一章|動き続ける男
京と神戸を結ぶ街道。
その中心にいるのは――
坂本龍馬。
書状を抱え、各藩を渡り歩く。
その背後――
見えぬ距離で護る三つの影。
キキ。
朧。
宍戸梅軒。
大友忍軍三人衆。
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第二章|もう一人の護衛
その日。
京の屋敷にて。
龍馬の前に現れる男。
岡田以蔵。
無言。
鋭い眼。
龍馬が目を丸くする。
> 「……以蔵!?なんでおるがじゃ!」
以蔵は短く答える。
> 「勝先生からじゃ」
その名に、龍馬の表情が変わる。
> 「勝海舟**が――?」
以蔵は頷く。
> 「おまんを守れ、言われた」
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第三章|違和感だらけの護衛
龍馬は頭をかく。
> 「いやいや……人斬りに護衛されたら余計怖いがじゃ」
以蔵は無表情。
> 「敵はもっと怖い」
言い切る。
その一言に、龍馬は苦笑する。
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第四章|影と剣
屋根の上。
キキがその様子を見る。
> 「……来たわね」
朧が呟く。
> 「あれが人斬りか」
宍戸が低く言う。
> 「剣の気配が異様だ」
キキが判断する。
> 「表と裏、両方揃った」
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第五章|龍馬の仕事
屋敷の中。
龍馬は諸藩の使者と交渉している。
> 「金を出してくれんか」
> 「海を守るには船が要る」
熱のある声。
その背後に――
静かに立つ以蔵。
誰も近づけない空気。
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第六章|初衝突
夜道。
龍馬が歩く。
その左右に――
以蔵。
そして見えない位置に忍び。
突如。
刺客。
三方向。
同時。
以蔵が動く。
速い。
一閃。
一人倒れる。
その瞬間――
キンッ!!
別方向の刃を鎖が弾く。
宍戸梅軒。
さらに――
ドンッ!!
朧の銃。
三人、同時に排除。
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第七章|異様な連携
龍馬が呆然とする。
> 「……何人おるがじゃ、護衛」
以蔵が短く言う。
> 「足りんくらいじゃ」
その言葉に――
屋根の上で朧が笑う。
> 「気が合うじゃん」
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第八章|決断
その夜。
キキが言う。
> 「まだ足りない」
朧が不満げに言う。
> 「いや多すぎだろ」
キキは静かに言う。
> 「“常に隣にいる者”が必要」
以蔵が口を開く。
> 「わしがおる」
キキは首を振る。
> 「あなたは“剣”」
> 「別の役割がいる」
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第九章|おりょう
数日後。
京都・川辺。
現れる一人の女。
おりょう。
龍馬が振り向く。
目が合う。
空気が変わる。
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第十章|運命
> 「……あんた、誰じゃ?」
おりょうが微笑む。
> 「ただの女です」
背後で――
以蔵がじっと見ている。
(……この女)
強い。
自分と同じ側の人間。
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第十一章|守る者たち
その日から――
龍馬の周囲には
剣(以蔵)
影(忍び)
そして――隣
完全な防御網。
だが。
それでも。
歴史は止まらない。
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終章|静かな前触れ
夜。
おりょうと龍馬が並んで歩く。
少し照れた空気。
その背後――
以蔵が無言で護る。
さらにその上――
忍びたち。
キキが呟く。
> 「……嵐が来る」
遠く。
京都の闇。
すでに動いている影。
寺田屋へと――
運命が近づいていた。
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