町
男が去った後、俺はあの言葉が真実かどうかを確かめたかった。決して疑っていたわけではない、ただ楽しみだったのだ。不幸だらけなこの人生での不幸のない瞬間に心が躍った。
私はあの男を信じて、道の右を歩く。
当然道なので、周りには機械達が多くある。
しかし歩けど歩けど対面の文句どころか陰口のようなひそひそ話すら聞こえてこない。
それでも、俺はこの状況が幸福だとは思えなかった。当然のことだったからだ。
歩くだけで悪く言われるなんて異常だ。正常なわけがない。そんな文句を抱えながら王城へ向かった。
「王城までの距離は…どれくらいだろうか…。」
方向だけは知っているが、距離はあまりわからなかった。
程なくして町が見えてきた。
その町は派手で豪華、まさしく王城の名が似合うような城の城下、そう思えた。
嬉しいことに門番の機械兵士はいない。止められることなく町へ立ち入る。
故郷の町以外に入ったのはこの人生で何回目だろうか。これまで入った時は毎度届け物を請け負った時だけであったが、自分の意思で立ち寄ったのは初めてだった。
町の中には甘いような苦いような臭いの煙が充満している。それに昼のはずなのになぜか薄暗く、紫色の光だけが床を照らしている。その雰囲気が自身に高級感があると思わせていた。高級感がより一層気分を高揚させる。そして、弾んだ気持ちで、城の方へと歩みを進めた。
城に近づけば近づくほど光の量が増えていく。それに伴って緊張が強くなっていく。
読んでいただきありがとうございます!!!
何にも思いつきません!!!




