第十一話 ― 将軍と医術師、そして未来 ―
戦国最強の忍、幕末に舞う〜坂本龍馬を救ったのは、歴史から消された「大友宗麟の忍者」」だった〜
第十一話 ― 将軍と医術師、そして未来 ―
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第一章|将軍の間
江戸城。
重く閉ざされた襖の向こう――
静寂。
呼び出されたのは
勝海舟。
その先に座すは――
徳川家茂。
顔色は青白く、明らかに弱っている。
その横に――
黒髪の女。
キキ。
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第二章|紹介
将軍が静かに言う。
> 「この者は……私の医者じゃ」
勝が視線を向ける。
キキは微動だにしない。
> 「西洋――ポルトガルやオランダの医術でな」
> 「日ノ本の医者では治せぬ病を治療しておる」
一拍。
> 「諸大名も……な」
勝の目が細くなる。
(ただの医者ではない……)
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第三章|使命
将軍が続ける。
> 「勝……」
> 「そちはこれより海を任せる」
静まり返る空気。
> 「異国と渡り合うには、海軍が要る」
> 「軍艦、操船、兵――すべてを整えよ」
これは史実でも語られる――
勝海舟の“海軍構想”。
勝は深く頭を下げる。
> 「ははー!」
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第四章|京都の闇
将軍の声が低くなる。
> 「そして……京都」
> 「浪人が溢れておる」
勝が顔を上げる。
> 「はい……」
> 「それを取り締まるため」
一拍。
> 「新たな組織が動く」
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第五章|新選組
> 「名は――」
> 「新選組」
空気が変わる。
> 「剣で秩序を作る者たち」
キキが静かに言う。
> 「ですが、制御できなければ……」
> 「ただの殺戮集団になります」
将軍が小さく頷く。
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第六章|蒸気機関
そして――
将軍がふっと笑う。
> 「もう一つある」
勝が顔を上げる。
> 「蒸気機関の開発に成功した」
沈黙。
> 「……!」
> 「開発したのは」
横に座るキキへ視線。
> 「この者の知り合いでな」
キキは静かに頷く。
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第七章|黒船の力
将軍が続ける。
> 「後程、そちに渡す」
一拍。
> 「観光丸」
日本初の本格的蒸気軍艦。
勝の呼吸が止まる。
> 「……ははー!!」
その声には、確かな熱があった。
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第八章|控室
面会後。
静かな控室。
勝が一人、考えている。
そこへ――
スッ……
キキが現れる。
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第九章|対話
キキが穏やかに言う。
> 「昨日は大変でしたね」
> 「お怪我はありませんか?」
勝が笑う。
> 「命拾いしたよ」
一拍。
> 「だが……面白いものを見た」
キキは何も言わない。
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第十章|繋がる点
勝が続ける。
> 「蒸気機関」
> 「そして、朧という女」
キキの目がわずかに動く。
> 「水の中を潜る船、と言っていた」
沈黙。
> 「あんたは……何者だ?」
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第十一章|キキの正体
キキはゆっくりと答える。
> 「医者です」
勝が笑う。
> 「それだけではあるまい」
キキは一歩近づく。
> 「あなたは何を見ましたか?」
勝は静かに言う。
> 「未来だ」
キキは頷く。
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第十二章|核心
> 「あの子(朧)は“武器”です」
> 「私は“繋ぐ者”」
勝が目を細める。
> 「何を繋ぐ」
キキは迷わない。
> 「人と、人」
> 「そして――」
一拍。
> 「時代と時代」
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第十三章|選択
勝がゆっくり笑う。
> 「なるほどな……」
> 「龍馬が惚れるわけだ」
キキは少しだけ微笑む。
> 「あの人は“人を見る目”がありますから」
勝が言う。
> 「あんたは危険だ」
キキは即答する。
> 「ええ」
> 「だから必要なんです」
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終章|動き出す時代
外では――
新選組が動き始める。
京都。
血の匂い。
そして江戸では――
蒸気機関。
銃。
忍び。
すべてが繋がり始める。
勝が呟く。
> 「これは……戦になるな」
キキが静かに言う。
> 「もう始まっています」
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