四境戦争後の坂本龍馬!A Promise in Time 時を刻む約束
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A Promise in Time
時を刻む約束
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別府湾港。
ワイル・ウエフ号が無事に帰港したという知らせを受け、多くの人々が桟橋へ集まっていた。
その人混みをかき分けるように、一人の女性が駆けてくる。
お龍。
坂本龍馬の妻である。
その後ろには、もう一人。
朧。
カルヴァ(岡田以蔵)の妻だった。
龍馬はお龍の姿を見つけると、大きく手を振った。
坂本龍馬
「おりょうーーー!!」
「会いたかったぜよーーー!!」
周囲の視線など気にもせず、お龍へ駆け寄る。
勢いよく抱きしめ、そのまま軽々と抱き上げる。
お龍は驚きながらも笑顔になる。
お龍
「もう!龍馬さん!」
「皆さんが見ていますよ!」
龍馬は満面の笑みを浮かべる。
坂本龍馬
「かまわんぜよ!」
「無事に帰ってこれたんじゃ!」
「キスミー!」
お龍は顔を真っ赤にしながら笑った。
お龍
「もう……龍馬さんったら。」
二人は再会を喜び合った。
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その横では――。
カルヴァ(岡田以蔵)が朧の前へ歩み寄る。
カルヴァ(岡田以蔵)
「朧。」
「無事に帰ったぜよ。」
朧は目に涙を浮かべる。
朧
「おかえりなさい……。」
「本当に……。」
「無事でよかった。」
カルヴァは優しく微笑む。
すると朧は、少し照れながらカルヴァの手を取った。
朧
「実はね……。」
「あなたに伝えたいことがあるの。」
カルヴァは首をかしげる。
朧
「……お腹に。」
「アタシ達の子供ができたよ。」
一瞬。
カルヴァの動きが止まる。
そして。
カルヴァ(岡田以蔵)
「……本当か?」
朧は嬉しそうに頷いた。
朧
「うん。」
「本当。」
カルヴァは思わず朧を抱きしめる。
カルヴァ(岡田以蔵)
「ありがとう……。」
「ありがとう!」
その声は少し震えていた。
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坂本龍馬が拍手する。
坂本龍馬
「めでたいぜよ!」
お龍も笑顔で祝福する。
お龍
「おめでとうございます!」
高杉晋作も優しく微笑んだ。
高杉晋作
「本当におめでとう。」
「新しい命ですか……。」
「実に喜ばしい。」
桟橋は温かな空気に包まれた。
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その後、一行は別府の街へ向かった。
蒸気機関車の汽笛が鳴る。
空には飛行船。
商店街は今日も賑わっている。
目的地は――。
時計屋。
豊後藩で大流行している品。
懐中時計。
恋人や夫婦がお揃いで持つことが流行していた。
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店内には、美しい時計が並ぶ。
金。
銀。
真鍮。
水晶付き。
彫刻入り。
職人が一つ一つ手作業で仕上げた逸品ばかりだった。
龍馬は時計を手に取る。
坂本龍馬
「おりょう。」
「金がええか?」
「それとも銀か?」
お龍も迷っている。
お龍
「どっちも素敵ですね。」
龍馬は笑う。
坂本龍馬
「彫り物も選べるぜよ。」
職人が説明する。
「太陽。」
「月。」
「山。」
「海。」
「別府湾。」
「風景。」
「お好きな模様を彫刻できます。」
龍馬は腕を組む。
坂本龍馬
「迷うぜよ……。」
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その横では――。
カルヴァ(岡田以蔵)が嬉しそうに笑っていた。
カルヴァ(岡田以蔵)
「子供ができた祝いじゃ!」
「金の懐中時計を二つ!」
店主が驚く。
「ありがとうございます!」
カルヴァ(岡田以蔵)
「彫り物は――。」
「別府湾。」
「そして。」
「別府のスチーム・CITY。」
朧は嬉しそうに時計を見つめる。
朧
「一生の宝物だね。」
カルヴァは静かに頷いた。
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高杉晋作は、店いっぱいに並ぶ時計を眺めていた。
高杉晋作
「時計か……。」
「豊後藩の藩士は皆、時計を持っている。」
「時間に正確なのは――。」
一つ時計を手に取る。
高杉晋作
「一人一人が、自分の時計を持っているからなんですね。」
その言葉に職人たちは誇らしそうに笑った。
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その時だった。
店の奥から賑やかな声が聞こえる。
「これはプラーガによく似合うね〜。」
続いて、恥ずかしそうな声。
「ビリーさん、やめてくださいよ……。」
「恥ずかしいですよ……。」
龍馬たちが声の方を見る。
そこには――。
ビリー・ザ・キッド。
そして――。
珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャ。
二人はお揃いの懐中時計を首から下げ、鏡の前で試着していた。
ビリーは満面の笑み。
プラーガは照れて顔を赤くしている。
ビリーが少し顔を近づける。
ビリー・ザ・キッド
「キスはアメリカでは挨拶なんだよお〜。」
プラーガは慌てて一歩下がる。
珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャ
「もう!」
「皆さんが見ています!」
そのやり取りを見た龍馬たちは思わず笑い、時計店は温かな笑い声に包まれるのだった。
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