表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/122

「四境戦争後の坂本龍馬!」 Persuading Choshu to Choose a Bloodless Surrender ― The Debate at Hagi Castle ―

「いつも応援ありがとうございます!よりクオリティの高い物語をお届けするため、今後の更新ペースを【毎週 月・木・土の0:00】に変更させていただきます。引き続き、大友忍軍とスチームパンクな忍者の旅をお楽しみください!」


Xで毎日イラストを投稿しています。



幕末!忍者スチーム・ワールドの世界!


蒸気機関戦闘忍者飛行船!


サイレントサンダー震電丸!


震電丸の五影!


ビリー・ザ・キッド!


大友忍者!



https://x.com/sa104095


是非!


ご覧下さい!


ブックマーク・いいね・評価、励みになっております。




悪い評価⭐︎であっても正直に感じた気持ちを残していただけると、




今後の作品作りの参考になりますので、評価をよろしくお願いいたします。

『幕末!忍者スチーム・ワールド戦記!』


「四境戦争後の坂本龍馬!」


Persuading Choshu to Choose a Bloodless Surrender


― The Debate at Hagi Castle ―


---


――萩城・大広間――


萩城。


その大広間。


上座には――


毛利敬親。


長州藩主である。


その前には羽織袴姿の重臣たち。


桂小五郎。


井上馨。


伊藤博文。


前原一誠。


広沢真臣。


山県有朋。


山田顕義。


品川弥二郎。


そして長州藩士たち。


その一角には――


治療のため別府に滞在している、


高杉晋作。


その姿はない。


だが――


高杉の存在は、この部屋の誰もが強く意識していた。


そして中央には、


坂本龍馬。


その後ろには、


カルヴァ(岡田以蔵)。


夜叉丸・デスペラード。


プラーガ。


影丸・インフェルノ。


大友忍軍。


豊後藩士たち。


昨夜、薩摩で「無血開城」の方針をまとめた龍馬は――


今度は長州に同じ提案をする。


---


――桂小五郎が問う――


桂小五郎が口を開く。


「坂本くん。」


龍馬を見る。


「まず聞かせてもらいたい。」


「薩摩では……どのような話をした?」


龍馬は頷く。


「桂さん。」


「薩摩でも、まったく同じ話をしたぜよ。」


井上馨が身を乗り出す。


「具体的には?」


龍馬は答える。


「倒幕じゃ。」


「幕府を終わらせる。」


「そこは変わらん。」


前原一誠が腕を組む。


「ならば――」


「戦うのか?」


龍馬。


「いや。」


「そこが違う。」


広間がざわつく。


---


――「戦いたい気持ちは分かる」――


龍馬は長州藩士たちを見渡す。


「みんなが幕府と戦いたい気持ちは、わしにも分かっちゅう。」


「長州は、何度も戦ってきた。」


「四境戦争でも――」


「長州の者たちは命を懸けて戦った。」


山県有朋が静かに答える。


「我々には、幕府に対する悔しさがあります。」


前原一誠も続く。


「その悔しさを……ここで晴らしたい。」


龍馬は頷く。


「分かる。」


「じゃが――」


龍馬は日本地図を広げる。


---


――外国の脅威――


「日本人同士が戦い続けて――」


「日本そのものが弱くなったら、どうする?」


伊藤博文が地図を見る。


龍馬は続ける。


「外国勢力は、それを見逃してくれると思うか?」


「違う。」


「日本が内戦で疲弊すれば――」


「その隙を狙ってくる。」


井上馨が険しい表情になる。


龍馬はさらに言う。


「清国を見てみい。」


「列強の圧力によって、国の主権や領土を大きく脅かされておる。」


「日本も同じ道を歩くことになったら――」


「幕府を倒しても、日本そのものを守れん。」


伊藤が低く呟く。


「……日本を一つにする必要がある。」


龍馬。


「そうじゃ。」


「薩摩も長州も、最後には同じ国を守らにゃならん。」


---


――高杉晋作の書状――


龍馬は懐から一通の書状を取り出した。


「それから――」


「高杉さんからじゃ。」


桂の表情が変わる。


「高杉から……?」


龍馬は書状を差し出す。


桂が受け取る。


ゆっくりと開く。


そこには――


長州の未来。


薩摩との協力。


そして――


新しい日本を作るための意思が記されている。


桂は静かに読み進める。


やがて――


顔を上げる。


「……高杉は?」


龍馬。


「別府じゃ。」


「別府で療養中じゃ。」


山田顕義が尋ねる。


「容体は……?」


龍馬は少し表情を和らげる。


「顔色もええ。」


「食欲もある。」


「じゃが――」


一同が息を呑む。


「別府での治療をやめて、あの土地を離れたら……」


龍馬は静かに首を振る。


「命に関わる。」


広間が静まり返る。


---


