レオンという少年
ツァル子は暴走したエースケとの接触を避け、レオンと呼ばれる人物の捜索も兼ねて上空を旋回していた。
「もう一人いるはずなのに……一体どこにいるのよ」
折り重なって倒れているオドンとトロンは再起不能になっている。
瞬間、一本の矢がツァル子の右太ももをかすめた。
刺さらなかったものの、突然の激痛でバランスが崩れた。
「ッ!」
大柄なキチパチが荷台からクロスボウの矢を取り出し、ツァル子に投げ飛ばしていた。
投擲の威力はクロスボウに引けを取らず、まるで遊んでいるかのようにキチパチは小さな目を細めて不気味な笑みを浮かべている。
「ふひヒヒ、おとしテヤル」
飛んでくる矢に怯えながら、痛みに表情を歪めるツァル子はそのまま墜落した。
暴走したエースケは自我を取り戻せずに次のターゲットをキチパチに決め、宣戦布告のように大声を上げて威圧した。
「おまエ、うるサイ、うるサイ、きらイ」
大きく振りかぶり、矢をエースケへと投げる。
矢はエースケの顔スレスレを通り抜けた。
「よけルナ! よけルナ! よけルナ!」
三本連続をギリギリで回避したが、三本目回避の瞬間、エースケは背後に強烈な殺気を感じた。
「元気すぎだぞ、クソガキ」
真後ろから、頭の蹴りがエースケの背中にめり込み、思考と呼吸を奪う。
視界がかすむほどの激痛と衝撃。
頭の本気の蹴りはエースケをキチパチの元へ吹き飛ばした。
「キチパチ!」
「かしラ!」
エースケのみぞおちにキチパチの拳が、そのタイミングに合わせた頭の蹴りが再び背中に打ち込まれる。
腹と背中、内臓を挟む強烈な衝撃にエースケは勢いよく吐血し意識を失った。
「顔面蹴ってくれちゃってよぉ、トロンもオドンもやってくれちゃってよぉ、ただでさえ人材不足だっつぅのによぉ」
頭はオールバックを整えて、倒れたエースケの首を踏み砕こうとする。
ウゴォォオオオ
低く重たい鳴き声を上げてトリケラが頭とキチパチに突進していく。
「飼い主想いなトカゲだねぇ。つか、あいつの縄切ったの誰だ」
荷台と繋がっていた縄が切れ、トリケラは身一つで突進している。
縄はツァル子もエースケも切っていない。まして盗賊団でもない。
頭は茂みが揺れるのを見て、エースケの首から足を退けると、
「キチパチ、俺ぁ、あの嬢ちゃんとレオンを探しに行ってくる。これ、まだ生きてるからとどめ刺しとけ」
荷台にレオンがいる様子はない。
頭はトリケラを少しも気にせずに、気怠そうにツァル子とレオンを探しに行った。
「はいヨ」
子どものトリケラトプスだが突進の威力は凄まじい。いくら大柄で屈強な男でもぶつかれば重傷になるが、キチパチは恐竜化し、真正面からトリケラの突進を受け止めた。
キチパチの恐竜化は皮膚が爬虫類の鱗をまとい、赤色や黄色、紫色の不気味な羽毛が生え、足が異様に発達して、前頭が堅く突き出ていた。
ウゴォォォ!!!!
「きょうりうかシタ、きちパチ、つよいゾ」
◯キチパチ
体長約3メートル 白亜紀後期モンゴル生息
意味「火葬の王、墓地の支配者」
トリケラが突進を止められるのは二回目だったが、アルーゼに止められた時よりもキチパチの方が遥かに力強さがあった。
「ふんッ! ぬぬぬぬヌヌヌヌ!!!!」
キチパチの足が地面に沈み、顔は真っ赤に、歯から音が鳴るほど食いしばっていた。
血管が浮き出て筋肉が盛り上がり、目は充血し、ついには歯にヒビが入る。
「これガッ……きちパチ、ぱワーッッ」
トリケラの四足が地面からゆっくりと離れていき、キチパチはトリケラを持ち上げてしまった。
「ぐうううゥゥゥ!!!!!」
ウゴォォオオオ!!!
