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出会い

「…ぇ、ね…!!」


んん?なんだこの声?


「ねぇ!ねぇってば!!」

「うっうわ!!」

「ひゃっ!」


な、なんだこの女!俺と同い年?

嫌々違う違う、どうしてこんなところにいるんだ??


「ちょっとー!驚かせないでよね!」


だれだよこいつ!


「お、お前だれだよ!」

「私?私はねぇー、んー、名前が無いのよねぇー。」


そう言って俯いた少女はどこか自分に似ている気がした。

少女は、拓也と同じ黒い髪で、顔立ちはとても綺麗で、拓也自身惚れ惚れしそうになるほどだった。


「お前ここにすんでいるのか?」

「うん!そうだよ!」


なんでこいつこんなに元気なんだよ、


「いつから、いつから住んでいるんだ?」


すると少女は、すごく悲しそうな目で、


「一ヶ月前ね、お母さんがお前のその赤い目は悪い子の印だから、もう家には必要ない!って言って捨てられちゃった。」


少女はボロボロの布のような服を、ちぎれるくらい握りしめて俯いた。


こいつ、俺と、、、

「俺は拓也だ、お前のことはなんといえばいい?」


と言った瞬間、少女は目を輝かせながら

「拓也は、私の側にいてくれるの?」


ドクン、この時拓也は恋をした、この可憐な少女に。

「あぁ、当たり前だろ!俺もお前と同じ境遇なんだよ、だからお前の気持ちは痛い程分かるんだ。」


拓也がそう言うと、少女は嬉しそうに目を輝かせ、

「萌!萌って呼んで!私の昔の名前なの!一番好きな名前なの!」


と、元気よく言ってきた。

「あぁ、萌、いい名前だな。」

「ありがと!拓也!」

俺は正直死んでいいと、死にたいと思っていた、

「…死ねないじゃないか、」

「ん?どうしたの?拓也?」

「いいや、なんでもねぇ。」

「変な人ー!」

「うるせぇ!」

「あはは!」

「フフ、」


いつぶりだろうな、笑ったの、神様萌をありがとな!

「じゃあ、早速食べ物とってこよーよ!」


そして少女は、とんでもない力で拓也を引っ張って行く。


「お、おい!どこいくんだよ!」

「ゴミ捨て場だよ!」


だよなぁー、キラキラした目には敵わず、人生初のゴミあさりをした拓也だった。


「ねぇ、ねぇ知ってる?」

「ん?なになに?」

「最近あそこのゴミ処理場で子供の声がきこえるんだってぇ〜!」

「えぇ〜、や、やめてよ、そんなことあるわけないじゃん!」

「いや、ガチらしいのよ、この前私の母さんがゴミ捨てに行ったら、こっちをジッと見る赤い目があったって!」

「や、や、や、やめてよ!こ、こわいんだってばー!!」

そういって、怖がりな女子高生は走って行った。

「ちょっちょっとー!、、本当の子供なら可哀想ね。」

そういって、もう一人の女子高生も去って行った。


「ねぇ、拓也!見て見て!」

「うぉ!完全な新聞じゃん!でかしたぞ、萌!」

「うん!」

「うわぁー、モルモット狩だってさ、俺たちも気をつけなきゃな!」


モルモット狩とは、違法な実験に人を使うために、一般市民、特に若い子たちを狙って起こる、拉致問題だ。要するに、研究材料を集めているようだ。


「こいつが、主犯らしいぞ、萌!」

拓也は新聞に描かれている40後半のやせ細った男を指差して言った。

「大丈夫、拓也は私が守ってあげる!」

そういってとても、嬉しそうに拓也に抱きついてくる萌。


「この幸せがずっと続けばいいのになぁー、」


拓也は願った、とても願った。だが、拓也たちの噂は知らない間にとても広がっていた。そして、奴らは突然やって来た。


それは本当に突然だった。

「拓也ー!今日はなにする??」

「そうだなぁー、んー、この前運良く見つけたトランプでもするか!」

「する!」


萌が無邪気な笑顔を拓也に向けた瞬間、拓也は絶望した。


そこにいたのは、捨てられていた新聞にのっていた、モルモット狩の主犯だった。

「モルモット狩!」

「おや?知っているのかい?なら話ははやいねぇ〜。大人しく捕まえられてくれるかな?」


そういったモルモット狩の主犯、確か飯島は、昔拓也を殴っていた兄の様な狂気に満ちた顔をしていた。


「逃げろ!萌!逃げろ!」

「はぁ〜、逃がす訳ないでしょう〜。千!虎!出来るだけ無傷で捕まえろ。」

『はい、旦那様。』


そう言った二人は、凄まじいスピードで二人に追いついた。その時間1秒。


「くっ!、萌を連れて行くなら、俺を連れていけ!萌だけは助けてくれ!頼む!」


そう言って拓也は頭を下げた。


「萌?あぁ〜、あの女か。」

「頼む!!」

「ん〜、嫌だ。」


狂気に満ち溢れた顔で、笑いながら飯島は叫ぶ。


「嫌にきまってるだろ!お前らみたいな孤児は特にいい!死んだって誰もかなしまないからな!アヒャヒャヒャヒャ!」


それは、例えるなら悪魔だった。


「くそ!」


嫌だ死にたくない、死にたくない、死にたくない。


「大丈夫だよ、拓也。あなたは、私が守る!」


な、なにいってんだよこいつ!


