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Steam City ― Healing Springs(癒やしの湯)

「いつも応援ありがとうございます!よりクオリティの高い物語をお届けするため、今後の更新ペースを【毎週 月・木・土の0:00】に変更させていただきます。引き続き、大友忍軍とスチームパンクな忍者の旅をお楽しみください!」


Xで毎日イラストを投稿しています。



幕末!忍者スチーム・ワールドの世界!


蒸気機関戦闘忍者飛行船!


サイレントサンダー震電丸!


震電丸の五影!


ビリー・ザ・キッド!


大友忍者!



https://x.com/sa104095


是非!


ご覧下さい!



Steam City ― Healing Springs(癒やしの湯)


吉祥寺。


朝の鐘が静かに鳴る。


医療術師に案内され、ビリー・ザ・キッドとガーラは湯治場へ向かった。


湯けむりが境内いっぱいに立ちのぼる。


硫黄の香り。


木造の回廊。


湯が流れる音だけが静かに響いている。


ガーラが笑う。


「ここが吉祥寺の湯治場だ…」


ビリーは周囲を見回す。


「……風呂で治療?」


「そうだ…」


「温泉の力で回復力を高める…」


「別府じゃ当たり前だ…」



---


脱衣所。


フォイセ・デ・ブーメランギが豪快に笑う。


「おう!金髪のプリンス!」


左腕は包帯で固定されている。


その隣では影丸・インフェルノ。


右腕にも厚い包帯。


しかし指は少しずつ動いていた。


「おはよう、ビリー。」


影丸・フランケンシュタイン・Jrは嬉しそうだ。


「ダディと一緒にお風呂!」


夜叉丸・デスペラードは眠そうな顔。


「サイレントサンダースカイの偵察続きで…五日ぶりの湯だ……。」


鞍馬・デステロはサスケハナ戦で受けた銃創の右脚を湯に沈める。


「銃創には温泉が一番効く…」


皆がゆっくり湯へ入る。


ビリーも肩まで浸かる。


「……。」


「気持ちいい…」


思わず声が漏れた。


「胸が痛くない……。」


ガーラが頷く。


「ジャガス様の治療と温泉…」


「その両方の力だ…」



---


大きな岩を挟んだ向こう側。


木の仕切りで男女の湯が分かれている。


女性たちの笑い声が聞こえる。


珠・ア・アンジャ・グアルディアン。


聖痕のジャガス鬼姫。


朧。


三人も静かに湯治をしていた。


珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャの声が木の仕切り越しに聞こえる。


「ジャガス様が一緒に入ってくださると……。」


「温泉の治癒力がもっと高まるんです。」


ビリーは驚く。


「そんな力まで……。」


ガーラは笑う。


「だから別府は湯治の里なんだ…」



---


しばらく静かな時間が流れる。


湯が流れる音だけが響く。


すると木の仕切りの向こうから、


プラーガがぽつりと話し始めた。


「……ビリーさん。」


「うん?」


「傷は……。」


少し間が空く。


「もう元には戻らないそうです…」


静かな声だった。


「傷跡は残ります…」


「こんな身体じゃ……。」


「もう、お嫁さんには行けません……。」


湯治場が静まり返る。





ビリーは木の仕切りを見つめたまま答える。


「そんなことない。」


「俺も胸に傷が残る。」


「ガーラも。」


「フォイセも。」


「戦場を生きた奴は、みんな傷だらけだ。」


少し笑って続けた。




「傷があるから価値がなくなる。」


「そんな考えの人間なら、俺は信用しない。」


木の向こうでプラーガが小さく笑う。


しかし次の瞬間。




少し怒ったような声が返ってきた。


「じゃあ!」


「ビリーさんが!」


「アタシを!」


「お嫁さんにしてくれるのですか!?」




男湯。


全員が固まる。


フォイセが目を丸くする。


夜叉丸が口を押さえる。


ガーラは無言…


Jrは首を傾げる。


「ダディ、お嫁さん?」





ビリーだけが静かだった。


数秒。


考えたあと、


照れくさそうに笑う。


「ははは……。」


そして木の仕切り越しに大きな声で答えた。


「そんな嬉しいプロポーズなら!」


「喜んで受けるよ!」


「よろしく頼む、プラーガ!」


女湯。


静寂。


そして――


「……え?」


珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャの声が震える。


「えっ?」


「えぇぇぇぇーーっ!?」





ジャガス鬼姫は思わず微笑み、



朧は両手で口を押さえた。


プラーガは真っ赤になって湯の中へしゃがみ込む。


「ほ、本当にですか……?」




ビリーは笑った。


「男に二言はない。」


「命を懸けて守った相手だ。」


「もし君が本気なら、俺も本気だ。」


プラーガは涙を浮かべながら笑った。


「……ありがとうございます。」


男湯ではフォイセが豪快に笑う。


「ガハハハハ!」


「目覚めて二日で婚約とは!」


ガーラも肩をすくめる。


「西部のガンマンは決断が早いな!流石に早撃ちだけの事はある!」


影丸・インフェルノは湯けむりを見上げ、静かに微笑んだ。


「戦場で命をつないだ者同士だからこそ、生まれる縁もある…」


硫黄の香りと湯けむりに包まれた吉祥寺。


激戦を乗り越えた者たちの笑い声が、朝の温泉にいつまでも響いていた。




読んでくださり、ありがとうございます。


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悪い評価⭐︎であっても正直に感じた気持ちを残していただけると、


今後の作品作りの参考になりますので、よろしくお願いいたします。


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