キチパチほどのパワーがあるからこそ成せる、恐竜を持ち上げるという行為。
「おもイィィィ!!」
さらには投げ飛ばし、一瞬だがトリケラは宙を舞い、地面に激突した。
ウゴオォォ
「きちパチ、かチ、おまエ、まケ」
気絶していたエースケは薄っすらと意識を取り戻し、ぼやけた視界には倒れたトリケラの姿があった。
「……トリ、ケラ」
沈みゆく意識の中でエースケは”トリケラではない恐竜”を見た、ような気がした。
暴走していた時の記憶はまったく無いが、暴走していた感覚は激痛として残っている。
エースケはどうにかして立ち上がった。
「おまエ、よくいきテタ、おレ、かしラ、ほんキ、の、こうゲキ、たえタ、すごイ、でモ、ざんネン、ここデ、おまエ、おわリ、とどメ、さしテ、おまエ、おわリ」
「うる……せぇよ、なにが、とどめだ……こっちのセリフだ、馬鹿野郎っ!」
「ひとりゴト、きもイ」
「るっせーな! トリケラ持ち上げる方がキモいわ! どんだけ馬鹿力なんだよ!」
「おまエモ、やれル、まんモス、たおシタ」
「いや無理だから、マンモスも倒してねぇしよ」
エースケは全身の痛みのせいで戦いたくない、キチパチはトリケラが想像以上に重かったせいで疲れて戦いたくない、トリケラは持ち上げられたショックで戦いたくないと、奇跡か偶然か、二人と一頭の戦いたくないが合わさったことで謎のお喋りタイムが生まれてしまった。
変な時間が流れる中、遠くからズゥンと聞きたくない音が聞こえてきた。
「おい、今なんか聞きたくない音が聞こえたような……」
半端ではない嫌な予感に鳥肌が立つ。
「なぁ、あのマンモスだけどさ」
「うン」
「眼を潰されたからってビビって逃げると思うか?」
ズゥン ズゥン ズゥン
「にげル?」
ズゥン ズゥン ズゥン
「絶対、怒ってるよね」
ズゥン ズゥン ズゥン
「なにガ、いいタイ」
「……やり返しに来るってこと」
バァァアオォオオォァァオオンンンンッッッ!!!!!
またもや登場した巨大マンモス。
竜車に乗っていたから追いつかれなかったが、今回はすぐ目の前にいらっしゃる。
竜車は少し先にあり、そこまでは自力で行かなくてはならない。
「やっぱりコイツの足音だったぁぁ!!!」
本日二度目のご登場、超凶暴巨大マンモス様はさっきよりも興奮していて、乱暴に鼻を振り回している。
エースケは激痛走る体に鞭打って、竜車を目指して走り出した。
「おい! トリケラ逃げるぞ!」
人がせっかく心配してやったのに、トリケラのやつは先に危険を察知して、もう百メートル以上は向こうを走っていた。
「おぉい!! トリケラてめぇ! なに勝手に逃げてんだ!! 俺は! 見殺し!? 一緒に連れてってよ!!」
バァァオオオオオォァァッッンンンゥウウウ!!!!!
「か! かしラァ!」
キチパチがそう叫んだ。よく見るとマンモスの極太の長っ鼻が何かを掴んでいた。
それをハンマーみたいに何度も何度も地面に叩きつけている。
「うそだろ、おい」
マンモスの極太鼻振り回しによって叩きつけられているのは、人間だった。
「あいつ! 頭って呼ばれてたやつじゃん!」
「かしラァ!!!」
「あ! バカかお前!」
キチパチが大焦りで巨大マンモスに向かっていく。
エースケは、トリケラを持ち上げるほどの馬鹿力を持つアイツなら巨大マンモスに勝てるかもと、ワンチャンあるかもと思った。
「かしラァ!!!」
バァアォオオァアオオァアッッッ!!!
