第6話 地雷女、即脱落寸前
婚活塾の会場
前回の地獄を乗り越えたはずの男女たち。
だが、まだ“ズレ”は消えていなかった。
ざわつく空気の中、ひとりの女が手を挙げる。
■問題児:佐藤里奈(29)
・情緒が不安定
・自己開示が極端
・距離感がバグっている
佐藤「私…正直に言います」
一瞬、空気が張り詰める。
「昔、リストカットしてました」
沈黙。
誰も、何も言わない。
男性陣、
一斉に目を逸らす。
■男たちの本音(無言の地獄)
男性A「重い…」
男性B「初対面でそれ?」
男性CA「付き合ったら絶対ヤバいやつだろ…」
佐藤、続ける。
「でも本当の私を知ってほしくて」
その瞬間
吉田節夫が、遮断
「やめろ」
空気が裂ける。
吉田、ゆっくり前に出る。
サングラス越しの視線が刺さる。
吉田の断罪
「それはな——」
「“誠実さ”じゃない」
「“ただの事故”だ」
佐藤、固まる。
吉田の核心
「いいか、よく聞け」
「男は最初から“全部を受け止める覚悟”なんて持ってない」
黒板、バンッ!!
【男の恋人オーディション】
■一次審査:容姿・雰囲気
→「この子と一緒にいたいか」
■二次審査:性格・安心感
→「この子と人生いけるか」
吉田、振り返る。
「お前のリストカットの過去それはな」
「二次審査、即不合格だ」
場内、静まり返る。
吉田の追撃
「理由わかるか?」
「“一緒にいたら不安になる女”だからだ」
佐藤の目に涙が溜まる。
さらに追い込む
「男が結婚で求めてるのは何だ?」
竹刀で黒板を叩く。
「安心だ」
「癒しだ」
「安定だ」
吉田の鬼の一言
「さいしょから地獄を背負ってる女を」
「初対面で選ぶ男はいねぇ」
会場、完全沈黙。
佐藤、反論
「でも…隠すのは違うと思って…」
吉田、即答
「順番だ」
「理解されてから話せ」
「信用もない状態で爆弾投げるな」
吉田の本質
「自己開示には段階がある」
① 安心させる
② 信頼を作る
③ 少しずつ見せる
「いきなり③やるな」
男性心理、現実
「男はな」
「付き合う前に“リスク”を見た瞬間」
「逃げる。」
誰も否定しない。
吉田少しだけ声を落とす。
「いいか」
「過去は悪くない」
「だが」
「出し方を間違えたら“武器”じゃなく“地雷”になる」
佐藤、涙を拭く。
吉田の最後の一言
「お前の過去はな」
「“信頼を勝ち取った後にだけ価値を持つ話”だ」
「順番守れ」
恋愛で落ちる理由はひとつ
“正直すぎること”じゃない
“出すタイミングを間違えていること”だ。
つづく




