表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/113

After the Four-Border War: Shinsaku Takasugi's Last Wish 四境戦争後の坂本龍馬! ― 高杉晋作の願い! ―

「いつも応援ありがとうございます!よりクオリティの高い物語をお届けするため、今後の更新ペースを【毎週 月・木・土の0:00】に変更させていただきます。引き続き、大友忍軍とスチームパンクな忍者の旅をお楽しみください!」


Xで毎日イラストを投稿しています。



幕末!忍者スチーム・ワールドの世界!


蒸気機関戦闘忍者飛行船!


サイレントサンダー震電丸!


震電丸の五影!


ビリー・ザ・キッド!


大友忍者!



https://x.com/sa104095


是非!


ご覧下さい!


ブックマーク・いいね・評価、励みになっております。




悪い評価⭐︎であっても正直に感じた気持ちを残していただけると、




今後の作品作りの参考になりますので、評価をよろしくお願いいたします。


After the Four-Border War: Shinsaku Takasugi's Last Wish


四境戦争後の坂本龍馬! ― 高杉晋作の願い! ―


――長州・萩城。


四境戦争が終わった。


長州は勝利した。


しかし――。


その勝利の宴の裏側で、一人の男は自分の身体が限界に近づいていることを知っていた。


高杉晋作。


彼の肺病は、確実に進行していた。


萩城の一室。


桂小五郎と二人きりになった高杉は、静かに口を開く。


高杉晋作 「桂さん。」


「俺は……もう長くない。」


桂小五郎の顔が凍りつく。


桂小五郎 「何を……言っているんですか。」


高杉は笑った。


しかし、その笑顔には苦しさがあった。


高杉晋作 「肺病だ。」


「これ以上、政治の世界で戦い続けるのは難しい。」


桂は言葉を失う。


高杉は、桂小五郎をじっと見つめた。


高杉晋作 「だが……。」


「桂さん。」


「あなたには力がある。」


「私には見える。」


「これからの長州を……いや、これからの日ノ本を動かす力が。」


桂の目に涙が浮かぶ。


桂小五郎 「高杉さん……。」


高杉は桂の肩に手を置く。


高杉晋作 「俺の後を継いでくれ。」


「長州を頼む。」



---


その後。


萩城の大広間。


長州の同志たちが集まっていた。


高杉晋作は、皆の前に立つ。


そして――。


はっきりと告げた。


高杉晋作 「今後、長州のことは――」


「桂小五郎の指示に従え。」


広間が静まり返る。


高杉晋作 「これは俺の意向だ。」


「桂さんを信じろ。」


桂小五郎は、うつむいていた。


涙が頬を伝う。


桂小五郎 「……分かりました。」


「高杉さん。」


「あなたが生き延びることができるなら……。」


「私は……何でもします。」


高杉は微笑む。


そして、坂本龍馬が桂の肩を叩いた。


坂本龍馬 「桂さん。」


「高杉さんは、おまんに未来を託したんじゃ。」


「泣いちゃいかんぜよ。」


桂は涙を拭う。


坂本龍馬 「高杉さんを死なせない。」


「それが、これからの戦いぜよ。」



---


数日後。


長州の港。


一隻の蒸気船が待っていた。


ワイル・ウエフ号。


乗り込むのは――


坂本龍馬。


岡田以蔵カルヴァ。


そして、高杉晋作。


目的地は――


豊後藩・別府。


高杉を救うため。


聖痕のジャガス鬼姫の治療を受けるため。


ワイル・ウエフ号が出港する。


シュウウウウ――ッ!!


蒸気を吐き出しながら、瀬戸内海を進む。


長州から豊後藩までは近い。


数時間で到着できる距離だ。


桂小五郎も、最後まで心配そうに見送っていた。


桂小五郎 「高杉さん!」


「必ず帰ってきてください!」


高杉が手を振る。


高杉晋作 「桂さん!」


「すぐに会える!」


坂本龍馬が笑う。


坂本龍馬 「そうぜよ!」


「豊後藩と長州は近い!」


「いつでも会えるぜよ!」


桂は涙を拭きながら笑った。


これなら――。


高杉を遠くへ送り出すことにはならない。


だからこそ、桂も豊後行きを認めたのだった。



---


その頃。


海上。


もう二隻の帆船がワイル・ウエフ号の後を進んでいた。


その船の甲板には――。


朔太郎・オ・エスクード・デ・ペロ(山王)