グシャッッッ!!
巨大マンモスの鼻ハンマーがキチパチをモグラ叩きみたいに打ち潰した。
音と光景のグロさにエースケがつい目を閉じる。
「う、うわっ、う、オロロロロロロロ」
一面、真っ赤だった。
キチパチだけじゃなく頭の頭までみっちゃみちゃになっていた。
「こ、これは、可哀想としか言いようがねぇ……」
あっけなくキチパチが倒されて、残ったエースケが当然ロックオンされる。
マンモスと間違いなく目が合い、あっという間に距離が縮まって、
バァァオオォァオオオォオオオオオッッッ!!!!
巨大マンモスが前足を上げ、高々に上がった極太鼻ハンマーがエースケへと振り下ろされる。
ゼアルの隕石のような巨拳を受ける直前のような、はっきりと死を意識する圧倒的敗北感。
人体を一撃で粉砕する強烈な一撃。その衝撃音が山中に響いた。
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「……」
派手な音がしたが痛くない。
あ、即死したのか。とエースケはゆっくり目を開けた。
「ギャウギャウ」
真っ暗闇の中、目の前に見たことない恐竜がいた。
二足歩行で、小さな前足に鋭く長い鉤爪がある。
細身で、前に見たアロ様ことアロサウルスよりも小さい。
後ろの方で尻尾の先端がちらちら見える。
ザ・肉食恐竜のフォルム。しかもバッチリと目が合っている。
「ギャウギャウ」
エースケはゆっくりと目を閉じた。
ガブッッ
「ぎゃぁぁあ!!!!」
「ギャァァア!!!!」
「顔噛むなよ! てかなんで恐竜がいんの! お前誰!」
いきなり現れた謎の恐竜。
まず考えてみる。
「これってまさか、主人公とかがピンチになった時に、精神世界てきな不思議な場所で目を覚ますやつか?」
「ギャウギャウ」
その通りと言っているのか、恐竜は頭を縦に振った。
「精神世界で現れるのは、自分の能力とかってのがベタだよな。もしそのパターンなら、お前は……エウストレプトスポンティルス・オクソニエンシスってことか!」
「ギャウ! ギャウ!」
今度はさっきより大きく頭を縦に振っている。
エースケは一度深呼吸をして、拳に力を込め、エウポンを殴った。
「ギャウ!」
「名前が長すぎるわっっ!!!」
この長すぎる名前に対しての不満を誰にもぶつけることが出来ずにいたムズムズがやっとスッキリした。
「ギャウ!! ギャウギャウ!!」
「いや何言ってるか分っかんねぇよ! なんだよギャウって! 精神世界ってのもなんか曖昧だし! この時間必要か!? 絶対いらない時間だよね!」
「ギャウギャ、ギャギャウッ」
「一生会話できねぇよ! 普通は精神世界で出会う相手って会話できるだろ! 恐竜と会話は無理だよ! 精神世界が空気読めてないよ!」
「ギャウ? ギャギャウ、ガルガウ、ギャァ、ギャッギャ」
「誰かぁぁぁ!! 助けてぇぇぇ!!」
「ギャウ」
急にエウポンが真剣な表情になった。
いや、真剣な表情なのかこれ。
てか恐竜の真剣な表情ってなに。
恐竜の顔面事情、未知数すぎるだろ。
「え、なに。急に黙られると怖いよ。一応肉食恐竜なんだし、喰われるかもって思っちゃうよ」
「……ギャウ」
すると、真っ暗闇が明るくなっていき、エースケとエウポンを光が照らした。
「いや、なにこれ」
「ギャウギャギャ」
*******************
「はっ!」
目を開いてもエウポンの姿はなかった。
バァァアオオオォオオオン!!!
