不可抗力で三角関係。
混乱していた。
何がなんだか、わからない。
穂波はアルデンテくんのことが好きで告白して、アルデンテくんは別に好きな人がいるから断って、その好きな人って言うのが、私で…。
あれ?
ゆっくりと頭の中を整理すると、意外とすぐに理解できた。
つまり、これは俗に言う“三角関係”というやつみたいだ。
うぅ…なんてことに巻き込まれたんだ。って言うか、私全っ然関係ないよね?私を巻き込むなぁー!
その時、誰かがしゃがみこんでいる私の肩に手を置いた。驚いて振り返ると、そこにいたのは…
「あ、あの…本当に大丈夫ですか、木下さ…」
「きゃぁぁあああ!!」
「え!?な…はいっ!?」
あろうことかアルデンテくん。出入り口のまん前で考え込んでたんだから仕方ないけど、心臓が恐るべき速さで鼓動を打っている。
「寒いんだったら、これ、貸しましょうか?」
制服を差し出してくるが、そんなものには目もくれず背を向けた。
「わ、私帰るわ。…大丈夫、本当に!じゃあ…ね」
後ろでまだアルデンテくんは何か言っているが、それを無視して更衣室へと入った。
深い深いため息が出る。みんなが帰った後の、静かな部屋に私のため息は吸い込まれていった。
ケータイの着信を見ると、穂波から電話があったようだ。
すぐにかけ直そうとも思ったが、止めた。
今の私が冷静に話せるはずがないと思ったからだ。すべての元凶はアルデンテくんなんだからね!!
翌日。
午前9:45.
「美空!!」
「え…ほ、穂波!…大丈夫なの?」
突然、名前を呼ばれて振り返るとそこには穂波がいた。
意外と元気そうな顔をしていて少し安心する。
「まぁ、ね。…それより、昨日なんで返事くれなかったの?」
「あ…ごめん。忘れてた…」
私が言うと、穂波は露骨にため息をついた。
「まったく、美空はずぼらなんだから!いつもそうじゃない」
「うー…ごめん」
「ま、いいんだけどね。さっ、仕事仕事!」
言いながら最終チェックをする穂波。その姿が、カラ元気のようで見ているこっちが辛く感じた。とてもじゃないが、アルデンテくんに告白されたなんて言えない…。
午前11:40.
ランチタイムも始まり、急に忙しくなる。
「木下さん、これ、3番です!」
「…」
昨日に引き続き、無言で受け取る。
無論、昨日とは無言に込めた思いは異なるが…。
更新まばらになってます…。次回から、がんばります!意見・感想お願いします。




