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四境戦争後の坂本龍馬! ― 吉祥寺・無血開城への道 ―

※史実を土台にしつつ、この作品独自の「大友忍軍」「忍者戦闘飛行船」が存在する世界として描きます。史実では、薩長同盟が1866年に成立し、1867年には徳川慶喜が大政奉還を行い、翌1868年には江戸城が開城しています。江戸城の無血開城には西郷隆盛と勝海舟の交渉が大きな役割を果たしました。

四境戦争後の坂本龍馬!


― 吉祥寺・無血開城への道 ―



---


吉祥寺・療養棟


静かな部屋。


窓の外から、蒸気機関の音が聞こえている。


シュ――……。


その部屋には、


高杉晋作。


そして、


坂本龍馬。


聖痕のジャガス鬼姫。


三人が向かい合っていた。


高杉は治療を受けながら、二人の話を聞いている。


龍馬が口を開いた。


坂本龍馬


「高杉さん。」


「鬼姫殿。」


「わしには、どうしても考えてしまうことがあるぜよ。」


高杉が顔を上げる。


高杉晋作


「何でしょう…」


龍馬はしばらく沈黙する。


そして――。


坂本龍馬


「長州も薩摩も…」


「これから幕府を倒そうとする…」


「それは分かる…」


「じゃが……。」


龍馬の表情が険しくなる。


坂本龍馬


「日本人同士で殺し合えば…」


「勝ったとしても、日本そのものが弱る。」


高杉は黙って聞いている。


坂本龍馬


「そして、その隙を――。」


「アメリカ。」


「エゲレス。」


「その他の欧米列強が見逃すとは思えん。」


鬼姫が静かに頷く。


聖痕のジャガス鬼姫


「幕末の日本は、すでに海外列強との外交と通商の圧力にさらされています。」


「内戦によって国力を失えば、その危険はさらに大きくなるでしょう。」


龍馬が立ち上がる。


坂本龍馬


「だからこそ!」


「日本人同士で大戦争をする前に――。」


「幕府に降りてもらうぜよ!」


高杉が目を細める。


高杉晋作


「……無血開城ですか…」


龍馬が頷く。



---


龍馬の秘策


龍馬は窓の外を指差した。


別府の空。


そこを巨大な飛行船が進んでいる。


坂本龍馬


「大友忍軍の忍者戦闘飛行船を――。」


「京の空へ。」


「そして江戸の空へ。」


高杉が驚く。


高杉晋作


「空から圧力をかける……。」


坂本龍馬


「そうぜよ!」


「戦わん!」


「まず、見せつけるがじゃ!」


「幕府に!」


「もう時代は変わった、と!」




鬼姫も龍馬の意図を理解する。


聖痕のジャガス鬼姫


「つまり……。」


「戦闘を目的とするのではなく。」


「大友忍軍の圧倒的な航空戦力を示し、幕府に戦争を続ける意味がないと理解させる。」




坂本龍馬


「その通りぜよ。」


そして龍馬は、四境戦争の記憶を思い返す。



---


小倉口の戦い


小倉湾から見た、飛行船が爆撃している小倉城。


空を覆う大友忍軍のスチーム・ファイターと忍者戦闘飛行船影鷹。






幕府軍が上空を見上げる。


地上からでは届かない。


空から迫る攻撃。


さらに――。


アメリカ艦隊の戦艦飛行船、


USSサスケハナ。


その巨大な姿さえ、大友忍軍の攻撃によって一度は撃墜された。




龍馬は拳を握る。


坂本龍馬


「小倉口で、もう証明されちょる。」


「小倉城は空から攻撃されて、手も足も出んかった。」


「サスケハナまで撃墜された。」


高杉は黙っている。


龍馬は続ける。


坂本龍馬


「じゃから――。」


「江戸城の上空に、大友忍軍の飛行船が現れたら。」


「幕府も分かるはずぜよ…」



---


部屋に沈黙が落ちる。


高杉はしばらく考える。


そして――。


高杉晋作


「……坂本くん。」


「それは、確かに良い案だ。」


龍馬が振り向く。


高杉晋作


「日本人同士が戦わずに済むなら。」


「私も賛成します。」


しかし、高杉の表情には迷いがあった。


高杉晋作


「ただ……。」


「長州も。」


「薩摩も。」


「自分たちの力で戦いたいと思っている。」


龍馬は黙る。


高杉は続ける。


高杉晋作


「四境戦争を戦った長州の者たちにとって。」


「自分たちの手で時代を変えることには、大きな意味がある。」


「薩摩も同じでしょう。」


「大友忍軍だけの力で幕府を屈服させるとなれば――。」


「反発する者も出る。」







龍馬は腕を組む。


坂本龍馬


「……そうじゃのう…」





鬼姫が静かに口を開く。


聖痕のジャガス鬼姫


「ならば、大友忍軍が主役になる必要はありません。」


龍馬と高杉が鬼姫を見る。


聖痕のジャガス鬼姫


「長州も薩摩も、そして土佐も。」


「自分たちの未来を自分たちで決める。」


「大友忍軍は、その未来を守るために存在する。」


高杉が頷く。


聖痕のジャガス鬼姫


「飛行船は、最後の一手。」


「日本人同士の戦争を避けるための力。」


「そして、もし幕府が降伏を選ぶなら――。」


「血を流さずに、新しい時代へ進める。」


龍馬の顔に笑みが浮かぶ。


坂本龍馬


「それぜよ!」


「わしが欲しいのは――。」


「勝利だけじゃない!」


「日本の未来ぜよ!」



---


高杉は窓の外を見る。


飛行船が夕暮れの空を進んでいる。


その姿を見ながら、静かに呟く。


高杉晋作


「……もし本当に。」


「日本人同士が大規模に殺し合わずに済むのなら。」


「私は、その方法を選びたい。」


龍馬が笑う。


坂本龍馬


「高杉さん。」


「おまんは、まだ生きんといかんぜよ。」


高杉も笑った。


高杉晋作


「ええ。」


「吉祥寺で治療を受けて。」


「その新しい日本を、この目で見届けます。」


鬼姫は二人を見つめる。


そして静かに立ち上がる。


聖痕のジャガス鬼姫


「では。」


「次は、長州と薩摩にこの考えを伝えましょう。」


龍馬は頷く。


坂本龍馬


「いよいよじゃ。」


窓の外。


巨大な忍者戦闘飛行船が、別府の空を横切る。


その姿は――。


やがて訪れる**「大政奉還」**への、新たな一手となろうとしていた。

読んでくださり、ありがとうございます。


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そして、よろしければ感想を聞かせてください。


感想を一人でも聞かせて頂きたいと思っています。


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