――長州の者たち、安堵――


桂が心配そうに聞く。


「……高杉は、別府から出られないのか。」


龍馬。


「今はな。」


「じゃが、豊後藩にはいつでも来れるぜよ。」


「別府には大友忍軍もおる。」


「高杉さんが必要な時は、長州から豊後へ来ればええ。」


桂の表情が少し和らぐ。


井上も頷く。


「それなら安心だ。」


伊藤も笑う。


「高杉が別府で治療を続けられるなら……。」


山県有朋も頷く。


「我々も安心できます。」


龍馬。


「高杉さんは、まだ終わっちゃおらん。」


「日本の未来を見るために――」


「生きてもらわにゃならん。」


---


――聖痕のジャガス鬼姫からの書状――


龍馬は、もう一通の書状を取り出す。


「そして――」


「これも見てもらいたい。」


桂が受け取る。


そこには――


聖痕のジャガス鬼姫。


そして、


豊後藩主。


からの意思が記されていた。


龍馬が説明する。


「もし――」


「長州と薩摩が無血開城に協力するなら。」


「大友忍軍は――」


一呼吸。


「三十艘の木造簡易戦闘飛行船を用意する。」


長州藩士たちがざわめく。


「三十艘……!」


龍馬。


「江戸までの護衛じゃ。」


「さらに――」


龍馬は空を指差す。


「大友忍軍の忍者戦闘飛行船――」


「シャドウ・ホークも護衛につく。」


「おおおおおお!」


長州藩士たちから歓声が上がる。


山田顕義が驚く。


「空から江戸まで……!」


山県有朋も考え込む。


「それほどの戦力があれば……。」


夜叉丸・デスペラードが静かに言う。


「江戸までの移動そのものを、これまでとは比較にならないほど迅速にできます。」


---


――影丸・インフェルノの提案――


その時――


影丸・インフェルノが前へ出る。


「もう一つ。」


全員が振り向く。


影丸は淡々と告げる。


「長州藩が無血開城に同意するのであれば――」


「今回、皆様が乗ってきたものと同型の――」


「木造輸送飛行船一艘を、長州藩へ販売することが許可されています。」


「…………!」


一瞬、静寂。


そして――


「おおおおおお!」


「長州が飛行船を持てるのか!」


「空から物資を運べる!」


「情報伝達も変わるぞ!」


影丸。


「聖痕のジャガス鬼姫殿。」


「そして豊後藩主殿の意向です。」


長州藩士たちの目が輝く。


だが――


---


――「それでも、我々は戦いたい!」――


前原一誠が立ち上がる。


「しかし!」


「我々は武力で幕府を倒すために戦ってきた!」


「今さら戦わずして終わらせるなど――」


山県有朋も続く。


「長州の兵たちは、戦う覚悟をしている!」


山田顕義。


「我々の仲間たちは、四境戦争で命を懸けた!」


品川弥二郎。


「その悔しさを――」


「ここで晴らすべきではないのか!」


広間が一気に熱くなる。


「武力倒幕だ!」


「幕府を倒す!」


「ここまで来て退けるか!」


龍馬は――


黙って聞いている。


カルヴァが龍馬の横に立つ。


「龍馬!」


「みんな、えらい勢いじゃき。」


龍馬は小さく笑う。


「分かっちゅう。」


そして――


ゆっくりと立ち上がった。


---


――坂本龍馬、反論――


「みんな。」


「悔しいじゃろう。」


「戦いたいじゃろう。」


「わしにも分かる。」


龍馬は長州藩士たちを見る。


「じゃが――」


「戦って勝った後のことを考えてほしい。」


「江戸が焼ける。」


「京都が戦場になる。」


「各地で兵が動く。」


「人が死ぬ。」


「産業が止まる。」


「そして――」


龍馬は日本地図の外側を見る。


「外国勢力が、その隙を見る。」


「日本が疲れ切ったところへ――」


「外国が来たらどうする?」


沈黙。


---


――龍馬の最後の言葉――


龍馬は拳を握る。


「幕府を終わらせることが目的じゃない。」


「日本を終わらせんことが目的じゃ。」


「だから――」


「勝つために戦うんじゃない。」


「日本を守るために――」


「戦争そのものを終わらせるんじゃ。」


桂小五郎が静かに龍馬を見る。


井上馨も。


伊藤博文も。


前原一誠も。


山県有朋も。


一人ずつ、龍馬の言葉を受け止めていく。


そして上座。


毛利敬親が、静かに口を開く。


「……皆の者。」


全員が藩主を見る。


「長州は――」


そこで言葉を止める。


広間に緊張が走る。


毛利敬親は、ゆっくりと龍馬を見る。


「この国の未来を選ばねばならぬ。」


その瞬間――


長州の運命を決める議論は、


次の段階へ入った。


武力倒幕か。


それとも――


無血開城か。


萩城の夜は、まだ終わらない。

読んでくださり、ありがとうございます。


よろしければ、ブックマーク・いいね・評価、お願い致します。



そして、よろしければ感想を聞かせてください。


感想を一人でも聞かせて頂きたいと思っています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