そして――。


高崎山の猿200匹。


朔太郎は、楽しそうに海を眺めている。


三隻を捕獲した幕府艦隊の輸送船。


そのうち一隻は長州へ。


そして二隻は豊後藩へ持ち帰ることになった。


長州も大喜びだった。



---


朔太郎が目を閉じる。


猿たちとテレパシーで会話する。


朔太郎 「もうすぐ豊後だ。」


「高崎山へ帰れるぞ。」


猿たちの心が一斉に反応する。


「ウキッ!」


「キーッ!」


「ウキウキッ!」


朔太郎は笑う。


朔太郎 「よく働いた。」


「約束通り、帰ったら褒美をたくさんやる。」


猿たちが大喜びする。


しかし――。


一匹の猿が手を上げる。


「また戦に行きたい!」


別の猿も続く。


「戦って、また褒美が欲しい!」


朔太郎は吹き出す。


朔太郎 「お前たちは……。」


「戦より食い物が目的だろう。」


猿たちは一斉に、


「ウキッ!」


朔太郎は大笑いした。



---


そして――。


ワイル・ウエフ号の甲板。


坂本龍馬が後ろを見る。


「……ん?」


カルヴァも驚く。


カルヴァ 「龍馬…」


「あの船……。」


龍馬が目を疑う。


二隻の帆船。


その甲板には――。


猿。


大量の猿。


しかも――。


帆を操作している!


ロープを引っ張る。


帆を調整する。


舵を動かす。


猿たちが船を操縦している!


坂本龍馬 「な……。」


「なんじゃありゃあああ!」


カルヴァも絶句する。


高杉晋作まで甲板へ出てくる。


高杉晋作 「……猿が。」


「船を操縦している……。」


朔太郎・オ・エスクード・デ・ペロが手を振る。


朔太郎・オ・エスクード・デ・ペロ 「問題ありません。」


「彼らは優秀な船員です。」


龍馬とカルヴァが顔を見合わせる。


坂本龍馬 「猿が船員……。」


「豊後は……。」


「どこまで行っても普通じゃないぜよ!」



---


やがて――。


船の前方に陸地が見えてきた。


国東半島。


そして――。


その先に広がる海。


別府湾。


龍馬の目が輝く。


坂本龍馬 「見えてきたぜよ。」


「豊後じゃ!」







しかし――。


三人は次の瞬間、言葉を失った。


その先に広がるのは――。


別府湾。


坂本龍馬は、ワイル・ウエフ号の甲板から前方を見つめていた。


坂本龍馬 「……見えてきたぜよ。」


「豊後じゃ!」


岡田以蔵カルヴァも、高杉晋作も甲板へ出る。


そして――。






三人は、またしても驚いた。


別府湾の空。


そこには、巨大な飛行船が浮かんでいる。


一隻。


二隻。


三隻。


さらに小型の飛行船。


貨物飛行船。


旅客飛行船。


軍用飛行船。


まるで空そのものが、巨大な街道になっていた。


海上にも蒸気機関船が行き交っている。


シュウウウウ――ッ!!