「お前は子ども!相手は大人だろ?無理に決まってるだろ!」

「待ってて!」


お、おいどこいくんだよ!


「お、おい!萌!萌!!」


萌はトコトコと追いかけて来た屈強そうな男に近寄るやいなや、


「私が実験台になります!私がなんでもします!だから!だから、彼だけは、彼だけはお見逃し下さい!」


と言って額がこすれるくらい自分の額を地面に擦り付けながら土下座をした。


「な、なにしてんだよ!おいやめろ、やめ」

「約束したでしょ、萌が守るって。拓也は萌に笑顔をくれた!拓也は萌えに勇気をくれた!だから、今度は私が恩返しするばんなの!」


ちがう!なにいってやがる!それはこっちのセリフだろーが!


「ちが」

「ああーーーー!!!!うるさい!!!女、なんでもするんだな?」

「喜んで。」

「服を脱げ。」

「!!…は、はい」

「おい!何言ってやがる!てめぇ、飯島!!ぶっ殺してやる!!」

「千!虎!そいつを捕まえて、こちらを向かせておけ。」

『はい、旦那様。』


そういうと、二人は拓也の腕を引き千切らんばかりの力でねじり、地面にひれ伏させた。


「くっ!も、萌!」


その間にも萌は、服を脱いで行く。そして、萌は裸になった。


「ほぉ〜、いい体をしているな〜。」

「飯島ー!!!飯島ーー!!!絶対殺してやる、それ以上近づいたら殺して」

「黙れ。」


飯島の放った、黒い何かが拓也の目の前の地面を抉り取る。


「!!」

「さぁーて、萌とかいったな?俺の靴を舐めろ。」

「飯島ー!!!」


俺は狂ったかのように叫びもがいた。だが、とどかない。


萌は、飯島の高級そうな革靴を舐めている。その萌の顔は感情が全く無かった。


「ハッハッハッハッハッ!!いいなぁ!こいつはいい!萌!お前の提案受け入れてやろう。」

「ありがとうございます。」

「だめだ!萌!!行くな!」


俺が、俺が守るって決めたのに!俺が守るって決めたのに!!


「あ、そいつ殺しといて。」


飯島が冷たく言い放った。


「そ、そんな!約束と違います!やめて下さい!」

「萌〜?この世にはな、逆らえないものがいっぱいあるんだよ。いい加減諦めろ。」


そして萌の腹にパンチをかますと、萌が気絶した。


「てめぇ!飯島!!くそ!離せ!!離せよ!!」

「あとは任せたぞ。」

『はい。旦那様』


いってしまう!萌が、萌がいってしまう!

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、、


「嫌だー!!!」


その瞬間拓也は自分の心の奥底になにかが溶け始めたを感じた。


「な、なんだこれ?熱い!体が、あ、つい」

「やるぞ千。」

「ああ。」


そして二人が、手を拓也の方に向けて、力を入れると炎が浮かび上がってきた。


「じゃあな、坊主。」


そういって炎を放った瞬間、炎は拓也を燃やすのではなく、拓也の周りで渦を巻き始めたのだ。


「な、なんだこれは!」


焦った男達は、距離を取り拓也に向けて炎を連発した。しかしどれもが全て拓也の渦に飲み込まれて行く。


「許さない、お前らを、絶対に!」


そういって拓也は、周りを渦巻く竜巻を男達に向けて放った。


「う、うぁぁぁぁぁ!!!」


放った竜巻の威力はこの世のものとは思えないほどの力だった。男達は、粉々になり、ミンチとなった。


「殺してやる。」


拓也は一言呟くと、脚に渦巻きをまとわりつかせた。そして、飯島の向かった方へと飛んだ。

そこには、悠々と誰かに電話をしている飯島がいた。

そして拓也はすごい勢いでそこに突っ込んで行った。


「帰ったら、すぐ実験だ。用意」

「させない。」


飯島が喋りおわるのを待たず、パリィィンと拓也は携帯を渦でわり、粉々にした。「な、なんだ貴様なんだその能力は!?」

「黙れ。萌を返せ、返せよ!」

「わ、分かったぞ、その力!まさか、お前みたいな奴がもっていたとはな!その禁断の力!皆の魔力ではない!神力を!」


そう言った飯島は、不気味に笑った。


「是非欲しい!こんな所にいたとはな!こいつを孤児にした奴は大馬鹿だな!アヒャヒャヒャヒャ!!」


「だまれ。」


そう言うと今まで、拓也の脚にまとっていた渦が拓也の手にまとった。


「お前らを、お前らを俺は許さない!」


そして拓也が手を振り下ろした瞬間、飯島はミンチになっていた。


「萌、無事でよ、かっ、、た。」


そして拓也は意識を手放したのだった。

次回からは、学園に入るまでの経緯ですね!


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