巨大マンモスに殺されそうになった。だがしかし、マンモスはエースケの真下にいた。
エースケは自分が空中にいると察した。そして、恐竜化していることも。
「意識ある! 恐竜化してんのに意識あるじゃん!」
結局、エウポンが何を言ってるのかはサッパリだが、意識を保ったままの恐竜化というレベルアップをしたってことは、きっとなにか意味があったのだろう。
それにしても意識があると、恐竜化の恩恵をしっかりと感じる。
「おぉ、あんなに高いとこからでも綺麗に着地できた」
マンモスの攻撃をエースケは強化された脚力で跳躍し回避していた。
そして綺麗な着地。
「さぁさぁ、デカマンモスちゃん。俺が恐竜化したからにゃ、やることは分かってんだろうな」
両脚に力を込める。
マンモスも様子を伺って、前足で地面を何度も踏んでいる。
お互い睨みあい、緊張が走る。
「全! 力! 疾! 走!」
マンモスに背を向け、全速力で走り出す。
「逃げること以外なにも考えるな! ただ! ただ真っ直ぐに駆け抜けろぉ!」
バァァアオオオオオオオオオオ!!!!!!!!
「うおぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!」
風よりも速くエースケはひたすらに、がむしゃらに山道を走り抜けていく。
もうツァル子とかトリケラとかはどうでもいい。
今はただ、ヤツも追いつけない遥か彼方へ!
********************
エースケがマンモスから全力逃走を開始した頃、そのずっと前から逃げていたトリケラは盗賊団のアジトを発見していた。
エースケとツァル子へ居場所を伝えるため、何度も鳴き声をあげている。
その鳴き声を聞きつけた人物が二名、トリケラのもとへ向かっていた。
ウゴォォ……ブルルルッ
トリケラは気配を感じ取った。
ウゴォォ!!
「私よトリケラ!」
トリケラの前に現れたのはツァル子で、右太ももからの出血がある。
トリケラはツァル子と手を繋いでいる白髪の少年に警戒し、鼻を鳴らして睨んだ。
白髪の少年レオンはトリケラに怯えながらも、
「中は汚いので、ここで待っていてください」
無人になったアジトへ入っていき、薬を探し始めた。
「安心してトリケラ。あの子はレオン君っていうの。さっき私を助けてくれたのよ」
すぐに出てきたレオンの手には液体の入った瓶が握られていた。
「傷口を見てもいいですか」
ツァル子はキチパチの矢による傷を見せた。
「消毒液をかけます。包帯は埃まみれだったので使えませんが、傷が浅いので出血はすぐに止まります。
かけますよ」
消毒液による痛みにツァル子は歯を食いしばった。
「っ、いったぁ」
「あとは恐竜化して放置です」
恐竜化によって治癒能力も向上するため、ツァル子は右足を恐竜化させた。
「ありがと……レオン君、なんだかお医者さんみたい」
「お父さんが医者なので、簡単な処置くらいは……」
「えぇ! だからお医者さんに見えたのかな!」
ツァル子がレオンと出会ったのは傷の痛みで飛行困難になり、墜落した直後のことだった。
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「痛ッ! どうしよぅ……」
そこまで血が出ていないことに安心したが、空を飛ぶ気にはなれなかった。
エースケは暴走して、巨大マンモスもどこかにいると考えると、ツァル子は追い詰められた現状に吐き気を覚えた。
「あ、あのっ」
「ひゃっ!」
少年の声に驚いて、ツァル子は地面に落ちた。
傷が激しく痛んで「くぅぅ……」と足を押さえる。
「すみません! すみません! 驚かせるつもりはなかったんです!」
声は聞こえる。しかし、姿が見当たらない。
「あなた、あいつらの仲間?」
「な、仲間ではないです」
周辺を見渡すが、やはり人の姿は見えない。
「……君がレオンって呼ばれてた人?」