飛行船が港へ降下する。


巨大な貨物飛行船の船体から、次々と荷物が運び出されていく。


石炭。


米。


麦。


鉄鉱石。


そして――。


バナナ。


パイナップル。


さらに牛。


ヤギ。


羊。


大量の物資が別府港へと運び込まれていく。


カルヴァ 「すごい……。」


「以前来た時より、さらに増えていますね。」


高杉晋作も港を見つめる。


高杉晋作 「豊後は……。」


「まだ成長しているのか。」


龍馬が笑う。


坂本龍馬 「これだけじゃないぜよ。」


「見てみるぜよ。」


龍馬が空を指差す。


そこには、他の飛行船とは明らかに違う船があった。


船体に描かれた旗。


ポルトガル王国の旗。


高杉が目を見開く。


高杉晋作 「ポルトガル……?」


龍馬が頷く。


坂本龍馬 「そうぜよ。」


「豊後藩とポルトガルの――」


「直接飛行船航路が開通したんじゃ。」



---


豊後藩――ポルトガル直通航路。


かつて――。


大友宗麟の時代から続いてきた豊後とポルトガルの交流。


その長い歴史は、蒸気技術と飛行船技術の発展によって、新しい時代へ入っていた。


今では豊後藩とポルトガルの間を、飛行船が直接往来している。


人が行き交う。


商品が行き交う。


技術が行き交う。


文化が行き交う。


そして――。


人々の交流も、さらに深くなっていた。


豊後藩とポルトガル。


長い年月をかけて、両地域では国際結婚も増え、混血の家系も少しずつ増えている。


それは大友宗麟の時代から続く交流が、新しい時代に受け継がれた証でもあった。



---


龍馬たちは港を眺める。


ポルトガル人の商人が歩いている。


日本人の商人と話している。


その隣には、日本語を話すポルトガル人の子供。


そして――。


豊後人の母親とポルトガル人の父親を持つ若者が、蒸気機関工房で働いている。


高杉は、その光景を見つめる。


高杉晋作 「……国が違っても。」


「こうして一緒に暮らせるのか。」


龍馬が笑う。


坂本龍馬 「そうぜよ。」


「これからの時代は、国境よりも――。」


「空の方が広いぜよ。」



---


さらに龍馬が港の奥を指差す。


そこには外国人の姿があった。


ポルトガル人の研究者。


軍人。


商人。


そして――。


王族。


彼らは豊後藩へ留学している。


府内。


そして――。


吉祥寺。


豊後の蒸気技術。


飛行船技術。


製鉄。


造船。


医学。


忍術。


さまざまな学問を学ぶため、ポルトガルから多くの留学生が訪れている。


カルヴァ 「王族まで留学しているんですか?」


坂本龍馬 「そうぜよ。」


「豊後で学ぶために、世界中から人が来ちょる。」


「ポルトガルだけじゃない。」


龍馬は港を見渡す。


そこには――。


オランダ人の技師。


商人。


学者。


船員。


そして日本人の学生たち。


坂本龍馬 「オランダとの交流も、ますます盛んになっちょる。」


「ポルトガルとオランダ。」


「ヨーロッパと豊後。」


「飛行船で直接つながったんじゃ。」



---


高杉晋作は、黙ってその光景を見ていた。


空には飛行船。


海には蒸気船。


港には世界中の商品。


街には外国人。


学校には留学生。


そして――。


世界へ向かって飛び立つ飛行船。


高杉が静かに呟く。


高杉晋作 「……これが。」


「新しい日ノ本か。」


龍馬が頷く。


坂本龍馬 「そうぜよ。」


「戦争だけじゃない。」


「商売じゃ。」


「学問じゃ。」


「人と人との交流じゃ。」


「これからは――。」


「世界と一緒に、新しい時代を作るんぜよ。」



---


その時。


港から大きな汽笛が響く。


ボォォォォォォ――ッ!!


巨大な飛行船がゆっくりと上昇する。


船体には――。


豊後藩 ― ポルトガル直通航路


の文字。


飛行船は、ヨーロッパへ向けて空を進んでいく。


その横を、別の飛行船が飛ぶ。


こちらは――。


豊後藩 ― オランダ航路。


さらに遠くには、


ルソン。


清。


朝鮮。


台湾。


インド。


そしてヨーロッパ。


世界中へ伸びる飛行船航路。



---


高杉晋作は、胸を押さえる。


咳が出る。


ゴホッ……ゴホッ……。


龍馬が心配そうに見る。


坂本龍馬 「高杉さん……。」


高杉は苦しそうにしながらも、空を見上げる。


その目には、まだ強い光があった。


高杉晋作 「坂本くん。」


「私は……。」


「この世界を見てみたい!」


「豊後が……。」


「日ノ本が……。」


「世界とつながっていく姿を!」


龍馬が高杉の肩を叩く。


坂本龍馬 「見られるぜよ。」


「絶対に。」


「だから――。」


「鬼姫殿に治してもらうぜよ。」


高杉は笑った。


高杉晋作 「……聖痕のジャガス鬼姫殿…」


「治したい…生きて…この世界を見続けたい…しかし…この肺病は今の医療では治せる事ができない…」






続く



読んでくださり、ありがとうございます。


よろしければ、ブックマーク・いいね・評価、お願い致します。



そして、よろしければ感想を聞かせてください。


感想を一人でも聞かせて頂きたいと思っています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