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「Steam City ― Inherited Flame(受け継がれし炎)」

「いつも応援ありがとうございます!よりクオリティの高い物語をお届けするため、今後の更新ペースを【毎週 月・木・土の0:00】に変更させていただきます。引き続き、大友忍軍とスチームパンクな忍者の旅をお楽しみください!」


Xで毎日イラストを投稿しています。



幕末!忍者スチーム・ワールドの世界!


蒸気機関戦闘忍者飛行船!


サイレントサンダー震電丸!


震電丸の五影!


ビリー・ザ・キッド!


大友忍者!



https://x.com/sa104095


是非!


ご覧下さい!



「Steam City ― Inherited Flame(受け継がれし炎)」


朝食の席に静かな空気が流れる。


ビリー・ザ・キッドは箸を置き、影丸・インフェルノを見つめた。


ビリー・ザ・キッド 「説明してくれ……。


俺は胸を撃ち抜かれた。


ガーラも。


フォイセは腕を斬られた。


アンタも右腕が食いちぎられた。


フランケンもボロボロだった。


……なのに何で全員、生きてる?」


食堂が静まり返る。


影丸・インフェルノは湯呑みを置き、静かに笑った。


影丸・インフェルノ 「……話そう。」



---


回想


燃え上がる小倉城。


爆炎。


黒煙。


夜叉丸・デスペラード操縦。


サイレントサンダー震電丸・空中強襲仕様が墜落現場へ降下する。


爆弾庫には負傷者を収容するため爆弾は一本も積まれていない。



---


しかし――


そこには地獄が広がっていた。



鉄馬・フォイセ・ブーメランギ。


左腕切断。


血の海。




ガーラ。


右肺貫通。




珠・ア・プラーガ・ヴェルメーリャ。


右胸の乳房をくいちぎられ大量出血。




ビリー・ザ・キッド。


胸をスチーム・手裏剣で刺されて意識なし。




影丸・インフェルノ。


右腕は皮一枚。




そして――


影丸・フランケンシュタイン・Jr。


義手の左腕。


義足の左脚。


失っていた。



---


夜叉丸が叫ぶ。


夜叉丸・デスペラード


「フランケン!


お前しか動けない!


急げ!!


動け!!」



---


その瞬間だった。


Jrが立ち上がる。


蒸気を噴き上げる巨大な身体。


右腕一本。


右脚一本。


それでも。


倒れない。



---


最初にフォイセを肩へ。


次に珠を抱える。


ビリーを持ち上げる。


ガーラを背負う。


最後に――


右腕が千切れかけた影丸・インフェルノを優しく抱き上げた。



---


Jr


「ダディ……


みんな……


死なせない。」



---


夜叉丸は思わず息をのむ。


「……Jr……。」



---


右腕一本。


右脚一本。


それだけで何度も往復し、


仲間全員を震電丸へ運び込む。



---


最後に自分が乗り込む。


その瞬間――


USSサスケハナが退却した…


震電丸が急上昇。


黒煙を突き抜け、


母艦シャドウ・ホーク闇鷹へ向かった。



---


シャドウ・ホーク闇鷹・医療区画


扉が開く。


「患者搬入!!」


医療忍者たちが一斉に動く。


五つの手術台。


同時手術開始。



---


中央に立つ。


聖痕のジャガス鬼姫。


袖をまくる。


静かに言う。


「……始めます。」



---


自らの腕へ注射針。


一筋の血。


紅い血液。


神秘的な輝き。



---


輸血開始。


影丸。


フォイセ。


珠。


ガーラ。


ビリー。


全員へ同時輸血。



---


しかし。


鬼姫は静かに首を振る。


「……これだけでは足りません。」



---


そこへ運び込まれた。


Jr。


胸部のスチーム・コアが静かに脈動している。









影丸がビリーを見る。




影丸・インフェルノ


「君達が助かった理由は……


私だけでも、


ジャガス様だけでもない。」




Jrが照れくさそうに笑う。



---


「この子の中にある、


医療用スチーム・コアだ。」



---


ビリー


「医療用……?」



---


「そうだ。」


「ヴィクター博士と私が最初に目指したのは、


戦争じゃない。」



---


回想。


イギリス。


研究室。


生を受けて間もないJr。


笑っている。



---


ヴィクター博士。


「見ろインフェルノ!


成功だ!」


「細胞修復を促進する蒸気だ!」



---


影丸。


「これなら、


事故で腕を失った人も、


重傷患者も救える。」



---


ヴィクター。


「世界中の人間を救えるぞ!」


二人は笑う。


握手する。



---


しかし。


その研究室へ軍人達が入って来る。


「素晴らしい。」


「兵器として採用する。」



---


影丸の表情が曇る。


「違う。」


「これは命を救う技術だ!」



---


ヴィクターが叫ぶ。


「研究費が必要なんだ!」


「このままでは研究所は閉鎖される!」



---


影丸。


「だからと言って軍事利用は認めない!」


「Jrは日本へ連れて行く!」



---


ヴィクター。


「駄目だ!」


「日本へ向かう途中でスチーム・コアが停止したらどうする!」


「Jrは死ぬ!」



---


影丸。


「計算は終わっている!


日本までなら大丈夫だ!」



---


ヴィクターは苦しそうに拳を握る。


「私は……


Jrを死なせたくない。」


涙を浮かべながら呟く。


「軍に引き渡す。」


「私は悪魔になってもいい。」


「Jrの命を救えるのなら……。」



---


回想が終わる。


食堂。


静まり返る。


影丸はゆっくりJrの肩へ手を置いた。


「そして今……


皮肉なことに、


軍事利用のために完成したスチーム・コアが、


本来目指していた**『命を救う力』**として、


君たち全員を救った。」


Jrは静かに笑う。


「ダディ……


僕……


少しだけ……


皆の力になれたかな?」



影丸・インフェルノは目を細め、優しく頷いた。


「……ああ。」


「これこそが、本当のスチーム・コアの使命なんだ。」







読んでくださり、ありがとうございます。


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