「……はい……僕、みなさんにどうしても謝りたくて」
レオンはツァル子の右太ももの傷と血を見て、罪悪感で押しつぶされそうだった。
見上げても、木の上に隠れている様子はない。
「おぉぉぉぉい、レオォン、じょぉちゃぁん」
その声に二人の背筋が凍った。
ツァル子は頭の言葉を思い出した。
俺たちに飼われるか。どっかの金持ちに飼われるか選べ。
恐怖で体が固まって、立ち上がることもできない。見つかればどうなるか。
ツァル子は腰を抜かしてただ震えることしかできない。
足音が聞こえるほどの距離、レオンが突然ツァル子の手を握った。
ツァル子は驚きすぎて声が出ず、二人は木の根元に倒れた。
「どこに行ったんだぁ? 俺ぁよ、面倒事が大っ嫌いなんだ。さっさと出てこいよ……なぁ」
後方から頭が現れる。そのすぐ横でレオンとツァル子が倒れている。
当然、二人を隠す物はなにもない。
「なぁ! 早く出てこいよ!」
息が止まる恐怖。
誰もが気づくであろう至近距離、それなのに頭は二人を見つけることができない。
「嬢ちゃんはまだしも、レオンに隠れられると厄介だな」
ツァル子は何が起きているか全く理解できていない。
「おいレオン! てめぇ早く出てこいゴラッ! 痛い目あいたくなきゃ……ちっ、クソガキが」
怒号を飛ばしている頭のすぐ近くにレオンが倒れている。何故かそれに気づかない。
ツァル子にもレオンの姿は見えていなかったが、誰かに手を握られている感覚があった。
その手は震えていた。
「あ? んだこの揺れ」
ズゥンと全身に響く震動。地面に倒れている二人はなおさら強く振動を感じ、その場にいる全員がすぐに察した。
「まさか!!」
頭の叫び声と同時に、猛進してきたマンモスが木々をなぎ倒しながら現れる。
バァオオオオオオッッッ!!!!
鼓膜に痛みが走るほどの咆哮。
竜車から離れて見ても山のような巨体だったが、至近距離かつ倒れた状態で見上げると、あまりの迫力と恐怖で思考が停止した。
マンモスからすると猛進していた途中で頭を見つけただけで、狙って現れたわけではなかった。しかし片眼を潰された怒り状態のマンモスが無視するはずもなく、丸太のように太い鼻で頭を捕らえた。
骨の砕ける音と頭の絶叫が響く。
反撃しようとするが、恐竜化する前に頭は思い切り地面に叩きつけられて、みずみずしい粉砕音がツァル子とレオンの耳にこびりついた。
眼前で暴れまわる巨大マンモスは二人に気づかないまま、エースケたちのもとへ猛進を開始した。
「……」
マンモスが去っても二人の震えは止まらなかった。
見えない誰かの手を強く握り、見えない誰かが強く手を握り返す。
息をすることを忘れていた二人はゆっくりと深呼吸をして、傷の痛みすら忘れて、脳に響く心臓の鼓動だけが生きていることを実感させてくれた。
ツァル子は自分の体を見たが、”見えなかった”。
見えるのはへし折れた木々や地面だけで、ここにいるはずの自分が”透明”になったかのように見えなかった。
「まさか、本当に、透明になってるの……?」
そして段々と、自分の姿と白髪の少年の姿が見えてきた。
「……それが、僕の、能力なんです」
中性的な顔立ちの可愛らしい少年と目が合う。
命拾いした理由が彼のおかげなのは明白だった。
「足の傷を見せてください、すぐに手当てしないと」
「足の傷……? あぁ、こんなの……ッ」
思い出すと痛み始める人体の不思議。
レオンは焦り、ツァル子はそんな彼を見て落ち着きを取り戻した。
そしてアジトへと案内されたツァル子はトリケラと再会し、恐竜化に成功したエースケはマンモスから全速力で逃げている最中だった。
トロン、オドン兄弟はトロオドンの能力。
◯トロオドン
体長約2〜3メートル 白亜紀後期北米生息
意味「傷つける歯」
頭はベイピアオサウルスの能力。
◯ベイピアオサウルス
体長約2メートル 白亜紀前期中国生息
意味「北票のトカゲ」
頭の名前は……。




