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私に構わんといて  作者: ぽっちゃま
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迎え

どなたか私に文才をお与え下さい。

今日も更新出来ました。

宜しくお願いいたします

 私に抱きつこうと手を広げていたラキスを止めてくれたのはアラスロンさん。切れ長の目を鋭く光らせ、私を自信の背で庇ってくれた。


「殿下、何をなさろうとしてみえるのですか。こちらのお方は大切な客人だと伺っております。」


「そうなんだけどね、絵里から今、いい匂いがしてきたんだよねぇ~。昨日捕まえた時もそうだったけど、この匂いを嗅ぐと何だかね、ほら、アラスロンも感じない?」


 それを聞いたアラスロンが絵里に振り返り、無表情な顔を寄せる。

(ちょっと待って、そんな瞳で見られたら…) 絵里は、決してイケメン好きではない。性格第一だと思っている。だが、アラスランの瞳はヤバい。何故なら、絵里の最も好きな色、エメラルドグリーン。なんて綺麗な瞳なんやろ。 何故か目が反らせない。 だんだん近付くアラスロン。瞳に見いられて動けない絵里。お互いの吐息を感じる距離になった所で、


「ちょっと、二人とも近すぎだと思うんだけど」 ラキスが二人をを引き離すも今度はラキスが顔を寄せてきた。絵里は咄嗟に後ろに飛び退く。すかさずアラスロンが再び庇ってくれるが、尚も近づこうとするラキス。

アラスロンは絵里をある程度後ろに追いやる。


「殿下、お止めください。絵里様が嫌がっておいでなのが分かりませんか?」


「なんだよ、アラスロンだって感じただろ? あの薫り立つ絵里を。それにあれは嫌がってるんじゃなく、恥ずかしがってるんだよ」


(恥ずかしがってないわ、アラスロンの言うように嫌なんだよ!)思わずラキスを睨み付ける。


「いえいえ、嫌がっておいでです。まあ確かに酔わせるような薫りがいたしましたが、妙齢の女性を怯えさせる行為は如何なものかと。 さあ、絵里様、私はあなた様をお迎えに来たのです。我が家の準備が整ったようですのでまいりましょう。」


「えっ、我が家 ってことは」


「申し訳ありません、ご紹介がまだでしたね、初めまして、私は宰相クロードの長男にあたります、アラスロンと申します。以後お見知りおきを。」

 

「絵里です。この度はお世話になります。ラキスから庇って頂いてありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いいたします。」


 無表情だが丁寧な言葉遣い、適度な距離を置いてくれる態度と行動に思わず笑顔を向ける。そして、きっちりお辞儀をした。


「なんだ、絵里、随分しおらしいじゃないか。言葉遣いもお前らしくないぞ。」


「ウルサイ、私だってお世話になる人にぐらいきちんとするし、それにアラスロンさんもとても丁寧に接してくれる。私だって自分自身の体質ぐらい知っとるし、どういう時に男の人が近寄ってくるのかも。そやのにアラスロンさんはきちんと考えてくれて… アラスロンさん、あなたはとても優しいんですね。」


「いえいえ絵里様、そう言って下さって恐縮です。それと、私のしゃべり方は癖のようなのでお気になさらないで、絵里様は普段通りにお話し下さい。さあ、まいりましょうか。」


 後ろから出て、アラスロンと共に扉に向かおうとすると、いきなり扉が物凄い勢いで開き、そこからは、昨日の短髪金髪碧眼のゴツイ輩が現れた。


「ここに、昨日の凄いやつ、絵里っつったけ、そいつが居るんだって。おっ、いたいた」


 私に気付き物凄い勢いで近付いてくる。突進され思わず逃げる。突進してくる進行方向に逃げても直ぐに捕まるだろうと、横の壁を蹴り上げ大柄な短髪金髪碧眼野郎の上を飛び越え背後に立つ。

 いきなり自分を飛び越えた絵里にビックリするも、


「やっぱ、すげーよな絵里。俺はヒース、第2騎士団の団長をしてるんだけど、うちの団にこいよ。」


「えっ、騎士団なんて無理やよ、私戦うのできへんもん。」


「いや、女に戦えなんて言わないさ、その身軽さ、体の動かし方なんかを教えてほしいんだ。

 それにあんたも身体を動かすのは好きそうだ。うちの団でちょっと一緒に体を動かそうぜ」


「うーん、そうやな、戦わんでええんやったら、私も身体を動かしたいし。いいよ、ヒース。」


「ちょっと待った。それなら私の第1騎士団に来なさい。」


「なんだよ、兄貴、卑怯だぞ。」


「卑怯も何も、皇太子である私の一存で決めれることだ。分かったかい、絵里。」


「はア、何言うとんのさ、ほに今ヒースと約束したところやんか。先に約束した方が優先やさ。皇太子様だろうがなんだろうが、権力を枷にゆう事を効かすのはおかしいんな。そもそもこんな事に皇太子の権力を使うんは間違っとるやろ。ラキスの発する一言は、皇太子という身分の上で成り立っとるんをよう考えないな。自分をもっと大事にしないな。人の上に人を作らず、人の下にも人を作らずやな。伴う責務は大変やろけど、権力の使い道を考えてな。まあ約束も絶対やと決めつけるのはあかんけど、守れる約束は無理をせん程度に守ろとは思とるよってに」


「「「・・・・・・」」」


(何、何故、皆黙るの? 私可笑しな事は言ってへんよな…)


お読み頂きありがとうございます

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